Systemwalker Operation Managerが異常停止した場合、Systemwalker Operation Managerがシステムログ(Windows(R)の場合はイベントログ)に出力するエラーメッセージに従って対処を行ってください。
対処完了後、Systemwalker Operation Managerの運用を開始してください。
バッチ実行基盤を再開する必要はありません。
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Systemwalker Operation Managerの運用の開始方法については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。
デマンドジョブは、Systemwalker Operation Managerの異常終了には影響ありません。
したがって、デマンドジョブはそのまま継続されます。
Systemwalker Operation Managerが異常停止したときのスケジュールジョブの扱いについて説明します。
Systemwalker Operation Managerが異常停止したとき、ジョブの投入時にエラーになったものは、Systemwalker Operation Managerのジョブの扱いに従います。
投入が正常に行われたジョブは、Systemwalker Operation Managerが異常停止しても継続して実行されます。
ただし、Systemwalker Operation Managerは、以下の「実行継続モード」の設定により、再起動後のジョブの扱いが異なります。
実行継続モードとは
Systemwalker Operation Managerが異常停止した場合でも、バッチ実行基盤に投入されたジョブは強制終了されず実行を継続させることができます。
Systemwalker Operation Managerが再起動された時に、バッチ実行基盤に投入したジョブの状態を確認して、スケジュール情報ファイルに自動的に反映します。
終了したジョブに対して後続のジョブがある場合は、自動的にジョブネットが再起動されて、業務の実行を継続します。
実行継続モードの設定は、実行継続モード切り替えコマンド(jmmodeコマンド)によって行えます。
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実行継続モードの設定手順については、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。
実行継続モード切り替えコマンドについては、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
実行継続モードが有効の場合
Systemwalker Operation Managerを再起動すると、異常停止前にバッチ実行基盤のジョブキューにキューイングされていたジョブの最新の状態をもとに、バッチ業務の運用を継続します。
したがって、ジョブはすべて継続して実行されます。
たとえば、Systemwalker Operation Managerが停止している間に、バッチ実行基盤内でジョブが正常終了した場合なども正しく継続されます。
実行継続モードが無効の場合
Systemwalker Operation Managerを再起動すると、異常停止前にバッチ実行基盤のジョブキューにキューイングされていたスケジュールジョブは、Systemwalker Operation Managerとバッチ実行基盤でジョブの扱いが異なります。
対象ジョブのジョブの扱いについて以下に説明します。
たとえば、以下のようにJOB001~JOB004までのスケジュールジョブが投入されている状態で、Systemwalker Operation Mangerが異常停止した場合、バッチ実行基盤ではジョブが継続して実行されます。
次に、Systemwalker Operation Managerが再起動した時、JOB001~JOB004の扱いは以下のようになります。

JOB001:Systemwalker Operation Managerが再起動する前にジョブが終了した。
JOB002:Systemwalker Operation Managerが再起動した時には、ジョブは実行中だった。
JOB003:Systemwalker Operation Managerが再起動した時には、まだジョブは実行待ちだった。
JOB004:Systemwalker Operation Managerが再起動した時には、まだジョブは保留だった。
Systemwalker再起動時のジョブの状態 | ジョブ名(上の図内のジョブ) | バッチ実行基盤のジョブの扱い | Systemwalkerのジョブの扱い | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
扱い | ジョブログ | ジョブの終了コード | 前回履歴 | |||
終了 | JOB001 | ジョブが終了するまで実行は継続 | ○ | 239 | × | |
実行中 | 実行開始処理中 | JOB002 | ||||
ジョブ定義解析中 | ||||||
ジョブの実行依頼中 | ||||||
ファイルの排他獲得中 | ||||||
ファイルアロケーション中 | ||||||
実行中 | ||||||
実行終了処理中 | ||||||
キャンセル中 | ||||||
実行待ち | JOB003 | ジョブは削除 | × | |||
保留 | JOB004 | |||||
○:出力します
×:出力しません
-:ありません
上記表のとおり、Systemwalker Operation Managerは、実行依頼したスケジュールジョブをすべて異常終了(ジョブの終了コード=239)とし、Systemwalker Operation Manager クライアントの[前回履歴]シートや[ジョブの出力情報]ウィンドウで、ジョブログを参照することもできません。
バッチ実行基盤では、Systemwalker Operation Manager再起動時に実行中のジョブは、継続して実行されますが、実行待ち、保留状態のジョブは、ジョブキューより削除されます。
ジョブキューより削除された場合、ジョブログは出力されません。
Systemwalker Operation Manager再起動前に終了したジョブの“付録B ジョブログ”は、バッチサーバ上に出力したジョブログを参照してください。
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Systemwalker Operation Managerの終了コードについては、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
バッチ実行基盤のジョブ終了コードについては、“Interstage Job Workload Server メッセージ集”の“ジョブ終了コード”を参照してください。
Systemwalker Operation Manager クライアントについては、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”を参照してください。