AdvancedCopy Managerは、以下の3つの機能で成り立っています。
機能名 | 説明 |
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AdvancedCopy Managerのマネージャー | Storage管理サーバ上で動作し、複数のStorageサーバを管理します。バックアップ管理、レプリケーション管理を行います。 |
AdvancedCopy Managerのエージェント | ストレージ装置が接続されたStorageサーバ上で動作します。バックアップ管理、レプリケーション管理を行います。本製品は、Solaris版、Windows版またはLinux版のAdvancedCopy Managerのマネージャーと組み合わせて利用します。 |
AdvancedCopy ManagerのGUIクライアント | GUIクライアントは、ユーザーのローカルコンピュータ(クライアント)上で動作するWindowsのクライアントアプリケーションで、他のWindowsアプリケーションと同じように動作させることができます。GUIクライアントを起動して、AdvancedCopy ManagerのStorage管理サーバに接続し、AdvancedCopy Manager環境を監視・管理することができます。 |
注意
マネージャー製品はエージェント機能を含んでいます。
AdvancedCopy Managerは運用形態によりサーバの種別を次のように区別しています。
Storageサーバ
Storageサーバとは、ETERNUS ディスクアレイが接続されているサーバであり、AdvancedCopy Managerが提供するバックアップ業務、レプリケーション業務を実施するサーバです。
StorageサーバにはAdvancedCopy Managerのエージェントを導入します。ただし、システム上にStorageサーバが1台だけの場合は、AdvancedCopy Managerのマネージャーを導入します。
Storage管理サーバ
Storage管理サーバとは、Storageサーバを一括管理するサーバであり、システム上に1台だけ設定できます。
Storage管理サーバにはAdvancedCopy Managerのマネージャーを導入します。
AdvancedCopy Managerの運用で使用できるStorageサーバの数により、次に示す3つの運用形態を構築できます。
Storageサーバが1台の場合
Storageサーバが1台の場合、AdvancedCopy Managerのマネージャーを導入します。AdvancedCopy Managerのマネージャーは、AdvancedCopy Managerのエージェントの機能を兼ねています。Storageサーバが1台の場合、次に示す構成になります。
図1.1 Storageサーバが1台の場合
Storageサーバが複数存在する場合
Storageサーバが複数台存在する場合は、その内の1台をStorage管理サーバとして設定するか、ETERNUS ディスクアレイが接続されていない新規のサーバをStorage管理サーバとするかのどちらかを選択します。
StorageサーバをStorage管理サーバとして運用する場合
業務を構成するサーバのうち、いずれか1つのサーバをStorage管理サーバとして運用します。Storage管理サーバには、全Storageサーバの運用管理情報を格納するリポジトリが存在します。Storageサーバが多数存在するとリポジトリアクセスが競合し、少なからずとも業務に影響します。このためStorage管理サーバは、専用のサーバに配置するか、業務アクセスが比較的少ないサーバに配置します。StorageサーバをStorage管理サーバとして運用する場合、次に示す構成になります。
図1.2 StorageサーバをStorage管理サーバとして運用する場合
専用のStorage管理サーバを用意する場合
複数のStorageサーバを専用のStorage管理サーバで管理する場合、次に示す構成になります。
図1.3 専用のStorageサーバが管理サーバの場合