AdvancedCopy Managerでのバックアップは、基本的に業務ボリュームがアンマウントされた状態で処理を行う必要があります。
そのため、業務ボリュームが物理ディスクの場合、前処理では、業務ボリューム名からそのボリュームのマウント状態を獲得し、次の処理を行います。
業務ボリュームの状態 | 前処理 |
---|---|
マウントされている | 業務ボリュームをアンマウントします。(注) |
アンマウントされている | 何も処理しません。 |
(注)都合によりどうしても業務ボリュームをアンマウントできない場合は、「業務ボリュームをアンマウントしたくない場合」を参照し、前処理のシェルスクリプトをカスタマイズしてください。
後処理は、前処理で行った処理によって何をするのかを判断します。
前処理 | 後処理 |
---|---|
業務ボリュームをアンマウントした。 | 業務ボリュームをマウントし直します。 |
何も処理しなかった。 | 何も処理しません。 |
データベースとして使用している業務ボリュームのように、最初から業務ボリュームがマウントされていない場合は、前後処理ともに何も処理しません。
この他にも、特殊な前後処理が必要な場合は、シェルスクリプトに処理を追加する必要があります。
シェルスクリプトをカスタマイズする場合、エラーコードは以下の規約に従ってください。
エラーコード | 用途 |
---|---|
0-99 | 使用不可(AdvancedCopy Managerが予約) |
100-255 | 使用可能 |
注意
ファイルシステムが構築された論理ボリュームを含むボリュームグループをバックアップする場合は、「ボリュームグループをバックアップする場合」を参照し、ファイルシステムが構築された全ての論理ボリュームに対してアンマウント/マウントが実施されるように前後処理のシェルスクリプトをカスタマイズする必要があります。
後処理に失敗した場合は、資源情報の整合性が不完全になっている可能性がありますので、9.2.3.1 swstsrsemtch(資源整合コマンド)を実施してください。