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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.1 運用手引書

4.4.10 デバイスマップファイルの準備

AdvancedCopy Managerのバックアップ運用では、バックアップボリュームとして登録されているボリューム群から、業務ボリュームの容量と同一のボリュームを、AdvancedCopy Managerが自動的に選択し、バックアップ先として利用します。

しかし、運用の都合上、バックアップ先ボリュームを意識したい場合は、あらかじめ「デバイスマップファイル」という業務ボリュームとバックアップボリュームの対応ファイルを作成しておく必要があります。

デバイスマップファイルは、バックアップを行うStorageサーバ上の任意の場所に作成します。このファイルをバックアップ実行時に指定する事で、バックアップ先を意識した運用が可能となります。

ポイント

複数世代管理を行う場合は、デバイスマップファイルを複数用意する必要があります。
また、バックアップもしくは同期処理の開始時に使用できるデバイスマップファイルは、以下のいずれかの条件を満たしている必要があります。

  • 未使用のバックアップボリュームを指定している

  • そのバックアップで削除される履歴で使用されているバックアップボリュームを指定している

そのため、バックアップボリュームを複数使用する運用の場合は、バックアップボリュームの状況に合わせてデバイスマップファイルを使い分ける必要があります。

同期型高速バックアップでバックアップボリュームが保存世代数しか用意できない場合、バックアップボリュームをテープなどの二次媒体に退避し、履歴の削除を行うことによってバックアップ運用を行うことができます。

この場合、バックアップ同期処理の開始時に指定するデバイスマップファイルは、直前の履歴情報の削除により未使用となったバックアップボリュームを指定したデバイスマップファイルになります。

4.4.10.1 デバイスマップファイルの記述方法

デバイスマップファイルの記述例を以下に示します。

# コメント行は「#」ではじめます。
# 業務ボリューム名       出力先バックアップボリューム名

# Normal Disks
/dev/dsk/c1t1d1              /dev/dsk/c1t1d21
/dev/dsk/c1t1d2              /dev/dsk/c1t1d22
/dev/dsk/c1t1d3              /dev/dsk/c1t1d23

# Volume Group
/dev/vg01                    /dev/vg02  # この部分にもコメントを記述することができます。
/dev/vg03                    /dev/vg04
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デバイスマップファイル作成時の規則を以下に示します。