管理対象サーバノードをセットアップする手順を、以下に示します。
本手順はマルチユーザーモードで実行してください。
エージェントは、デフォルトでLANポート番号 4917 を使用して、運用管理サーバ(マネージャ)と通信します。サービス名とポート番号、プロトコル名、接続元、接続先の関係を、以下に示します。
サービス名 | ポート番号/プロトコル名 | 接続元 | 接続先 |
---|---|---|---|
sscruisera | 4917/tcp | マネージャ | エージェント |
ポート番号の使用を宣言するために、以下のように /etc/services ファイルに記述してください。記述がない場合、エージェントは、ポート番号4917で起動します。
# サービス名 ポート番号/プロトコル名 sscruisera 4917/tcp
参考
ポート番号 4917 をすでにシステムで使用している場合は、空いているポート番号に変更してください。その場合、運用管理サーバの sscruisera サービスのポート番号も同じ値に変更する必要があります。
エージェントは、運用管理サーバ(マネージャ)と正しいLAN経路で通信できるように、運用管理サーバとの通信に使用するサーバノードのIPアドレスを起動IPアドレスとして指定します。以下の手順で、指定してください。
エージェントが動作している場合は、以下のコマンドを実行して、エージェントを停止します。
# /opt/FJSVssage/bin/pstorageagt
エージェントに管理 LAN の IP アドレスを設定します。
# /opt/FJSVssage/bin/setagtip -i IPアドレス
ポイント
起動IPアドレスの設定値について
エージェントをインストールするサーバノードが単一のIPアドレスだけを持つ場合は、その単一IPアドレスを設定します。
エージェントをインストールするサーバノードが複数のIPアドレスを持つ場合は、サーバノードと運用管理サーバとのネットワークの構成から起動IPアドレスの設定値を決定します。
基本的には、運用管理サーバのRoute側にあるLANに設定されているサーバノードのIPアドレスを設定します。
ファイアーウォール環境など、IPアドレス変換(NATなど)を行っている環境では、 サーバノード本体のIPアドレスではなく、運用管理サーバから通信できるIPアドレスを設定します。
ETERNUS SF Storage Cruiserで RAID 装置を管理する場合、HBA ベンダーが配付している SNIA HBA API ライブラリをインストールする必要があります。
「B.1 Solaris OS での SNIA HBA API ライブラリの設定」を参照して、SNIA HBA API ライブラリをインストールしてください。
SUN製のHBAを使用する場合、エージェントの詳細設定ファイル Correlation.ini を以下の手順で変更する必要があります。
# cp -p /etc/opt/FJSVssage/Correlation.ini /etc/opt/FJSVssage/Correlation.ini.org # cp -p /etc/opt/FJSVssage/Correlation.ini.sun /etc/opt/FJSVssage/Correlation.ini
SUN製のHBAは、以下のものです。
SE0X7F21F、SE0X7F22F、XSEFC401AF、XSEFC402AF
型番がSG-XPCIで始まるHBA
設定完了後は、以下のコマンドを実行してシステムを再起動してください。ETERNUS SF Storage Cruiserが自動的に起動します。
# /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6