以下の手順で、クラスタ環境の削除を行います。
ノードを削除します。
AdvancedCopy ManagerのGUIを使用してノードを削除します。ただし、Storage管理サーバ業務の場合、この操作を行う必要はありません。
業務を停止します。
VERITAS Cluster Serverの機能を利用して、削除対象の業務を停止します。
ユーザーサービスグループの停止方法については、『VERITAS Cluster Server User’s Guide』を参照してください。
VERITAS Cluster Serverのコマンドによるユーザーサービスグループの停止例は以下のとおりです。
本例では、ユーザーサービスグループ名を“STGMGRSRV”、運用系ノード名を“node1”とします。
# hagrp -offline STGMGRSRV -sys node1 |
リソースを削除します。
VERITAS Cluster Serverの機能を利用して、対象業務に登録されているAdvancedCopy Managerのリソースを削除します。サービスグループがAdvancedCopy Managerのリソースのみで作成されている場合、サービスグループごと削除します。
ユーザーサービスグループおよびリソースの削除方法については、『VERITAS Cluster Server User’s Guide』を参照してください。
VERITAS Cluster Serverのコマンドによるユーザーサービスグループおよびリソースの削除例は以下のとおりです。
本例では、ユーザーサービスグループ名を“STGMGRSRV”とします。
また、各リソース名は以下のとおりとします。
リソース名(Application):AdvancedCopy_Manager_appl
リソース名(AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのMountPoint):AdvancedCopy_Manager_mount
リソース名(AdvancedCopy Managerリポジトリ用のMountPoint):AdvancedCopy_Manager_DB
当該リソースは、Storage管理サーバ業務でのみ存在します。
リソース名(IP):sybase_ip
VCS定義ファイルを別名で保存します。
# mv /etc/VRTSvcs/conf/config/main.cf /etc/VRTSvcs/conf/config/main.cf.bk |
VCSの設定を読み込み/書き込み可能な状態にします。
# haconf -makerw |
リソース(Application、MountPoint)を削除します。
# hares -delete AdvancedCopy_Manager_appl # hares -delete AdvancedCopy_Manager_mount # hares -delete AdvancedCopy_Manager_DB |
業務で使用しない場合、リソース(IP)を削除します。
# hares -delete sybase_ip |
業務を削除する場合、ユーザーサービスグループを削除します。
# hagrp -delete STGMGRSRV |
VCSの設定設定を反映し、読み取り専用に設定します。
# haconf -dump -makero |
1:1運用待機、相互待機、n:1運用待機の場合、手順10に進みます。
カスケード運用の場合、手順4に進みます。
セカンダリノードBで共有ディスクをマウントします。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをセカンダリノードBでマウントします。
Storage管理サーバ業務の場合、リポジトリ用共有ディスクもセカンダリノードBでマウントします。
注意
セカンダリノードBとなるノードが複数台ある場合、手順4~手順9の処理を全てのセカンダリノードBで実施します。
セカンダリノードBでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードBにおいて次のコマンドを実行します。
入力例)
# /opt/swstorage/bin/stgclunset_vcs -n nodeMGR |
コマンドの詳細については、「8.3.2 stgclunset_vcs(Solaris版VERITAS Cluster Server 環境解除コマンド)」を参照してください。
注意
Storage管理サーバ業務の場合、Storage管理サーバ導入時に指定した(事前にSymfowareが導入されていた場合には、Symfoware導入時の)ロケールで実行してください。
削除対象を確認します。
コマンドで指定した論理ノードについての情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。
# /opt/swstorage/bin/stgclunset_vcs -n nodeMGR AdvancedCopy Manager settings were as follows. Cluster system : VERITAS Cluster Server Node type : Secondary IP Address : 10.10.10.10 (Storageサーバ業務の場合は表示されません) Mount point : /STGMGRDISK Node name : nodeMGR Service : STGMGRSRV Function : Management Server (Storageサーバ業務の場合は “Server” と表示されます) Number : 3 MODE : Normal Do you want to continue with un-setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] |
クラスタ環境解除処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。
注意
Numberには、クラスタアンセットアップコマンドを実施していないノード数が出力されています。セカンダリノードBの場合、必ず3以上になります。
Storage管理サーバ業務の場合、データベースを削除します。
データベース削除の確認画面が表示されます。表示された内容を確認の上、“y”を入力してEnterキーを押します。Storageサーバ業務の場合は表示されません。
+--------------------------------------------------------------------+ | | | AdvancedCopy Managerのデータベース環境を全て削除します。 | | | | [注意] | | 処理を開始すると、全ての格納データを消失します。 | | 実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。 | | | +--------------------------------------------------------------------+ 処理を続けますか? [y/n] ==> y |
セカンダリノードBのクラスタアンセットアップコマンドが終了します。
クラスタアンセットアップコマンドの完了画面が表示されます。
swstf8143 セカンダリノードのクラスタ削除は正常に終了しました。引き続き他のセカンダリノードのクラスタ環境を削除してください。 # |
注意
セカンダリノードBの場合、完了メッセージはswstf8143になります。
セカンダリノードBで共有ディスクをアンマウントします。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをセカンダリノードBでアンマウントします。
Storage管理サーバ業務の場合、リポジトリ用共有ディスクもセカンダリノードBでアンマウントします。
注意
セカンダリノードBとなるノードが残っている(手順4~手順9を未実施のノードがある)場合、そのノードで手順4から実施してください。全てのセカンダリノードBで作業(手順4~手順9)が終了した場合、手順10に進んでください。
セカンダリノードAで共有ディスクをマウントします。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをセカンダリノードAでマウントします。
Storage管理サーバ業務の場合、リポジトリ用共有ディスクもセカンダリノードAでマウントします。
セカンダリノードAでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、セカンダリノードAにおいて次のコマンドを実行します。
入力例)
# /opt/swstorage/bin/stgclunset_vcs -n nodeMGR |
コマンドの詳細については、「8.3.2 stgclunset_vcs(Solaris版VERITAS Cluster Server 環境解除コマンド)」を参照してください。
注意
Storage管理サーバ業務の場合、Storage管理サーバ導入時に指定した(事前にSymfowareが導入されていた場合には、Symfoware導入時の)ロケールで実行してください。
削除対象を確認します。
コマンドで指定した論理ノードについての情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。
# /opt/swstorage/bin/stgclunset_vcs -n nodeMGR AdvancedCopy Manager settings were as follows. Cluster system : VERITAS Cluster Server Node type : Secondary IP Address : 10.10.10.10 (Storageサーバ業務の場合は表示されません) Mount point : /STGMGRDISK Node name : nodeMGR Service : STGMGRSRV Function : Management Server (Storageサーバ業務の場合は “Server” と表示されます) Number : 2 MODE : Normal Do you want to continue with un-setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] |
クラスタ環境解除処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。
注意
Numberには、クラスタアンセットアップコマンドを実施していないノード数が出力されています。セカンダリノードの場合、必ず2になります。
Storage管理サーバ業務の場合、データベースを削除します。
データベース削除の確認画面が表示されます。表示された内容を確認の上、“y”を入力してEnterキーを押します。Storageサーバ業務の場合は表示されません。
+--------------------------------------------------------------------+ | | | AdvancedCopy Managerのデータベース環境を全て削除します。 | | | | [注意] | | 処理を開始すると、全ての格納データを消失します。 | | 実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。 | | | +--------------------------------------------------------------------+ 処理を続けますか? [y/n] ==> y |
セカンダリノードAのクラスタアンセットアップコマンドが終了します。
クラスタアンセットアップコマンドの完了画面が表示されます。
swstf8103 セカンダリノードのクラスタ削除は正常に終了しました。引き続きプライマリ ノードのクラスタ環境を削除してください。 # |
セカンダリノードAで共有ディスクをアンマウントします。
AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをセカンダリノードAでアンマウントします。
Storage管理サーバ業務の場合、リポジトリ用共有ディスクもセカンダリノードAでアンマウントします。
プライマリノードで共有ディスクをマウントします。
AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをプライマリノードでマウントします。
Storage管理サーバ業務の場合、リポジトリ用共有ディスクもプライマリノードでマウントします。
プライマリノードでクラスタアンセットアップコマンドを実行します。
AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにした上で、プライマリノードにおいて次のコマンドを実行します。
入力例)
# /opt/swstorage/bin/stgclunset_vcs -n nodeMGR |
コマンドの詳細については、「8.3.2 stgclunset_vcs(Solaris版VERITAS Cluster Server 環境解除コマンド)」を参照してください。
注意
Storage管理サーバ業務の場合、Storage管理サーバ導入時に指定した(事前にSymfowareが導入されていた場合には、Symfoware導入時の)ロケールで実行してください。
削除対象を確認します。
コマンドで指定した論理ノードについての情報が表示されます。表示された内容を確認の上、Enterキーを押します。
# /opt/swstorage/bin/stgclunset_vcs -n nodeMGR AdvancedCopy Manager settings were as follows. Cluster system : VERITAS Cluster Server Node type : Primary IP Address : 10.10.10.10 (Storageサーバ業務の場合は表示されません) Mount point : /STGMGRMNT Node name : nodeMGR Service : STGMGRSRV Function : Management Server (Storageサーバ業務の場合は “Server” と表示されます) Number : 1 MODE : Normal Do you want to continue with un-setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y] |
クラスタ環境解除処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。
注意
Numberには、クラスタアンセットアップコマンドを実施していないノード数が出力されています。プライマリノードの場合、必ず1になります。
Storage管理サーバ業務の場合、データベースを削除します。
データベース削除の確認画面が表示されます。表示された内容を確認の上、“y”を入力してEnterキーを押します。Storageサーバ業務の場合は表示されません。
+--------------------------------------------------------------------+ | | | AdvancedCopy Managerのデータベース環境を全て削除します。 | | | | [注意] | | 処理を開始すると、全ての格納データを消失します。 | | 実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。 | | | +--------------------------------------------------------------------+ 処理を続けますか? [y/n] ==> y |
プライマリノードのクラスタアンセットアップコマンドを終了します。
クラスタアンセットアップコマンドの完了画面が表示されます。
swstf8102 プライマリノードのクラスタ削除は正常に終了しました。 # |
プライマリノードで共有ディスクをアンマウントします。
AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクをプライマリノードでアンマウントします。
Storage管理サーバ業務の場合、リポジトリ用共有ディスクもプライマリノードでアンマウントします。
ポート番号を削除します。
クラスタセットアップ時に、/etc/servicesに設定した以下のサービスを削除します。サービスは、プライマリノードとセカンダリノードの両ノードで削除してください。OSのviコマンドなどを使用して/etc/servicesより削除してください。
業務用通信デーモン:stgxfws_論理ノード名
業務を起動します。
VERITAS Cluster Serverの機能を利用して、手順2で停止した業務を起動します。手順3でサービスグループを削除している場合は不要です。
ユーザーサービスグループの起動方法については、『VERITAS Cluster Server User’s Guide』を参照してください。
# hagrp -online ユーザーサービスグループ -sys システム名 |
システム名はユーザーサービスグループを起動したいノード名です。