Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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第7部 シングル・サインオン運用編> 第22章 Interstage ディレクトリサービス運用コマンド

22.10 irepschema

名前

 irepschema − ユーザ定義スキーマの登録/削除/表示

形式

(1) ユーザ定義スキーマの登録
  irepschema -R repository -a filepath

(2) ユーザ定義スキーマの削除
  irepschema -R repository -d names...

(3) ユーザ定義スキーマの表示
  irepschema -R repository -l

機能説明

(1) ユーザ定義スキーマの登録
 指定したユーザ定義スキーマファイルの内容をリポジトリに登録します。リポジトリを停止してから実行してください。
 ユーザ定義スキーマの定義文の文法と、リポジトリの他のスキーマ定義との整合性を検査します。指定したファイル内の定義を調べ、文法誤りや、他の定義と矛盾する場合は、登録せずにエラーとします。文法と整合性が保てる場合には、新しい定義を登録します。また、OIDの形式は検査しますが、全世界でユニークかどうかは検査しません。

(2) ユーザ定義スキーマの削除
 指定したオブジェクトクラス名、または属性名のスキーマ定義をリポジトリから削除します。リポジトリを停止してから実行してください。
 削除時も、リポジトリの他のスキーマ定義との整合性を検査します。リポジトリの環境構築や、導入テストで、登録済みのユーザ定義スキーマを削除する目的で使用してください。運用中のユーザ定義スキーマは削除しないでください。

 以下のようなスキーマ定義は削除できません。

(3) ユーザ定義スキーマの表示
 指定したリポジトリのユーザ定義スキーマの内容を表示します。

 以下に、irepschemaコマンドの引数を説明します。

-R repository

 ユーザ定義スキーマを登録、削除、または表示するリポジトリ名を指定します。
 大文字、小文字は区別しません。半角英大文字を指定した場合も半角英小文字とみなします。

-a filepath

 ユーザ定義スキーマを登録します。スキーマ定義を記述したファイルを、filepathパラメタに指定します。
 ファイルを複数指定することはできません。すでにユーザ定義スキーマが登録されているときは、定義を新たに追加します(定義済みのユーザ定義スキーマは上書きされません)。

-d names...

 ユーザ定義スキーマを削除します。namesパラメタに、削除するオブジェクトクラス名、または属性名を指定します。オブジェクトクラス名、または属性名は、複数指定できます。空白文字で区切って、改行を入れずに指定してください。
 オブジェクトクラス名、または属性名を複数指定し、そのうちの1つでも削除に失敗した場合は、指定したすべての定義の削除を取り消します。

-l

 ユーザ定義スキーマを、標準出力に出力します。

注意事項

使用例

 リポジトリ“rep001”のユーザ定義スキーマを、ユーザ定義スキーマファイル“schema.txt”の内容で登録する場合

irepschema -R rep001 -a C:\conf\schema.txt


irepschema -R rep001 -a /conf/schema.txt


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