Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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第1部 Interstage運用編> 第5章 マルチサーバ管理コマンド

5.3 issepbackuprsc

名前

 issepbackuprsc − 共存サーバのバックアップ資源の分離

形式

 issepbackuprsc [-a] [-m] inputdir outputdir

機能説明

 共存サーバで取得したバックアップ資源を、管理サーバ用、管理対象サーバ用それぞれのバックアップ資源に分離します。

 共存サーバのバックアップ資源を使用して、管理サーバ、または管理対象サーバへのInterstage資源の移行を行う際に実施します。

-a

 管理サーバ用のバックアップ資源のみを取得する場合に指定します。

-m

 管理対象サーバ用のバックアップ資源のみを取得する場合に指定します。

inputdir

 共存サーバで取得したバックアップ資源の格納ディレクトリを指定します。

 指定されたディレクトリには以下のフォルダ構成でバックアップ資源が格納されている必要があります。

例)inputdirに"C:\temp\backup"を指定する場合

C:\temp\backup\irep\[Interstage ディレクトリサービスのバックアップ資源]
C:\temp\backup\isgui\[Interstage管理コンソールのバックアップ資源]
C:\temp\backup\isjmx\[Interstage JMXサービスのバックアップ資源]
C:\temp\backup\jmx_cm\[業務構成管理のバックアップ資源]
C:\temp\backup\[その他のバックアップ資源]

例)inputdirに"/tmp/backup"を指定する場合

/tmp/backup/irep/[Interstage ディレクトリサービスのバックアップ資源]
/tmp/backup/isgui/[Interstage管理コンソールのバックアップ資源]
/tmp/backup/isjmx/[Interstage JMXサービスのバックアップ資源]
/tmp/backup/jmx_cm/[業務構成管理のバックアップ資源]
/tmp/backup/[その他のバックアップ資源]


サンプルのバックアップの一括実行スクリプトを使用した場合は、スクリプト内で設定した以下の定義値と同じ文字列を、issepbackuprscコマンドの引数inputdirに指定してください。

セクション名

定義名

定義値の説明

Common

COMMON_PATH

資源の退避先ディレクトリを指定します。

セクション名

定義名

定義値の説明

Common

path

資源の退避先ディレクトリを指定します。

outputdir

 共存サーバのバックアップ資源から抽出した管理サーバ用、または管理対象サーバ用のバックアップ資源の出力先を指定します。

 指定されたディレクトリ配下の以下のフォルダ構成でバックアップ資源が格納されます。

例)outputdirに"C:\temp\outputdir"を指定する場合

C:\temp\outputdir\AdminServer\irep\[管理サーバ用のInterstage ディレクトリサービスのバックアップ資源]
C:\temp\outputdir\AdminServer\isgui\[管理サーバ用のInterstage管理コンソールのバックアップ資源]
C:\temp\outputdir\AdminServer\isjmx\[管理サーバ用のInterstage JMXサービスのバックアップ資源]
C:\temp\outputdir\AdminServer\jmx_cm\[管理サーバ用の業務構成管理のバックアップ資源]

C:\temp\outputdir\ManagedServer\irep\[管理対象サーバ用のInterstage ディレクトリサービスのバックアップ資源]
C:\temp\outputdir\ManagedServer\isgui\[管理対象サーバ用のInterstage管理コンソールのバックアップ資源]
C:\temp\outputdir\ManagedServer\isjmx\[管理対象サーバ用のInterstage JMXサービスのバックアップ資源]
C:\temp\outputdir\ManagedServer\jmx_cm\[管理対象サーバ用の業務構成管理のバックアップ資源]
C:\temp\outputdir\ManagedServer\[管理対象サーバ用のその他のバックアップ資源]

例)outputdirに"/tmp/outputdir"を指定する場合

/tmp/outputdir/AdminServer/irep/[管理サーバ用のInterstage ディレクトリサービスのバックアップ資源]
/tmp/outputdir/AdminServer/isgui/[管理サーバ用のInterstage管理コンソールのバックアップ資源]
/tmp/outputdir/AdminServer/isjmx/[管理サーバ用のInterstage JMXサービスのバックアップ資源]
/tmp/outputdir/AdminServer/jmx_cm/[管理サーバ用の業務構成管理のバックアップ資源]

/tmp/outputdir/ManagedServer/irep/[管理対象サーバ用のInterstage ディレクトリサービスのバックアップ資源]
/tmp/outputdir/ManagedServer/isgui/[管理対象サーバ用のInterstage管理コンソールのバックアップ資源]
/tmp/outputdir/ManagedServer/isjmx/[管理対象サーバ用のInterstage JMXサービスのバックアップ資源]
/tmp/outputdir/ManagedServer/jmx_cm/[管理対象サーバ用の業務構成管理のバックアップ資源]
/tmp/outputdir/ManagedServer/[管理対象サーバ用のその他のバックアップ資源]

AdminServer、ManagedServer配下の資源は、それぞれ、管理サーバ、管理対象サーバでサンプルのバックアップの一括実行スクリプトを使用した結果の資源と同じ構成になります。

管理サーバに対して、サンプルのリストア/移入の一括実行スクリプトを使用する場合は、AdminServerディレクトリ配下の資源を使用してください。

管理対象サーバに対して、サンプルのリストア/移入の一括実行スクリプトを使用する場合は、ManagedServerディレクトリ配下の資源を使用してください。

注意事項

使用例

 共存サーバのバックアップ資源から、管理サーバ用、管理対象サーバ用のバックアップ資源をそれぞれ抽出する場合。

 issepbackuprsc C:\temp\backup C:\temp\separatersc


 共存サーバのバックアップ資源から、管理サーバ用のバックアップ資源のみを抽出する場合。

 issepbackuprsc -a C:\temp\backup C:\temp\separatersc

 共存サーバのバックアップ資源から、管理対象サーバ用のバックアップ資源のみを抽出する場合。

 issepbackuprsc -m C:\temp\backup C:\temp\separatersc

 共存サーバのバックアップ資源から、管理サーバ用、管理対象サーバ用のバックアップ資源をそれぞれ抽出する場合。

 issepbackuprsc /tmp/backup /tmp/separatersc

 共存サーバのバックアップ資源から、管理サーバ用のバックアップ資源のみを抽出する場合。

 issepbackuprsc -a /tmp/backup /tmp/separatersc

 共存サーバのバックアップ資源から、管理対象サーバ用のバックアップ資源のみを抽出する場合。

 issepbackuprsc -m /tmp/backup /tmp/separatersc


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