Interstage Application Server ディレクトリサービス運用ガイド
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第3章 データベースの構築> 3.1 Symfoware/RDBを使用する場合> 3.1.4 Symfoware/RDBセットアップ

3.1.4.8 テーブルの詳細設定

 リポジトリデータ格納用テーブルの作成時に、“テーブルの詳細設定を行う”を選択してテーブルを作成することで、データベース上の各テーブルの割り当てサイズ、割り当てスペースや、文字列型・バイナリ型属性の最大長の拡張などを詳細に設定することができます。
 テーブルの詳細設定は、Symfoware/RDBを使用している場合は“データベースの作成”、Oracleデータベースを使用している場合は“データベースの作成”の手順で新規にテーブルを作成するときにのみ設定できます。
 なお、テーブルの詳細設定を行う場合は、データベースのインデックス機能が利用できませんので、リポジトリの運用性能は低下します。

 テーブルの詳細設定を行う場合は、上記のような階層構造をもつ詳細定義ファイルを事前に準備する必要があります。このファイルに、データベース上の各テーブルの割り当てサイズ、割り当てスペースや、文字列型・バイナリ型属性の最大長の拡張などを定義します。
 詳細定義ファイルに設定する値については、Symfoware/RDBを使用している場合は“データベーススペースの見積もり”を、Oracleデータベースを使用している場合は“表領域(TABLESPACE)の見積もり”をそれぞれ参照してください。

詳細定義ファイル

 詳細定義ファイルは、テキストエディタを使って編集します。Interstage ディレクトリサービスでは、新しい詳細定義ファイルを記述するためのサンプルを提供します。このファイルを、テキストエディタを使って編集します。

 次の位置にサンプルファイルがあります。

C:\Interstage\IREP\bin\RDB\sample\irepdb.conf

/opt/FJSVirep/bin/RDB/sample/irepdb.conf

ファイル形式

 以下に、詳細定義ファイルの形式について説明します。

STRINGMAX

[設定内容]
 文字列型属性に登録する文字列の最大長を指定します。

[指定できる回数]
 省略不可、1回

BINARYMAX

[設定内容]
 バイナリ型属性に登録するバイナリデータの最大長を指定します。
 Oracleデータベース使用時は、本タグは指定しないでください。

[指定できる回数]
 省略不可、1回

TABLE

[設定内容]
 テーブル名を指定します。

[指定できる回数]
 省略不可、DS_SCOPE | DS_FILTER | DS_ENTRY 各1回

[下位要素]
 DBSPACE

DBSPACE

[設定内容]
 テーブルに割り当てるスペースの名前を指定します。

[指定できる回数]
 省略不可。

[上位要素]
 TABLE

[下位要素]
 TABLE_SIZE、INDEX1_SIZE、INDEX2_SIZE、INDEX3_SIZE、INDEX4_SIZE、INDEX5_SIZE、INDEX6_SIZE

TABLE_SIZE

[設定内容]
 テーブルの全体サイズを指定します。

[指定できる回数]
 省略不可。

[上位要素]
 DBSPACE

INDEX1_SIZE

[設定内容]
 テーブルのインデックスのサイズを指定します。

[指定できる回数]

[上位要素]
 DBSPACE

INDEX2_SIZE

 INDEX1_SIZEと同じです。

INDEX3_SIZE

 INDEX1_SIZEと同じです。

INDEX4_SIZE

 INDEX1_SIZEと同じです。

INDEX5_SIZE

 INDEX1_SIZEと同じです。

INDEX6_SIZE

 INDEX1_SIZEと同じです。

 各データ型の最大長は以下のとおりです。

項目

Symfoware使用時

Oracle使用時

備考

文字列型の最大長
STRINGMAX

942〜10000 バイト

942〜4000 バイト

テーブルの詳細設定を行わない場合は、942 バイトです。

バイナリ型の最大長
BINARYMAX

32K〜16M

テーブルの詳細設定を行わない場合は、32Kです。

TABLE_SIZE

64K〜999999M

64K〜999999M

テーブルの詳細設定を行わない場合は、テーブル作成時の登録する最大エントリ数の指定により可変です。

INDEX1_SIZE
INDEX2_SIZE
INDEX3_SIZE
INDEX4_SIZE
INDEX5_SIZE
INDEX6_SIZE

64K〜999999M

64K〜999999M

テーブルの詳細設定を行わない場合は、テーブル作成時の登録する最大エントリ数の指定により可変です。

 STRINGMAXを除く各項目のサイズには、K(Kバイト)、M(Mバイト)を付加して指定できます。1Kバイトは1024バイト、1Mバイトは1024キロバイトです。

 各テーブルに指定できるタグの関係は、以下のとおりです。

タグ名

TABLEタグの指定値

DS_SCOPE

DS_FILTER

DS_ENTRY

TABLE_SIZE

INDEX1_SIZE

INDEX2_SIZE

INDEX3_SIZE

×

INDEX4_SIZE

×

INDEX5_SIZE

×

INDEX6_SIZE

×

×

○:必須、△:STRINGMAXを拡張する場合は指定不可、×:指定不要

 以下に、詳細定義ファイルの定義例を示します。

以下の条件でのSymfoware/RDBを使用した場合の詳細定義ファイルの定義例

 上記のようにテーブル毎に、テーブルの割り当てサイズや、インデックスの割り当てサイズを指定します。

上記の例を元に、DBSPACEを複数指定する場合の記述例を示します。

 

 

 


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