Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)
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第1章 Interstage管理コンソールによるInterstage運用

1.2 Interstage管理コンソールの起動・停止

■Interstage管理コンソールの起動

 Windows(R)の[管理ツール]→[サービス]から以下のサービスを起動します。
 Interstage Operation Toolを起動すると、他の2つのサービスは連動して起動されます。
 

・Interstage Operation Tool
・Interstage Operation Tool(FJapache)
・Interstage JServlet(OperationManagement)

 
 以下の手順で必要なサービスを起動します。
 

1) Interstage管理コンソールに必要なサービスの一括起動
  /opt/FJSVisgui/bin/ismngconsolestart

なお、上記で起動されるサービスは次のように個々に起動することもできます。

・Interstage HTTP Server(Interstage管理コンソール用)の起動
  /opt/FJSVihs/bin/httpd -f /etc/opt/FJSVisgui/httpd.conf -s "#ISCONSOLE" -K

・Interstage管理コンソール用Servletサービスの起動
  /opt/FJSVjs2su/bin/jssvstart

・Interstage JMXサービスの起動
  /opt/FJSVisjmx/bin/isjmxstart

 

 上記サービスを起動したあと、管理コンソール操作端末でWebブラウザを起動し、Interstage管理コンソールのURLを指定して接続します。WebブラウザとInterstage管理コンソールとの間でSSL暗号化通信を使用する場合と使用しない場合で、指定するURLは異なります。

SSL暗号化通信を使用するか使用しないかは、インストール時に選択しています。その設定を変更したい場合は、“Interstage管理コンソールのSSL暗号化通信のカスタマイズ”を参照してください。

■ SSL暗号化通信を使用しない場合

 以下のURLを指定します。

http://ホスト名:ポート番号/IsAdmin/

ホスト名
 本製品をインストールしたサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。
ポート番号
 Interstage管理コンソール用のInterstage HTTP Serverのポート番号を指定します。Interstage HTTP Serverのポート番号は、インストール時に設定します。
 デフォルトは12000です。

■ SSL暗号化通信を使用する場合

 以下のURLを指定します。

https://ホスト名:ポート番号/IsAdmin/

ホスト名、ポート番号の指定については、SSL暗号化通信を使用しない場合と同様です。

 本製品のインストール時に、Interstage管理コンソールの運用形態に“SSL暗号化通信を使用する”を選択した場合には、Interstage管理コンソール用に生成した証明書を使用します。この証明書は、Interstage管理コンソールとWebブラウザ間のSSL暗号化通信において、インストール直後から簡単にSSL暗号化通信が利用できるようにすることを目的に、本製品が自動生成したものです。信頼できる認証局証明書としてWebブラウザに登録されていないため、上記URLを指定して接続すると、証明書の信頼性に問題があることを通知するダイアログが表示される場合があります。
 また、この証明書にはInterstage管理コンソールのホスト名が含まれていないため、URLに指定したホスト名と一致しているか確認ができないことにより、証明書の信頼性に問題があることを通知するダイアログが表示される場合があります。以下の手順で、SSL暗号化通信に利用しようとしている証明書の情報を参照し、証明書の正当性を確認してから、Interstage管理コンソールを利用してください。また、Webブラウザには証明書を登録しないようにしてください。

  1. 証明書のフィンガープリント(拇印)の確認
    本製品のインストール時に確認したフィンガープリントと、Webブラウザが表示するダイアログの情報を比較してください。
    なお、フィンガープリントは証明書の一部から算出されたハッシュ値であり、算出するために利用するアルゴリズムによって値が異なります。同じアルゴリズムを用いて算出されたフィンガープリントを比較してください。
    インストール時にフィンガープリントを確認し忘れた場合には、“インストールガイド”の“インストール後の作業”を参照して確認してください。
  2. 証明書の内容の確認
    自動生成された証明書の内容は、以下のとおりです。Webブラウザが表示するダイアログの情報と比較してください。

    証明書内の情報

    設定されている情報

    発行者名、所有者名

    CN=Interstage Application Server

    有効期限

    2049年12月31日23時59分59秒まで

 本製品がインストール時に生成した証明書や、cmcrtsslenvコマンドで生成した証明書は、信頼できる認証局が発行した証明書ではないため、以下の理由により信頼度の低い証明書になります。

 そのため、運用開始までに信頼できる認証局から証明書を取得し、その証明書を利用したSSL暗号化通信を行う運用に切り替えてください。
証明書の信頼性については、“セキュリティシステム運用ガイド”の“セキュリティ動向”を参照してください。

 また、SSL暗号化通信をしない設定で運用する場合には、別の手段で通信経路を暗号化することを推奨します。

■ログイン

 Interstage管理コンソールを起動すると、ログイン画面が表示されます。操作対象サーバのOSに登録されている任意のユーザIDを、指定してください。ログインしたユーザの権限によって、操作可能な機能範囲が異なります。
 ユーザ権限については、“Interstage管理コンソール動作環境の設定”を参照してください。
 ログインに成功した場合は、ようこそ画面が表示されます。ログインに失敗した場合は、失敗した原因とともに再度ログイン画面が表示されますので、原因を取り除き、ログインをやり直してください。

■Interstage管理コンソールの停止

 Windows(R)の[管理ツール]→[サービス]から以下のサービスを停止します。
 

・Interstage Operation Tool
・Interstage Operation Tool(FJapache)
・Interstage JServlet(OperationManagement)


 
 以下の手順でサービスを停止します。
 

1)Interstage管理コンソールのログアウト
  ログイン中のInterstage管理コンソール画面からログアウトします。

2) Interstage管理コンソールに必要なサービスの一括停止
  /opt/FJSVisgui/bin/ismngconsolestop

なお、上記で停止されるサービスは次のように個々に停止させることもできます。

・Interstage JMXサービスの停止
  /opt/FJSVisjmx/bin/isjmxstop

・Interstage管理コンソール用Servletサービスの停止
  /opt/FJSVjs2su/bin/jssvstop

・Interstage HTTP Server(Interstage管理コンソール用)の停止
  kill `cat PID_FILE`

注)PID_FILE:
Interstage HTTP Serverの定義ファイル(httpd.conf)の、"PidFile"に設定されているパスを指定します。Interstage管理コンソール用のInterstage HTTP Serverの定義ファイルは、"/etc/opt/FJSVisgui/httpd.conf"です。


 Interstage JMXサービスの停止処理時に、Interstage JMXサービスのスレッドダンプを採取しています。スレッドダンプの採取完了前にプロセスが停止されることを防止するため、少なくとも20秒間停止しません。

■Interstage管理コンソールの起動状態確認

 Windows(R)の[管理ツール]→[サービス]から以下のサービスの状態が“開始”となっていることを確認してください。
 

・Interstage Operation Tool
・Interstage Operation Tool(FJapache)
・Interstage JServlet(OperationManagement)

 
 以下のコマンドを実行して各種サービスが起動していることを確認してください。
 

・jscontdisp
・isjmxstat

 

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