Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)
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第1部 アプリケーション開発(基本編)> 第5章 アプリケーションの開発(Java言語)> 5.2 CORBAアプリケーションの実行> 5.2.1 クライアント環境の設定(プレインストール型Javaライブラリ)

5.2.1.3 Javaライブラリに対する権限の設定

 Javaアプレットを実行する場合は、Javaライブラリに対する権限を設定します。
 policytool(JDK添付)によるJavaライブラリに対する権限の設定方法を以下に示します。

  1. policytoolを起動します。
     policytool(コマンド入力)
  2. 起動後、最初に表示される[Policy Tool]の画面上で[ポリシーエントリの追加]ボタンを押下します。
  3. 表示された[ポリシーエントリ]の画面上で、各項目の値を以下のように設定します。

    項目

    設定値

    CodeBase:

    [JDK/JRE1.4以降を使用する場合]
    file:<CORBAサービスクライアントインストールディレクトリ>/etc/class/ODjava4.jar (注1)
    [JDK/JRE1.3を使用する場合]
    file:<CORBAサービスクライアントインストールディレクトリ>/etc/class/ODjava2.jar (注1)

    signed by:

    (なし)

    注1) 区切り文字として“/”を使用してください。

  4. [ポリシーエントリ]の画面上で[アクセス権の追加]ボタンを押下します。
  5. 表示された[アクセス権]の画面上で、各項目の値を以下の表のように設定します。[アクセス権]画面上での権限の設定は、一組の[アクセス権:/ターゲット名:/アクション:]の値を設定し、[了解]ボタンを押下します。この結果、[ポリシーエントリ]の画面に戻ります。次の一組の値を設定するには、再度、[アクセス権の追加]ボタンを押下します。これを繰り返し、必要な情報を設定します。
    設定後、[ポリシーエントリ]の画面上で[完了]ボタンを押下します。

    ◇通常運用で必要な権限

     通常の運用では、セキュリティ上の安全性を確保するため、この権限以外は設定しないでください。

    権限種別

    設定を行う権限

    アクセス権

    ターゲット名

    アクション

    ランタイム権限

    RuntimePermission
    (java.lang.RuntimePermission)

    loadLibrary.DLL名 (注2)

    設定不要

    プロパティ権限

    PropertyPermission
    (java.util.PropertyPermission)

    com.fujitsu.*

    read

    注2) インストールしている機能、および使用するJDK/JREにより以下のダイナミックリンクライブラリ(DLL)名を指定します。拡張子は指定不要です。

    インストールしている機能

    JDK/JRE

    ダイナミックリンクライブラリ

    CORBAサービスクライアント(クライアント機能)

    JDK/JRE1.4.2以降

    ODjava4

    JDK/JRE1.3.1

    ODjava2

    CORBAサービス(サーバ機能)

    JDK/JRE1.4.2以降

    ODjavas4

    ◇CORBAサービスの内部ログを採取する場合に必要な権限 (注3)

    権限種別

    設定を行う権限

    アクセス権

    ターゲット名

    アクション

    プロパティ権限

    PropertyPermission
    (java.util.PropertyPermission)

    user.dir

    read

    java.class.path

    read

    ファイル権限

    FilePermission
    (java.io.FilePermission)

    ${user.dir}\*

    read, write

    %OD_HOME%\etc\config (注4)

    read

    注3) CORBAサービスの内部ログの詳細は、“チューニングガイド”の“config”を参照してください。なお、ログ採取後は追加した権限を削除してください。
    注4) %OD_HOME%は、CORBAサービス、CORBAサービスクライアントのインストールパス(デフォルト:C:\Interstage\ODWIN)を指定します。

  6. [Policy Tool]の画面上で、メニュー[ファイル]→[保存]を選択します。
  7. メニュー[ファイル]→[終了]を選択し、policytoolを終了します。


 policytoolの初回実行時は、policytool終了前に、[Policy Tool]の画面からメニュー[ファイル]→[別名保存]を選択し、ポリシーファイルの名前と格納位置を指定する必要があります。ポリシーファイル指定の詳細については、“keytool/jarsigner/policytoolを使用した場合のデジタル署名”を参照してください。


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