ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.1 運用手引書

7.5.3 リストア

リストアは、12.2.2.3 swstrestore(リストア実行コマンド)で行います。

差分スナップショット型高速バックアップ運用では、業務ボリュームからバックアップボリュームへのトラッキング処理が動作しています。

図7.6 差分スナップショット型高速バックアップ運用のリストア前

リストアを実行すると、業務ボリュームからバックアップボリュームへのトラッキング状態を維持したまま、バックアップボリュームから業務ボリュームへの(通常の)OPCが起動されます。リストア用のOPCではバックアップ後の更新データのみが物理コピーされるため、バックアップの物理コピーだけでなく、リストアの物理コピー時間も短縮されます。

図7.7 差分スナップショット型高速バックアップ運用のリストア後

業務ボリュームとバックアップボリュームの間でトラッキング処理が行われている場合、その他のボリュームへのリストアを実行することはできません。その他のボリュームへリストアを行う前に以下の作業を実施する必要があります。

  1. 業務ボリュームからバックアップボリュームへのOPC物理コピーが実行中の場合はその完了を待つ。

  2. トラッキング処理を12.2.2.17 swstcanceltrk(トラッキングキャンセルコマンド)によって停止する。

    図7.8 トラッキング処理中の場合

注意

トラッキング処理を停止した場合、次回の差分スナップショット型高速バックアップでは業務ボリュームの全データが物理コピーされます。