Interstage Application Server インストールガイド −Solaris(TM) オペレーティングシステム −
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第1章 インストール> 1.5 カスタムインストール> 1.5.2 install.shシェルによるインストール

1.5.2.2 パッケージ選択

 サーバ機能のカスタムインストールのパッケージ選択の作業について説明します。

 マルチユーザモードでインストールしてください。なお、他のユーザの操作がインストールに影響ないことを確認してください。
 Solaris 10にインストールする場合、いくつかの機能・パッケージについてはインストールすることはできません。詳細は“Solaris 10にインストールする場合の注意事項”を参照してください。
 以下の手順でインストールしてください。

1) インストールパッケージの決定

カスタムインストールでインストールするパッケージを決定します。インストールするパッケージは使用する機能により決定します。使用する機能で必要な全てのパッケージをインストールする必要があります。機能ごとに必要となるパッケージについては“必要なパッケージ”を参照してください。

2) install.shシェルの実行

 サーバパッケージCD2枚目を挿入し、任意のディレクトリ上からCD-ROMに格納されているinstall.shにCD-ROMのディレクトリを指定して実行してください。この時、install.shとCD-ROMの指定はフルパスで行う必要があります。また、CD-ROM上にディレクトリを移動した状態で実行しないでください。CD-ROM上に移動した状態で実行した場合、CD-ROMの入れ替えができない場合があります。この場合、インストールを中断し、インストールした全てのパッケージをアンインストールし、再度正しい手順でインストールを行ってください。


# /cdrom/cdrom0/install.sh /cdrom/cdrom0<RETURN>


注意)
・install.sh実行時、インストール画面が表示されるまで、少々時間がかかる場合があります。
・空白を含むパスにはインストールできません。

システムの確認

はじめにシステムに関する確認が表示されます。問題なければ、y<RETURN>を入力してください。なお、実行環境によって表示が異なります。

Interstage Application Server を正常に動作させるためには、IPC資源を適切にチューニングする必要があります。
IPC資源のチューニングを行っていない場合は、必要資源の見積もり、およびチューニングを実施してからインストールを実行してください。

インストールを開始しますか?(省略: y) [y,n]:

セキュリティモードの設定

セキュリティモードの設定を行います。詳細については、“セキュリティモードについて”を参照してください。

セキュリティモードを選択してください。(1: 強化モード, 2: 互換モード) (省略: 1) [1,2,q]:

強化モード選択時には、Interstageの運用コマンドを操作するシステムのグループ名を設定します。なお、システムに存在しないグループ名を指定することはできません。
省略した場合は、“root”が選択されます。

Interstage運用コマンドを操作するシステムのグループ名を入力してください。(省略: root) [?,q]:

注)グループ名に数値を指定した場合、グループ名として有効であるかチェックはされませんので、あらかじめグループ名として有効であることを確認してください。なお、グループ名として有効でない数値を指定した場合、インストールや運用に失敗する場合があります。

サーバタイプの選択

インストールするサーバタイプを選択します。カスタムインストール時は、アプリケーションサーバの1<RETURN>を入力します。

インストールするサーバタイプを選択してください。(1: アプリケーションサーバ機能,2: 管理サーバ機能,3: Web Package機能)[1,2,3,q]:

注)すでにInterstageのパッケージがインストール済みの状態である場合、本問い合わせメッセージは出力せず、カスタムインストールの問い合わせからはじまります。

インストール方法の選択

インストール方法を選択します。カスタムインストールは2<RETURN>を入力してください。

インストール方法を選択してください。(1: 標準, 2: カスタム) [1,2,q]:

カスタムインストール方法を選択します。パッケージ選択によるカスタムインストールを行う場合は2<RETURN>を入力してください。

機能選択またはパッケージ選択を選択してください。(1: 機能選択, 2: パッケージ選択) [1,2,q]:

インストールするパッケージの選択

インストールするパッケージを選択します。インストールするパッケージの番号を“,”で区切って入力してください(例: 1,2,3 <RETURN>)。すべてのパッケージをインストールする場合はall <RETURN>を入力してください。
なお、すでにパッケージがインストールされている場合、パッケージ名の横に'*'が表示されます。

Packages:
 *  1 FJSVjdk5      Fujitsu Java Development Kit
    2 FJSVjdk14     Fujitsu Java Development Kit
    3 FJSVirepc     Interstage Directory Service Software Development Kit
    4 FSUNots       ObjectTransactionService
    5 FJSVporb      ObjectDirector[Portable-ORB]
    6 FJSVuddic     Fujitsu UDDI Client
    7 FJSVuddis     Interstage UDDI Registry Service
    8 FJSVssosv     Interstage Single Sign-on Repository server
    9 FJSVssoac     Interstage Single Sign-on Authentication server
   10 FJSVssoaz     Interstage Single Sign-on Business server
   11 FJSVssocm     Interstage Single Sign-on Common Library
   12 FJSVfsvl      Single Sign-on Federation Service Library Package
   13 FJSVssofs     Interstage Single Sign-on Federation Service
   14 FJSVirep      Interstage Directory Service
   15 FJSVena       Enabler Repository for enterprise content knowledge and document management
 * 16 FJSVsclr      Solaris Securecrypto Library RunTime
 * 17 FJSVsmee      S/MIME & EE Certificate Management Package
 * 18 FSUNssll      Solaris Secure Socket option package
 * 19 FJSVjs2su     Interstage JServlet (OperationManagement)
 * 20 FJSVisscs     Interstage Secure Communication Service
   21 FJSVes        ObjectDirector/EventService
 * 22 FJSVihs       Interstage HTTP Server
   23 FJSVbcco      Interstage Apcoordinator - Bccoordinator
   24 FJSVwebc      Interstage Apcoordinator - Webcoordinator
   25 FJSVapcst     Interstage Apcoordinator - Struts
 * 26 FJSVisjmx     Interstage JMX Service
   27 FJSVejb       Interstage EJB Service
   28 FJSVjms       Interstage JMS
   29 FJSVj2ee      Interstage J2EE Common Resource
 * 30 FJSVjs5       Interstage JServlet (Tomcat 5.5 based servlet service)
   31 FJSVjs4       Interstage JServlet (Tomcat 4.1 based servlet service)
   32 FJSVsvmon     Web Service Monitor
   33 FJSVsoap      Interstage SOAP Service
   34 FJSVxmlpc     Fujitsu XML Processor
 * 35 FJSVisgui     Interstage Management Console
   36 FJSVisspl     Interstage Sample Integration
   37 FJSVsvag      Interstage Traffic Director Load Measure Agent
   38 FJSVmqd       MessageQueueDirector base
   39 FJSVmqdex     MessageQueueDirector extension
   40 FJSVebms      Interstage ebXML Message Service
   41 FJSVjssrs     Interstage JServlet Session Registry Server
   42 FJSVjssrc     Interstage JServlet Session Registry Client

パッケージを選択してください。複数選択する場合、","で区切って指定してください。[?,??,all,q]:

注)
・すでにインストール済みのパッケージのみを選択した場合、インストールは続行されません。
・all指定などによりインストールされていない機能のみインストールされます。
・Solaris 10で実行した場合、未サポートのパッケージは表示されません。詳細は“Solaris 10にインストールする場合の注意事項”を参照してください。

インストールの設定

インストールに関する各種設定を行います。なお、選択した機能により表示されない問い合わせもあります。

パッケージの格納ディレクトリを設定します。省略値を採用する場合は<RETURN>を入力してください。

インストールディレクトリを指定してください。(省略: /opt) [?,q]:
定義ファイルディレクトリを指定してください。(省略: /etc/opt) [?,q]:
テンポラリファイルディレクトリを指定してください。(省略: /var/opt) [?,q]:

注)
・省略値から変更する場合は、指定するディレクトリが存在すること、また、指定したパスがディレクトリであることを確認してください。
・ディレクトリに「/」(ルートディレクトリ)は指定しないでください。

CORBAサービスのサンプルをインストールするか選択します。

CORBAサービスのサンプルファイルをインストールしますか?(省略: y) [y,n,q]:

CORBAサービスのポート番号を設定します。

CORBAサービスのポート番号を指定してください。(省略: 8002) [?,q]:

インストールするJDK/JREの種別を選択します。

JDKまたはJREを選択してください。(1: JDK, 2: JRE) (省略: 1) [1,2,q]:

注)
・複数のバージョンのJDK/JREを選択した場合、異なる種別でインストールすることはできません。また、いずれかのバージョンのJDK/JREがインストール済みの場合、この問い合わせが表示されずにインストール済みのJDK/JREの種別が自動的に選択されます。

Webサーバ(Interstage HTTP Server)のホスト名を設定します。

Webサーバ(Interstage HTTP Server)のホスト名を指定してください。(省略: host) [?,q]:

Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号を設定します。

Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号を指定してください。(省略: 80) [?,q]:

J2EE共通ディレクトリを設定します。

J2EE共通ディレクトリを指定してください。(省略: /opt/FJSVj2ee/var/deployment) [?,q]:

注)
・省略値から変更する場合は、すでに存在するディレクトリを正確に指定してください。
・ディレクトリに「/」(ルートディレクトリ)は指定しないでください。

SOAPサービス(互換機能)について、前回の設定を引き継ぐかを設定します。

/etc/opt/FJSVsoap/conf/jswatch.conf のバックアップファイルが既に存在します。
前回のSOAP配置ファイルを使用しますか?(省略: y) [y,n,q]:


/etc/opt/FJSVsoap/etc/DeployService/server-config.wsdd のバックアップファイルが既に存在します。
前回のSOAPデプロイファイルを使用しますか?(省略: y) [y,n,q]:

注) 初めてSOAPサービス(互換機能)をインストールする場合や各バックアップファイルを削除した場合、問い合わせは表示されません。

Interstage管理コンソールのホスト名を設定します。

Interstage管理コンソールのホスト名を指定してください。(省略: host) [?,q]:

Interstage管理コンソールのポート番号を設定します。

Interstage管理コンソールのポート番号を指定してください。(省略: 12000) [?,q]:

Interstage管理コンソールにおけるSSL暗号化通信の使用について設定します。使用しない場合は<RETURN>を入力してください。

Interstage管理コンソールでSSL暗号化通信を使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:

注)「SSL暗号化通信を使用しない(n)」を選択した場合は、Interstage管理コンソールをアクセスするためのIDやパスワードなどが、ネットワーク上をそのまま流れます。そのため、通信データが傍受されないような対策を実施することを推奨します。

Interstage管理コンソールに表示するメッセージに対するマニュアルをインストールするか選択します。インストールする場合は<RETURN>を入力してください。

Interstage管理コンソールでメッセージマニュアルを使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:

インストール情報の表示

Interstageのインストール情報が表示されます。設定内容に問題がなければ、y<RETURN>を入力し、インストールを開始してください。

インストール情報:
    インストールパッケージ:
        FSUNtd FJSVisas FSUNextp FSUNod  FJSVjdk5 FJSVjdk14 FJSVirepc FSUNots FJSVporb FJSVuddic FJSVuddis
 FJSVssosv FJSVssoac FJSVssoaz FJSVssocm FJSVfsvl FJSVssofs FJSVirep FJSVena FJSVsclr FJSVsmee FSUNssll
 FJSVjs2su FJSVisscs FJSVes FJSVihs FJSVbcco FJSVwebc FJSVapcst FJSVisjmx FJSVejb FJSVjms FJSVj2ee FJSVjs5
 FJSVjs4 FJSVsvmon FJSVsoap FJSVxmlpc FJSVisgui FJSVisspl FJSVsvag FJSVmqd FJSVmqdex FJSVebms FJSVjssrs
 FJSVjssrc

    インストールディレクトリ:                           /opt
    定義ファイルディレクトリ:                           /etc/opt
    テンポラリファイルディレクトリ:                     /var/opt

    CORBAサービスのサンプルファイル使用有無:            使用する
    CORBAサービスのポート番号:                          8002

    Interstage管理コンソールのホスト名:                 host
    Interstage管理コンソールのポート番号:               12000
    Interstage管理コンソールのSSL使用有無:              使用する
    Interstage管理コンソールのメッセージマニュアル有無: インストールする

    JDKまたはJRE:                                       JDK

    J2EE共通ディレクトリ:                               /opt/FJSVj2ee/var/deployment

    SOAPサービスの設定ファイル:                         前回のファイルを使用する
    SOAPサービスのデプロイファイル:                     前回のファイルを使用する

    Webサーバ(Interstage HTTP Server)のホスト名:        host
    Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号:      80

    セキュリティ設定:                                   強化セキュリティモード
    Interstage運用グループ名:                           root

インストールを開始しますか? [y,q]:

 FJSVisguiはシステムの環境によってSJIS版かEUC版のどちらかがインストールされます。インストールする言語の選択は/etc/default/initファイル内のLANGを参照して以下のように決定します。

インストールの途中で失敗した場合、インストールを続行するかどうかの問い合わせが表示されますが、直前に出力されたエラーメッセージを確認の上、インストールを中止してください。さらに、インストールしたパッケージをアンインストールし、エラー原因を取り除いた後に、最初からインストール処理を行ってください。

3) サーバパッケージCD3枚目、CD4枚目への切り替え

 インストール中にサーバパッケージCD3枚目およびCD4枚目に切り替えを促すメッセージが表示される場合があります。CDを入替えてから1<RETURN>を入力してください。


インストールディスク3枚目を設定してください。(1: 継続, q: 停止) [1,q]:


4) システムのリブート

 システムをリブートします。


# cd / <RETURN>
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 <RETURN>

5) Interstage起動

 マシン起動時にInterstageが起動されます。
 Interstageの自動起動をやめる場合には、以下のシンボリックリンクを削除してください。


/etc/rc2.d/S99startis


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