以下の手順で、クラスタ環境の削除を行います。
ポイント
Storage管理サーバ業務の削除は、Storage管理サーバ業務のカスタマイズ作業を実施した時に記録したユーザーでログオンして実施してください。
異なるユーザーでログオンして、Storage管理サーバ業務の削除を実行した場合、Storage管理サーバ業務の削除が失敗することがあります。
注意
Windows版MSCS/WSFCでの削除作業を、ドメインのAdministratorsに所属したユーザーで行う場合、Windowsサービスの「Computer Browserサービス」が開始されている必要があります。
開始されていない場合は、Windows版MSCS/WSFCでの削除作業のために、「Computer Browserサービス」を開始してください。
以下のサービスを利用して本処理を実行する場合は注意が必要です。
ターミナルサービス(リモートデスクトップ接続による利用)
Storage管理サーバがWindows Server 2003の場合、ターミナルサービスへのコンソールセッション接続を行う必要があります。コンソールセッション接続の方法は、以下を参照してください。
http://support.microsoft.com/kb/947723/ja
http://support.microsoft.com/kb/278845/ja
以下のサービスを利用して本処理を実行すると不具合が発生するため、以下のサービスを利用しないでください。
Telnetサーバーサービス
対象がStorageサーバ業務の場合、AdvancedCopy ManagerのGUIを使用して、当該Storageサーバ業務の属する論理サーバを削除します。対象がStorage管理サーバ業務の場合、この操作を行う必要はありません。
クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を利用して、当該AdvancedCopy Managerの属する業務を停止します。ただし、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクはオンラインにします。また、Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクもオンラインにします。クラスタグループの停止方法、共有ディスクのオンライン方法については、Microsoft(R) Cluster Service/Windows Server(R) Failover Clusteringのマニュアルを参照してください。
1:1運用待機、相互待機、n:1運用待機の場合、手順5に進みます。
カスケード運用の場合、手順3に進みます。
クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を利用して、セカンダリノードBで当該AdvancedCopy Managerの属する業務の所有権を獲得します。所有権の獲得方法の詳細については、Microsoft(R) Cluster Service/Windows Server(R) Failover Clusteringのマニュアルを参照してください。
注意
セカンダリノードBとなるノードが複数台ある場合、手順3、手順4の処理を全てのセカンダリノードBで実施します。
セカンダリノードBでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。コマンドの実行手順は以下のとおりです。
次のコマンドをセカンダリノードBのコマンドプロンプト画面から実行します。
プログラムディレクトリ\bin\stgclunset_mscs |
クラスタアンセットアップコマンドの画面が表示されます。
削除するAdvancedCopy Manager業務の論理ノード名を選択します。ハード障害等による片側ノードダウン時のアンセットアップの場合は、強制実行の欄にチェックをつけます。各項目を確認した後、[OK]ボタンをクリックします。
削除するAdvancedCopy Manager業務がStorage管理サーバ業務の場合、Storage管理サーバ業務の環境(データベース)を削除するための開始画面が表示されます。
[開始]ボタンをクリックします。
削除するAdvancedCopy Manager業務がStorage管理サーバ業務の場合、Storage管理サーバ業務の環境(データベース)の削除終了画面が表示されます。
[閉じる]をクリックします。
ポート番号・サービス設定/解除コマンドの開始画面が表示されます。
[OK]ボタンをクリックします。
ポート番号・サービス設定/解除コマンドの完了画面が表示されます。
[OK]ボタンをクリックします。
セカンダリノードのクラスタアンセットアップを終了します。
クラスタアンセットアップの完了画面が表示されますので、[OK]ボタンをクリックしてください。
注意
セカンダリノードBの場合、完了メッセージはswstf8143になります。
セカンダリノードBとなるノードが残っている(手順3、手順4を未実施のノードがある)場合、そのノードで手順3から実施してください。全てのセカンダリノードBで作業(手順3、手順4)が終了した場合、手順5に進んでください。
クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を利用して、セカンダリノードAで当該AdvancedCopy Managerの属する業務の所有権を獲得します。所有権の獲得方法の詳細については、Microsoft(R) Cluster Service/Windows Server(R) Failover Clusteringのマニュアルを参照してください。
セカンダリノードAでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。コマンドの実行手順は以下のとおりです。
次のコマンドをセカンダリノードAのコマンドプロンプト画面から実行します。
プログラムディレクトリ\bin\stgclunset_mscs |
クラスタアンセットアップコマンドの画面が表示されます。
削除するAdvancedCopy Manager業務の論理ノード名を選択します。ハード障害等による片側ノードダウン時のアンセットアップの場合は、強制実行の欄にチェックをつけます。各項目を確認した後、[OK]ボタンをクリックします。
削除するAdvancedCopy Manager業務がStorage管理サーバ業務の場合、Storage管理サーバ業務の環境(データベース)を削除するための開始画面が表示されます。
[開始]ボタンをクリックします。
削除するAdvancedCopy Manager業務がStorage管理サーバ業務の場合、Storage管理サーバ業務の環境(データベース)の削除終了画面が表示されます。
[閉じる]をクリックします。
ポート番号・サービス設定/解除コマンドの開始画面が表示されます。
[OK]ボタンをクリックします。
ポート番号・サービス設定/解除コマンドの完了画面が表示されます。
[OK]ボタンをクリックします。
セカンダリノードのクラスタアンセットアップを終了します。
クラスタアンセットアップの完了画面が表示されますので、[OK]ボタンをクリックしてください。引き続き、プライマリノードのアンセットアップを行います。
クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を利用して、プライマリノードで当該AdvancedCopy Managerの属する業務の所有権を獲得します。所有権の獲得方法の詳細については、Microsoft(R) Cluster Service/Windows Server(R) Failover Clusteringのマニュアルを参照してください。
プライマリノードでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。コマンドの実行手順は以下のとおりです。
次のクラスタアンセットアップコマンドをプライマリノードのコマンドプロンプト画面から実行します。
プログラムディレクトリ\bin\stgclunset_mscs |
クラスタアンセットアップコマンドの画面が表示されます。
セカンダリノードのクラスタアンセットアップ画面で選択した論理ノード名を選択します。ノードダウン時のアンセットアップの場合は、強制実行の欄にチェックをつけます。各項目を確認した後、[OK]ボタンをクリックします。
削除するAdvancedCopy Manager業務がStorage管理サーバ業務の場合、Storage管理サーバ業務の環境(データベース)を削除するための開始画面が表示されます。
[開始]ボタンをクリックします。
削除するAdvancedCopy Manager業務がStorage管理サーバ業務の場合、Storage管理サーバ業務の環境(データベース)の削除終了画面が表示されます。
[閉じる]をクリックします。
ポート番号・サービス設定/解除コマンドの開始画面が表示されます。
[OK]ボタンをクリックします。
ポート番号・サービス設定/解除コマンドの完了画面が表示されます。
[OK]ボタンをクリックします。
プライマリノードのクラスタアンセットアップを終了します。
クラスタアンセットアップの完了画面が表示されますので、[OK]ボタンをクリックしてください。
AdvancedCopy Managerで使用したリソースを移動/削除します。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを業務で使用しない場合、クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を使用して他のグループに移動してください。Storage管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクも業務で使用しない場合、クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を使用して他のグループに移動してください。
以下のリソースを継続して使用しない場合は、クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を使用して削除してください。以下のリソースは、AdvancedCopy Managerのクラスタセットアップ時に「新規にIPアドレスリソースを作成」を選択していた場合に存在します。
AdvancedCopy IP Address_論理ノード名
AdvancedCopy Network_論理ノード名
ディスクリソースの移動方法、リソースの削除方法については、Microsoft(R) Cluster Service/Windows Server(R) Failover Clusteringのマニュアルを参照してください。
業務用に設定したAdvancedCopy Managerのポート番号を削除します。
Windowsのメモ帳などを利用して、当該Storageサーバ業務またはStorage管理サーバ業務で設定したポート番号をWindowsインストールディレクトリ\system32\drivers\etc\servicesより削除します。ポート番号は、プライマリノードとセカンダリノードの両ノードで削除してください。services内のサービス名は以下のとおりです。
stgxfws_論理ノード名
クラスタアドミニストレータ(MSCSの場合)またはフェイルオーバ クラスタ管理(WSFCの場合)を利用して、停止した業務を再開してください。クラスタグループの起動方法については、Microsoft(R) Cluster Service/Windows Server(R) Failover Clusteringのマニュアルを参照してください。