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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.1 運用手引書

3.1 概要

AdvancedCopy ManagerのGUIクライアントを利用すると、マウスの操作のみで、バックアップ管理、レプリケーション管理機能が簡単に行えます。このため、不用意に画面操作を実施すると、データを破壊してしまう危険性があります。

このため、AdvancedCopy Managerでは、ユーザー単位にバックアップ運用、レプリケーション運用に対するアクセス権を設定できる機能(認証機構)を提供しています。本機能を利用する事で、バックアップ運用、レプリケーション運用のセキュリティを実現します。

AdvancedCopy Managerで利用可能なユーザーは、以下の条件を満たすユーザーです。

注意

Windows Server 2003、Windows Server 2008、またはWindows Server 2008 R2上で運用する場合、以下の注意事項があります。

  • NetBIOS over TCP/IPの設定

    【Windows Server 2003の場合】

    TCP/IPの詳細設定において、NetBIOS over TCP/IPを無効にしないでください。この設定は、Windows Server 2003のインストール時には有効になっています。誤って無効としてしまった場合には、以下の方法で有効としてください。

    1. コントロールパネルの[ネットワークとダイヤルアップ接続]を開いて、[ローカルエリア接続]のプロパティを開きます。

    2. [TCP/IPのプロパティ]の[詳細設定]ボタンを選択し、[TCP/IP詳細設定]の画面を開きます。

    3. WINSのタグを開き、“NetBIOS over TCP/IPを有効にする”をチェックします。

    【Windows Server 2008またはWindows Server 2008 R2の場合】

    静的IPアドレスを使用する場合は、TCP/IPの詳細設定において、NetBIOS over TCP/IPを無効にしないでください。なお、初期値として設定されている"規定値"を使用しても問題ありません。

    DHCPサーバを利用する場合は、NetBIOS over TCP/IPの設定を以下の方法で有効にしてください。

    1. [コントロールパネル]の[ネットワークと共有センター]を開いて、[ネットワーク接続の管理]から[ローカルエリア接続]のプロパティを開きます。

    2. [インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)]の[プロパティ]を開き、プロパティの[詳細設定]ボタンから[TCP/IP詳細設定]の画面を開きます。

    3. WINSのタグを開き、“NetBIOS over TCP/IPを有効にする”をチェックします。

  • ユーザープリンシパル名でのアクセス制御

    ユーザープリンシパル名でのユーザー認証、アクセス制御はできません。ユーザープリンシパル名とは、ActiveDirectoryを導入することによって使用できるユーザーの表現方法です。ユーザープリンシパル名は、“ユーザー名@DNS名”で表現されます。

  • パスワードについて

    Windows Server 2003、Windows Server 2008、またはWindows Server 2008 R2のパスワードの条件については、127文字以内の英数字を指定可能ですが、AdvancedCopy Managerの条件が14文字以内の英数字であるため、14文字以内の英数字にする条件も満たす必要があります。

    各システムのパスワードの条件にしたがい、パスワードの設定をしてください。