Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
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第1部 アプリケーション開発(基本編)> 第5章 アプリケーションの開発(Java言語)> 5.13 サーバアプリケーションの実装アプローチ

5.13.4 継承方式と代理方式の比較

 継承方式、代理方式の特徴を以下の表に示します。
 サーバアプリケーションの設計で、どちらの実装方式を使用するかはユーザの選択に任されます。

 

継承方式

代理方式

主な用途

新規開発

既存資産の利用

実装の自由度

小さい。
Servantはスケルトンを継承し、他のクラスを継承することができないため。

大きい。
インタフェース実装クラスは、スケルトンを継承する必要がないため、他のクラスを継承できます。

コーディングの複雑さ

比較的簡潔となります。

複雑になりやすい。

性能

オペレーションの起動に必要なスケルトン機能は、Servant自身に継承されているため、比較的よい。

オペレーションの起動は、tieクラスを経由するため、オブジェクトの参照が増加します。これにより、多少のオーバヘッドがあります。


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