Interstage Application Server 使用上の注意 - Linux -
目次 前ページ次ページ

第3章 注意事項> 3.11 Interstage ディレクトリサービスの注意事項

3.11.3 InfoDirectoryからの移行に関する注意事項

 Interstage ディレクトリサービスとInfoDirectoryでは、エントリを管理するうえで、以下の点が異なりますので、InfoDirectoryからディレクトリ環境を移行する場合は、注意してください。

リポジトリのデータベース共通の注意事項

  1. Interstage ディレクトリサービスでは、公開ディレクトリのDNを構成するRDNの属性値として指定できる文字は、半角英数字、マイナス(-)、ピリオド(.)、およびアンダーライン(_)です。

    InfoDirectoryのトップエントリを構成するRDNの属性値に、これらの値以外を使用している場合は、データを修正してください。

  2. Interstage ディレクトリサービスでは、RDNに特殊文字“=”を指定する場合は、エスケープしないで指定します。

    InfoDirectoryでは、エスケープして指定します。

  3. RDNに、特殊文字 “+”、“,”、“\”が含まれているエントリを検索した場合、特殊文字は以下の形式で通知されます。
    特殊文字 Interstage ディレクトリサービスでの検索結果 InfoDirectoryでの検索結果
    “+” “\2B” “\+”
    “,” “\2C” “\,”
    “\” “\5C” “\\”


    なお、上記特殊文字をRDNに指定する際は、エスケープする必要があります。

     

リポジトリのデータベースに標準データベースを使用するときの注意事項

  1. Interstage ディレクトリサービスでは、エントリの登録、更新、削除、および識別名の変更を行う場合は、DNの指定値と、RDNに指定されている属性値は大文字小文字が区別されます。このため、DNの指定値と、RDNに指定されている属性の属性値の文字列には、大文字、小文字も同じ文字列を指定する必要があります。

    以下のような指定では、エントリを登録できません。

     dn: cn=USER001,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com ← cnの属性値が一致していない
     objectClass: top
     objectClass: person
     objectClass: organizationalPerson
     objectClass: inetOrgPerson
     cn: user001 ← cnの属性値が一致していない
     sn: fujitsu
     telephoneNumber: 1234

    InfoDirectoryでは、エントリの登録、更新、削除、および識別名の変更を行う場合は、DNの指定値と、RDNに指定されている属性の属性値は大文字小文字が区別されません。

  2. Interstage ディレクトリサービスでは、属性値には、2つ以上連続して空白を指定できません。

    InfoDirectoryでは、2つ以上連続して空白を指定することができます。

  3. Interstage ディレクトリサービスでは、RDNに指定されている属性の属性値を変更する場合は、RDNが同名である場合のみ、大文字から小文字、または小文字から大文字へ変更を行うことができます。

    InfoDirectoryでは、上記のRDNの変更を行うことができません。


目次 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2007