Interstage Application Server インストールガイド −Solaris(TM) オペレーティングシステム −
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第1章 インストール> 1.11 その他

1.11.2 注意事項

Webサーバ(Interstage HTTP Server)を使用する場合の注意事項

 管理サーバ機能のインストール直後は、Webサーバの動作環境が作成されません。管理サーバ機能をインストールしたシステム上のWebサーバを運用する必要がある場合は、ihscreateコマンドを使用してWebサーバの動作環境を作成してください。ihscreateコマンドについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage HTTP Server運用コマンド”を参照してください。

JDK/JREを使用する場合の注意事項

ホスト名に設定できる文字

 ホスト名には、以下に示す文字を使用してください。

  • アルファベット大文字(“A”〜“Z”)
  • アルファベット小文字(“a”〜“z”)
  • 数字(“0”〜“9”) (注1)
  • ハイフン(“-”) (注2)
  • ピリオド(“.”) (注2)

(注1) 最後のピリオドの直後には、数字は使用できません。
(注2) ハイフンおよびピリオドは、ホスト名の先頭文字として使用できません。また、ピリオドは、ホスト名の最後に指定できません。

 ホスト名に“_”(アンダースコア)など推奨されない文字を使用した場合、インストール後にInterstage JMXサービスの起動に失敗します。このため、Interstage管理コンソールにログインすると、「IS: エラー: is40003: Interstage JMXサービスに接続できませんでした」のメッセージが出力され、Interstageの運用操作は行えません。

他の富士通製製品導入に関する注意事項

 FJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージは、Systemwalker Centric Managerなど、Interstage以外の富士通製製品に同梱されている場合があります。その場合のインストール時の注意事項について説明します。

インストールについて

FJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージがインストールされているかを確認します。また、インストールされている場合には、そのバージョン・レベルを確認します。

本バージョンのInterstageが同梱しているFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllのバージョンは以下のとおりです。

FJSVsmee 4.0.6
FJSVsclr 2.0.4
FSUNssll 4.2.21


以下の手順で、インストールされているFJSVsmeeパッケージについて確認します。

# pkginfo -l FJSVsmee | grep VERSION

以下の手順で、インストールされているFJSVsclrパッケージについて確認します。

# pkginfo -l FJSVsclr | grep VERSION

以下の手順で、インストールされているFSUNssllパッケージについて確認します。

# pkginfo -l FSUNssll | grep VERSION

インストールされている場合にはバージョン情報が表示されます。何も表示されなかった場合にはインストールされていないため、特に注意は不要です。通常どおりインストールしてください。

インストールしようとしている富士通製品に含まれているパッケージのバージョンは、以下の手順で確認できます。

# pkginfo -l -d パッケージの格納されたパス名 パッケージ名 | egrep -e 'PKGINST|VERSION'

実行結果は以下のように表示されます。パッケージ名とバージョン情報(下線部)を参照して確認してください。

# pkginfo -l -d /cdrom/cdrom0 FJSVsmee | egrep -e 'PKGINST|VERSION'
PKGINST: FJSVsmee
VERSION: 4.0.6
# pkginfo -l -d /cdrom/cdrom0 FJSVsclr | egrep -e 'PKGINST|VERSION'
PKGINST: FJSVsclr
VERSION: 2.0.4
# pkginfo -l -d /cdrom/cdrom0 FSUNssll | egrep -e 'PKGINST|VERSION'
PKGINST: FSUNssll
VERSION: 4.2.21

1) Interstageがインストールされているマシンに、FJSVsmeeやFJSVsclrやFSUNssllを同梱している他の製品をインストールする場合

他の製品が同梱しているFJSVsmeeパッケージが古いか同じである場合、FJSVsmeeパッケージはInterstageがインストールしたパッケージをそのまま使用してください。
他の製品が同梱しているFJSVsclrパッケージが古いか同じである場合、FJSVsclrパッケージはInterstageがインストールしたパッケージをそのまま使用してください。
他の製品が同梱しているFSUNssllパッケージが古いか同じである場合、FSUNssllパッケージはInterstageがインストールしたパッケージをそのまま使用してください。

他の製品が同梱しているFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージのほうが新しい場合、以下の手順で他の製品をインストールします。

1. Interstageが動作している場合には、Interstageを停止します。

# isstop -f

また、Interstage以外の製品でも使用されている場合がありますので、すべての富士通製製品を停止してください。停止方法については、それぞれの製品のマニュアルを参照してください。

2. 古いパッケージをアンインストールします。
インストールされているFJSVsmeeパッケージが古い場合、以下を実行します。

# pkgrm FJSVsmee

インストールされているFJSVsclrパッケージが古い場合、以下を実行します。

# pkgrm FJSVsclr

インストールされているFSUNssllパッケージが古い場合、以下を実行します。

# pkgrm FSUNssll


3. 他の製品をインストールします。インストール方法については、各製品のマニュアルを参照してください。

4. Interstageを起動します。

# isstart

2) 他の製品によってFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNslllがインストールされているマシンにInterstageをインストールする場合

以下の手順でインストールします。

1. 全ての富士通製製品を停止します。停止方法については、各製品のマニュアルを参照してください。

2. FJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージをアンインストールします。

# pkgrm FJSVsmee
# pkgrm FJSVsclr
# pkgrm FSUNssll


3. Interstageをインストールします。

4. InterstageのインストールしたFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージのバージョンが、すでにインストールされていたパッケージよりも古い場合、FJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージをアンインストールします。

# pkgrm FJSVsmee
# pkgrm FJSVsclr
# pkgrm FSUNssll


5. 新しいバージョンのFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージを同梱していた製品からFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージを再インストールします。インストール方法については、その製品のマニュアルを参照してください。

6. 1.で停止した全ての製品を起動します。起動方法については、各製品のマニュアルを参照してください。

Fujitsu Enablerを使用する場合の注意事項

omsアカウントの登録について

 omsアカウントがシステムに登録されていない場合、Fujitsu Enablerをインストールする時にomsアカウントを新規にシステムに登録します。

使用するポート番号について

 Fujitsu Enablerサービスが使用するポート番号の初期値は9700です。Fujitsu Enablerサービスの使用するポート番号を初期値から変更したい場合は、以下の方法で他のアプリケーションや他のFujitsu Enablerのデータストアが使用していないものに変更してください。

 以下のコマンドを実行する場合は、LANG環境変数に「C」を設定する必要があります。
 /opt/FJSVena/server/bin/omschangeport -u "新しいポート番号"

 Fujitsu Enablerサービスのポート番号を変更する場合は、Fujitsu Enablerサービスを停止してください。Fujitsu Enablerサービスは、以下の方法で停止してください。

 以下のコマンドを実行する場合は、LANG環境変数に「C」を設定する必要があります。
 /opt/FJSVena/server/bin/enablerstop

 また、Fujitsu Enablerサービスのポート番号は、Fujitsu Enablerサービスが起動中でも変更することができます。Fujitsu Enablerサービスを起動中にポート番号を変更する場合は、以下の状態である必要があります。

 なお、Fujitsu Enablerサービスが使用しているポート番号は、以下の方法で、確認してください。表示された値が、Fujitsu Enablerサービスが使用しているポート番号です。

 echo $OMS_SERVICE

 リポジトリが使用するポート番号の初期値は、6000〜65535のうち、リポジトリ生成時に使用されていない番号です。リポジトリの使用するポート番号を初期値から変更したい場合は、以下の方法で他のアプリケーションや他のFujitsu Enablerのデータストアが使用していないものに変更してください。

 以下のコマンドを実行する場合は、LANG環境変数に「C」を設定する必要があります。
 /opt/FJSVena/server/bin/omschangeport "リポジトリ名" -pn "新しいポート番号"

 なお、Fujitsu Enablerのデータストアが使用しているポート番号は、以下の方法で、確認してください。

 以下のコマンドを実行する場合は、LANG環境変数に「C」を設定する必要があります。
 /opt/FJSVena/server/bin/omslist -l

【実行結果例】
----------------
rep001: server=host01 port=6000 XF
rep002: server=host01 port=6001 XF
----------------
「port」の値が、Fujitsu Enablerのデータストアが使用しているポート番号です。

Enabler.shellファイルの作成について

 Fujitsu Enablerをインストールする時に、以下のファイルが作成されます。

環境変数の設定について

 Fujitsu Enablerをインストールすると、Fujitsu Enablerの動作に必要な以下の環境変数が、全ユーザのログイン時に設定されます。

フレームワークを使用する場合の注意事項

動作環境の設定について

 動作環境の設定方法の詳細については、“Apcoordinatorユーザーズガイド”を参照してください。

Formcoordinator連携互換機能のインストールについて

 INTERSTAGE WEBCOORDINATOR V4.0が提供していたFormcoordinator連携機能を利用する場合は、別途、Formcoordinator連携互換機能のインストールが必要です。

 Formcoordinator連携互換機能をインストールすることにより、本製品のインストールディレクトリの配下に以下のファイルが追加されます。

 インストールは以下の手順で実施してください。

  1. スーパユーザになります。
  2. サーバパッケージCD4枚目をCD-ROM装置に挿入します。
  3. CD-ROMに格納されているパッケージ(FJSVapcf4.pkgtrans)をpkgadd(1M)コマンドでインストールします。

    # pkgadd -d /cdrom/cdrom0/PKGS/FJSVapcf4.pkgtrans <RETURN>

  4. 以下の対話処理を行ってください。
    1 インストールするパッケージの指定を要求するメッセージが以下のように表示されますので、
    下線部のように“all”を入力してください。
    
    The following packages are available:  
      1    FJSVapcf4     Interstage Apcoordinator - Formcoordinator Linkage 
                         Function(V4.0 compatible)
                         (sparc) 9.0
    Select package(s) you wish to process (or 'all' to process
    all packages). (default: all) [?,??,q]: all<RETURN>
    
    2 パッケージの格納ディレクトリを“/opt”から変更するかどうかのメッセージが以下のように
    表示されます。本製品を“/opt”(デフォルトの指定)にインストールした場合は n <RETURN>
    または<RETURN>を、本製品を“/opt”以外にインストールした場合は y <RETURN>を下線部の
    ように入力してください。
    
    FJSVapcf4 install directory:/opt
    Do you want to change the installation directory? (default: n)  [y,n,?,q]  y or n <RETURN>
    
     上記メッセージで、y <RETURN>を入力した場合、インストール先のディレクトリを要求する
    メッセージが表示されます。本製品のインストール先と同じディレクトリを入力してください。
    
    Where do you want install? [/opt] [?,q]  本製品のインストール先ディレクトリ <RETURN> 
    

 アンインストールする場合は以下の手順で実施してください。

  1. スーパユーザになります。
  2. pkgrm(1M)コマンドでパッケージをアンインストールします。

    # pkgrm FJSVapcf4 <RETURN>

 本製品のアンインストール後にFormcoordinator連携互換機能をアンインストールした場合、本製品のインストールディレクトリの配下にFJSVwebcディレクトリが残る場合があります。残っている場合、削除してください。


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