ETERNUS ディスクアレイのEC/REC機能を用いて、業務ボリュームから未使用のバックアップボリュームにコピーします。
同期型高速バックアップは、次のように処理が行われます。
バックアップの同期処理を開始(図の1)すると、業務ボリュームと同容量の未使用バックアップボリュームが、未使用バックアップボリューム管理領域から選択され、バックアップ同期処理が開始されます。
業務ボリュームとバックアップボリュームが等価状態になります。この時点以降、業務ボリュームとバックアップボリュームの等価性は維持されます。この状態を等価性維持状態 (図の3)と呼びます。
バックアップを開始(図の4)すると、バックアップ同期処理が停止し、バックアップ履歴情報を設定します。
バックアップ完了時にバックアップデータが保存世代数を超えた場合、もっとも古いバックアップボリュームを未使用のバックアップボリュームとします。
注意
業務ボリュームとバックアップボリュームが等価状態になる前は、バックアップ実行コマンドを実行できません。
図4.3 同期型高速バックアップでのバックアップ方法
なお、同期型高速バックアップでは、Suspend/Resume機能を使用することで、ECによる等価性維持状態を一時中断(Suspend)/再開(Resume)することができます。Suspend/Resume機能を使用したバックアップでは、一時中断状態からの差分コピーを行うことによって、より高速な同期型バックアップ運用が可能です。
Suspend/Resume機能は、「第6章 Suspend/Resume機能によるバックアップ運用」を参照してください。
注意
すべてのバックアップボリュームが世代管理されており、未使用バックアップボリューム管理領域からバックアップボリュームを獲得できなければ、バックアップを行えません。