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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.1 運用手引書

8.2.2 レプリケーション対象の決定

レプリケーション対象となる複製元ボリューム/複製先ボリュームを決定します。

ポイント

  • 複製元ボリュームとは、複製対象となるオリジナルデータが格納されているボリュームです。

  • 複製先ボリュームとは、複製元ボリュームのデータを格納するボリュームです。

さらに、複製元ボリューム/複製先ボリュームに与える以下の属性を決定します。

  1. コピー方向

    レプリケーション運用で使用するコピー方向を決定します。以下のどちらかを指定します。

    • “双方向コピー”:複製元ボリュームと複製先ボリューム間で双方向のコピーを行います。複製先から複製元へのコピーは、リストア用途に使用できます。

    • “一方向コピー”:複製元ボリュームから複製先ボリュームへのコピーのみを行います。運用上、複製先から複製元へのコピーを禁止したい場合に使用できます。

  2. 操作サーバ(サーバ間レプリケーションの場合のみ)

    サーバ間レプリケーションの場合、対象となる複製元ボリューム/複製先ボリュームに対するレプリケーション操作は、複製元サーバ、複製先サーバのいずれかのみで実行可能とするか、両方サーバで実行可能とするかを設定できます。

    • “複製元サーバ”:複製元ボリュームが接続されているStorageサーバを操作サーバにします。

    • “複製先サーバ”:複製先ボリュームが接続されているStorageサーバを操作サーバにします。

    • “両サーバ”    :複製元サーバ、複製先サーバの両方を操作サーバにします。

また、複数の複製元ボリューム/複製先ボリュームから構成されるグループを作成することができます。これにより、複数の複製元ボリューム/複製先ボリュームの操作をグループ単位でまとめて行うことが可能になります。本機能の詳細については、「8.4.7 グループの作成」を参照してください。

図8.11 レプリケーション操作を行うサーバ

本書ではレプリケーション操作を実施するStorageサーバを操作サーバと呼び、複製元サーバ、複製先サーバのいずれかを指定します。

操作サーバでは、全てのレプリケーション機能が利用可能です。これに対して、操作サーバではないサーバからは、情報表示と運用解除機能だけが利用可能です。

注意

8.2.2.1 Logical Unit(ディスク)単位の運用

レプリケーション運用では、Logical Unit(ディスク)単位コピーを行うことができます。

Logical Unit(ディスク)単位コピーは、以下のディスク形式をサポートしています。

Logical Unit(ディスク)単位コピーを実施する場合は、「Logical Unit(ディスク)単位コピーを実施する場合の注意事項」を参照してください。