バッチアプリケーションのライブラリの作成は、以下のアプリケーション資産をコンパイル/リンクして作成します。
バッチアプリケーションのC言語プログラム(利用者が作成したヘッダファイルも含む)
C言語実行基盤インタフェース
これらの資材と、バッチアプリケーションのライブラリの関係を示します。
バッチアプリケーションを修正してから、アプリケーション資産をサーバに転送し、コンパイル・リンクを行います。
バッチアプリケーションの修正
作成したバッチアプリケーションにC言語実行基盤インタフェース生成ツールで生成したヘッダファイルのインクルードを追加します。
太字部分を追加します
#include “apfwcom.h” |
アプリケーション資産のサーバへの転送
バッチアプリケーションを作成するために、アプリケーション資産をサーバに転送します。
任意のディレクトリを作成し、以下をサーバに格納します。
バッチアプリケーションのソースファイル
バッチアプリケーションのヘッダファイル
C言語実行基盤インタフェースソースファイル
C言語実行基盤インタフェース共通ヘッダファイル
内部データ用ソースファイル
内部データ用ヘッダファイル
コンパイル・リンク
プロセスモード版とスレッドモード版では、コンパイルオプションが異なります。
なお、Linuxのコンパイルには、オペレーティングテステムに含まれているコンパイラを使用してください。
バッチアプリケーションをリンクする際には、以下のライブラリをリンクする必要があります。
プロセスモード版:libapfwcdr_nt.so
スレッドモード版:libapfwcdr.so
格納先:/opt/FJSVibs/lib
また、作成したバッチアプリケーションに応じて使用するライブラリを追加してください。
オペレーティングテステムがRHEL5(Intel64)の場合、以下の注意事項があります。
バッチアプリケーションは、64ビットアプリケーションとしてコンパイルしてください。
バッチアプリケーションでライブラリを使用する場合は、64ビットアプリケーションとしてコンパイルしたライブラリを使用してください。
コンパイルおよびリンクの例を示します。例では、以下のファイルおよびパスを使用しています。
バッチアプリケーション:batchapl.c
C言語実行基盤インタフェースソースファイル:IDL_apfwskel.c
C言語実行基盤インタフェース内部データ用ソースファイル:IDL_apfwcdr.c
作成するオブジェクト名:libbatchapl.so
インクルードファイルパス:/opt/FJSVibs/include
ライブラリパス:/opt/FJSVibs/lib
C言語実行基盤インタフェース生成ツール、およびバッチアプリケーションのソースファイルは、同一ディレクトリに格納(ヘッダファイルも同一ディレクトリに格納されているため、インクルードファイルパス指定は“.”になる)
プロセスモードの場合
% cc -c -I/opt/FJSVibs/include -I. -xcode=pic32 -o batchapl.o batchapl.c |
スレッドモードの場合
% cc -c -I/opt/FJSVibs/include -I. -xcode=pic32 -D_REENTRANT -o batchapl.o batchapl.c |
プロセスモードの場合
% gcc -c -I/opt/FJSVibs/include -I. -fPIC -o batchapl.o batchapl.c |
スレッドモードの場合
% gcc -c -I/opt/FJSVibs/include -I. -fPIC -D_REENTRANT -o batchapl.o batchapl.c |