調査資料の採取は、管理者が行ってください。
バッチ実行基盤の調査資料
バッチ実行基盤の動作環境や、各種ログファイルなどの調査資料を採取します。
本資料採取するには、btfwcollectinfoコマンドで採取します。
btfwcollectinfoコマンドを投入するには、事前に調査資料を格納するディレクトリを用意する必要があります。
また、調査資料を格納するディレクトリには、調査資料が採取できるだけの十分なディスク容量が必要です。
調査資料を格納するディレクトリの作成例を以下に示します。
mkdir /collectinfo |
調査資料を採取するbtfwcollectinfoコマンドの形式を以下に示します。
btfwcollectinfo -d /collectinfo |
採取に要する時間は、採取に必要な調査資料の容量を複写するだけの時間がかかります。
採取完了後は、調査資料を格納したディレクトリを、必ずtarコマンドでアーカイブしてください。また、調査資料のサイズが大きい場合には、必要に応じてアーカイブしたファイルを圧縮してください。
tarコマンドでアーカイブする例を以下に示します。
tar cvf /tmp/collectinfo.tar /collectinfo |
btfwcollectinfoコマンドの詳細、および必要なディスク容量については、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
システムログ
バッチサーバの/etc/syslog.confの情報をもとにシステムログを採取します。
異常発生前後のすべてのシステムログが出力されたファイルを採取してください。
ジョブログファイル
異常発生時に実行中だったジョブのジョブログが、ジョブログスプールに出力していない場合だけ、対象のジョブのジョブログファイルを採取してください。
ジョブログスプールにジョブログを出力していた場合には、採取する必要はありません。
バッチジョブ定義ファイル
異常発生時に実行中だったジョブのジョブログに、バッチジョブ定義情報を出力していない場合だけ、対象のバッチジョブ定義ファイルを採取してください。
採取する場合は、対象のジョブのバッチジョブ定義ファイルを、btfwgetjobdefコマンドで取り出してください。
btfwgetjobdefコマンドについては、 “Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
coreファイル
バッチ実行基盤が出力したcoreファイルがある場合は、採取してください。
バッチ実行基盤は、coreファイルを以下のディレクトリ配下に出力します。
それぞれのディレクトリにcoreファイルがないか確認してください。
/var/opt/FJSVibsba/local/work/cfmg /var/opt/FJSVibsba/local/work/jbl /var/opt/FJSVibsbx/local/cfmga /var/opt/FJSVibsbx/local/filemngr/core btfwstartexコマンドを投入した時のカレントディレクトリ |
クラッシュダンプ
クラッシュダンプの採取には、Windows(R)に同梱されている「ワトソン博士」を使用します。
次の例を参考にして、「ワトソン博士」を設定してください。(例は、Windows Server(R) 2000の場合で説明しています。)この設定を行うことにより、異常終了時に、自動的にクラッシュダンプおよびログ(drwtsn32.log)が出力されるようになります。これらのファイルが出力されている場合には、採取してください。
MS-DOSコマンドプロンプトで“drwtsn32 -i”コマンドを投入します。[ワトソン博士が既定のアプリケーション デバッガとしてインストールされました。]のメッセージが表示されます。
次に、MS-DOSコマンドプロンプトで、“drwtsn32”コマンドを実行します。[Windows 2000 ワトソン博士]の設定画面が表示されますので、以下を確認してください。
[ログファイルパス(L)]、[クラッシュダンプ(P)]が正しく指定されているか
[すべてのスレッド コンテキストをダンプ(A)]のチェックボックスがチェックされているか
[既定のログ ファイルに追加(E)]のチェックボックスがチェックされているか
[メッセージ ボックスによる通知(U)]のチェックボックスがチェックされているか
[クラッシュ ダンプ ファイルの作成(T)]のチェックボックスがチェックされているか
Windows Vista(R)、Windows Server(R) 2008ではワトソン博士の機能が提供されていません。
ワトソン博士の代わりにWindows Error Reporting(WER)の機能を使用します。WERに関する設定の方法はOSのマニュアル、ヘルプを参照ください。
Windows Server(R) 2003の場合、drwtsn32を立ち上げて、[クラッシュダンプの種類]を[完全]に設定しておく必要があります。
Windows Server(R) 2003の初期版においては、ユーザダンプが出力されない問題をはじめとして、その他にもJavaの実行動作に影響を及ぼす問題などがあります。
たとえば、次のような問題があります。
http://support.microsoft.com/kb/836080/en-us
http://support.microsoft.com/kb/837018/en-us
http://support.microsoft.com/kb/841176/en-us