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ETERNUS SF Storage Cruiser 14.1 インストールガイド

6.1.4 インストール後のセットアップ

管理対象サーバノードをセットアップする手順を、以下に示します。
本手順はマルチユーザーモードで実行してください。


6.1.4.1 /etc/services の設定

エージェントは、デフォルトでLANポート番号 4917 を使用して、運用管理サーバ(マネージャ)と通信します。サービス名とポート番号、プロトコル名、接続元、接続先の関係を、以下に示します。

サービス名

ポート番号/プロトコル名

接続元

接続先

sscruisera

4917/tcp

マネージャ

エージェント

ポート番号の使用を宣言するために、以下のように /etc/services ファイルに記述してください。記述がない場合、エージェントは、ポート番号4917で起動します。

# サービス名  ポート番号/プロトコル名
sscruisera    4917/tcp

参考

ポート番号 4917 をすでにシステムで使用している場合は、空いているポート番号に変更してください。その場合、運用管理サーバの sscruisera サービスのポート番号も同じ値に変更する必要があります。


6.1.4.2 エージェントの管理 LAN の IP アドレス設定

エージェントは、運用管理サーバ(マネージャ)と正しいLAN経路で通信できるように、運用管理サーバとの通信に使用するサーバノードのIPアドレスを起動IPアドレスとして指定します。以下の手順で、指定してください。

  1. エージェントが動作している場合は、以下のコマンドを実行して、エージェントを停止します。

    # /opt/FJSVssage/bin/pstorageagt
  2. エージェントに管理 LAN の IP アドレスを設定します。

    # /opt/FJSVssage/bin/setagtip -i IPアドレス

    ポイント

    起動IPアドレスの設定値について

    • エージェントをインストールするサーバノードが単一のIPアドレスだけを持つ場合は、その単一IPアドレスを設定します。

    • エージェントをインストールするサーバノードが複数のIPアドレスを持つ場合は、サーバノードと運用管理サーバとのネットワークの構成から起動IPアドレスの設定値を決定します。
      基本的には、運用管理サーバのRoute側にあるLANに設定されているサーバノードのIPアドレスを設定します。

    • ファイアーウォール環境など、IPアドレス変換(NATなど)を行っている環境では、 サーバノード本体のIPアドレスではなく、運用管理サーバから通信できるIPアドレスを設定します。


6.1.4.3 SNIA HBA API ライブラリのインストールと設定

ETERNUS SF Storage Cruiserで RAID 装置を管理する場合、HBA ベンダーが配付している SNIA HBA API ライブラリをインストールする必要があります。

B.1 Solaris OS での SNIA HBA API ライブラリの設定」を参照して、SNIA HBA API ライブラリをインストールしてください。


6.1.4.4 Correlation.iniファイルの変更

SUN製のHBAを使用する場合、エージェントの詳細設定ファイル Correlation.ini を以下の手順で変更する必要があります。

# cp -p /etc/opt/FJSVssage/Correlation.ini /etc/opt/FJSVssage/Correlation.ini.org
# cp -p /etc/opt/FJSVssage/Correlation.ini.sun /etc/opt/FJSVssage/Correlation.ini

SUN製のHBAは、以下のものです。

6.1.4.5 システムの再起動

設定完了後は、以下のコマンドを実行してシステムを再起動してください。ETERNUS SF Storage Cruiserが自動的に起動します。

# /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6