Interstage Application Server/Interstage Web Server チューニングガイド
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第3章 システムのチューニング> 3.1 サーバ機能運用時に必要なシステム資源

3.1.10 Webサーバコネクタのシステム資源の設定

 Webサーバコネクタを使用する場合には、システム資源を拡張する必要があります。ここでは、システム資源(システムパラメタ)について説明します

■システムパラメタ

 Webサーバコネクタを使用する際には、以下のシステムパラメタのチューニングを行ってください。
 Webサーバコネクタの故障監視機能を使用する場合は、Webサーバコネクタで使用する資源にWebサーバコネクタの故障監視機能で使用する資源量を加算してください。
 システムパラメタの変更方法や、各パラメタの意味については、“システムパラメタについて”を参照してください。

 なお、資源制御によるIPC資源のパラメタの設定は、Solaris 10の場合のみ可能です。

Webサーバコネクタ

 Webサーバコネクタを使用する場合に必要となるシステム資源について、以下に示します。

セマフォ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

semmni

project.max-sem-ids

加算値

以下をWebサーバごとに求めた合算値 (注2)(注3)

  • ((IJServerワークユニット数の合計値 +
    各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値 + 2)×2) + 4

semmns (注1)

加算値

以下をWebサーバごとに求めた合算値 (注3)

  • ((IJServerワークユニット数の合計値 +
    各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値 + 2)×2) + 4

semmnu (注1)

加算値

[Interstage HTTP Serverを使用する場合]
以下をWebサーバごとに求めた合算値 (注3)

  • (((IJServerワークユニット数の合計値 +
    各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値 + 2)×2) + 4) ×
    Interstage HTTP Serverが作成する最大プロセス数(httpd.confのMaxClients値)

[Sun Java System Web Serverを使用する場合]

  • (((IJServerワークユニット数の合計値 +
    各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値 + 2)×2) + 4) ×
    Sun Java System Web Serverが作成する最大プロセス数(magnus.confのMaxProcs値)

semmsl

process.max-sem-nsems

設定値

1 以上

semopm

process.max-sem-ops

設定値

2 以上

semume (注1)

加算値

((IJServerワークユニット数の合計値 +
各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値 + 2)×2) + 4

semvmx (注1)

設定値

32,767 以上

注1)
Solaris 9でのみ有効です。
注2)
Solaris10の場合のチューニングの例を以下に示します。
■semmni
 web001の必要数 =
   ((2(IJServerワークユニット数の合計値) +
   6(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) + 2)×2) + 4
   = 24
 web002の必要数 =
   ((1(IJServerワークユニット数の合計値) +
   3(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) + 2)×2) + 4
   = 16
 semmni = 24(web001の必要数) + 16(web002の必要数) = 40
注3)
Solaris9の場合のチューニングの例を以下に示します。
■semmni
 web001の必要数 =
   ((2(IJServerワークユニット数の合計値) +
   6(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) + 2)×2) + 4
   = 24
 web002の必要数 =
   ((1(IJServerワークユニット数の合計値) +
   3(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) + 2)×2) + 4
   = 16
 semmni = 24(web001の必要数) + 16(web002の必要数) = 40
■semmns
 semmniと同様に計算してください。
■semmnu
 web001の必要数 =
   (((2(IJServerワークユニット数の合計値) +
   6(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) +
   2)×2) + 4) × 50
   = 1200
 web002の必要数 =
   (((1(IJServerワークユニット数の合計値) +
   3(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) +
   2)×2) + 4) × 50
   = 800
 semmnu = 1200(web001の必要数) + 800(web002の必要数) = 2000

Webサーバコネクタの故障監視機能

 Webサーバコネクタの故障監視機能を使用する場合に追加となるシステム資源について、以下に示します。

共用メモリ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

shmmax

設定値

6,720,012 以上

project.max-shm-memory

加算値

6,720,012 × (Webサーバ数 + 1)

shmmni

project.max-shm-ids

加算値

Webサーバ数 + 1

セマフォ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

semmni

project.max-sem-ids

加算値

3

semmns (注)

加算値

3

semmnu (注)

加算値

2

semume (注)

加算値

2

注)
Solaris 9でのみ有効です。

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