名前
btfwbackup - バッチ実行基盤の環境の退避
形式
btfwbackup -d 格納先ディレクトリ名
機能説明
現在運用中のバッチ実行基盤の環境を、指定した格納先ディレクトリに退避します。
退避対象は以下のとおりです。
バッチ受付サービス関連(FJSVibsba)の設定情報
バッチ実行サービス関連(FJSVibsbx)の設定情報
バッチジョブ管理機能関連(FJSVibsbd)の設定情報
バッチ共通関連(FJSVibsbc)の設定情報
ジョブスプール関連の設定情報
その他の、マルチ言語ワークユニット、イベントチャネルなどの、Interstage Application Serverの環境については、対応するコマンドを使用して退避してください。
オプション
運用中のバッチシステム環境情報を格納するディレクトリ名を指定します。指定方法には以下の種類があります。
絶対パス:500バイト以内で指定します。
相対パス:500バイト以内で指定します。
相対パスで指定した場合は、カレントディレクトリからの相対パスになります。
指定した格納先ディレクトリは、本コマンド実行前に以下のアクセス権で作成しておく必要があります。
所有者 | root |
グループ | root |
権限 | 0700 |
運用中のバッチシステム環境情報を格納するディレクトリ名を指定します。指定方法には以下の種類があります。
絶対パス:100バイト以内で指定します。パス名には半角英数字および半角空白が利用できます。UNC形式のパス名は指定できません。
相対パス:100バイト以内で指定します。パス名には半角英数字および半角空白が利用できます。絶対パスが、UNC形式となるパス名は指定できません。
相対パスで指定した場合は、カレントディレクトリからの相対パスになります。
指定した格納先ディレクトリは、本コマンド実行前に以下のアクセス権で作成しておく必要があります。
グループ | Administrators |
権限 | フルコントロール |
実行可能ユーザ
システム管理者(スーパユーザ)
システム管理者(Administratorsグループに所属するユーザ)
使用例
バッチシステム環境を退避します。
# btfwbackup -d batchfw |
コマンドの復帰コード
0:正常終了
上記以外:異常終了
注意事項
本コマンドを実行する前に、“Interstage Job Workload Server 運用ガイド”の“バッチシステムの運用停止”の手順に従ってバッチシステムを停止してください。
本コマンド実行時、ジョブスプールは存在している必要があります。
バッチ実行基盤の環境(ジョブスプール、ジョブキュー、イニシエータの定義)を変更した場合は、最新の環境を退避するようにしてください。このとき、変更後の環境でバッチ実行基盤を正常に運用できることを確認してから退避してください。
初めてジョブスプールを作成したあと、1度もバッチ受付サービスを開始していない状態では、退避できません。
本コマンドを実行して退避を行ったあと、1度もバッチ受付サービスを開始していない状態では、退避できません。
格納先ディレクトリ配下にファイルやディレクトリが存在してはいけません。
格納先ディレクトリ名に以下のディレクトリは指定できません。
ジョブスプール格納ディレクトリ、およびサブディレクトリ
バッチジョブ定義格納ディレクトリ、およびサブディレクトリ
Interstage Job Workload Serverのインストールディレクトリ
“/FSUN”または“/FJSV”という文字列が含まれるディレクトリ
格納先ディレクトリに特殊ファイル(ローデバイスファイル、FIFOファイル、socketファイルなど)は指定できません。
退避中にディスク容量不足となった場合、格納先ディレクトリ配下のファイルやディレクトリはすべて削除され、本コマンドは異常終了します。
格納ディレクトリに必要な空き容量は、以下です。
以下のディレクトリ使用量の合計以上です。
/etc/opt/FJSVibsba
/etc/opt/FJSVibsbc
/etc/opt/FJSVibsbx
以下に、ディスク使用量を調べる、duコマンドの使用例を示します。
|
以下のディレクトリ使用量以上です。
Interstage Job Workload Serverのインストールディレクトリ\ijob\etc\
エクスプローラにより上記のフォルダ名を右クリックして、プロパティを選択し、“ディスク上のサイズ”を確認することでディスクの使用量を調べることができます。
格納先ディレクトリの属性は以下のとおりにしてください。エクスプローラでディレクトリを選択し、プロパティ画面を表示して確認・設定します。
以下の属性をチェックしてください。
検索を速くするため、このフォルダにインデックスを付ける
以下の属性のチェックを外してください。
内容を圧縮してディスク領域を節約する
内容を暗号化してデータをセキュリティで保護する
また、格納先ディレクトリに退避した資源を他のディレクトリに複写・移動するときには、元のファイルの属性を変更しないようにしてください。XCOPYコマンドにより退避した資源を複写する場合は、必ず/Kオプションにより、退避時の属性を変更しないようにしてください。