Interstage Application Server インストールガイド −Solaris(TM) オペレーティングシステム −
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第1章 インストール> 1.5 カスタムインストール> 1.5.2 install.shシェルによるインストール

1.5.2.1 機能選択

 サーバ機能のカスタムインストールの機能選択の作業について説明します。

 マルチユーザモードでインストールしてください。マルチユーザモードでインストールする場合、他のユーザの操作がインストールに影響ないことを確認のうえ、行ってください。
 以下の手順でインストールしてください。

1) install.shシェルの実行

 サーバパッケージCD2枚目を挿入し、任意のディレクトリ上からCD-ROMに格納されているinstall.shにCD-ROMのディレクトリを指定して実行してください。この時、install.shとCD-ROMの指定はフルパスで行う必要があります。また、CD-ROM上にディレクトリを移動した状態で実行しないでください。CD-ROM上に移動した状態で実行した場合、CD-ROMの入れ替えができない場合があります。この場合、インストールを中断し、インストールした全てのパッケージをアンインストールし、再度正しい手順でインストールを行ってください。


# /cdrom/cdrom0/install.sh /cdrom/cdrom0<RETURN>


注意)
・install.sh実行時、インストール画面が表示されるまで、少々時間がかかる場合があります。
・空白を含むパスにはインストールできません。

 はじめにシステムパラメタのチューニング等の確認が表示されます。問題なければ、y<RETURN>を入力して、以下の対話処理を行ってください。

+----------------------------------------------------------+
| Interstage Application Server Standard-J Edition V9.0.0  |
|                                                          |
|           All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU 2007 |
+----------------------------------------------------------+

1 セキュリティモードを選択してください。強化モードを選択した場合、続いて2の問い合わせが表示されます。

セキュリティモードを選択してください。(1: 強化モード, 2: 互換モード) (省略: 1) [1,2,q]: 2 本製品の運用コマンドを操作するシステムのグループ名を入力してください。システムに存在しないグループ名を指定することはできません。省略した場合は、"root"が選択されます。

注)グループ名に数値を指定した場合、グループ名として有効であるかチェックはされませんので、あらかじめグループ名として有効であることを確認してください。なお、グループ名として有効でない数値を指定した場合、インストールや運用に失敗する場合があります。

Interstage運用コマンドを操作するシステムのグループ名を入力してください。(省略: root) [?,q]:

3 インストールするサーバタイプを入力してください。アプリケーションサーバ機能は1<RETURN>を入力してください。

注)すでにInterstageのパッケージがインストール済みの状態である場合、本問い合わせメッセージは出力せず、カスタムインストールの問い合わせからはじまります。

インストールするサーバタイプを選択してください。(1: アプリケーションサーバ機能,2: Web Package機能)[1,2,q]:

4 インストール方法を入力してください。カスタムインストールは2<RETURN>を入力してください。

インストール方法を選択してください。(1: 標準, 2: カスタム) [1,2,q]:

5 機能選択は1<RETUNRN>を入力してください。

機能選択またはパッケージ選択を選択してください。(1: 機能選択, 2: パッケージ選択) [1,2,q]

6 インストールする機能の番号を“,”で区切って入力してください
(例: 1,2,3 <RETURN>)。すべての機能をインストールする場合はall <RETURN>を入力してください。
なお、すでに機能を構成するパッケージがインストールされている場合、機能名の横に'*'が表示されます。

注)
・すでにインストール済みの機能のみを選択した場合、インストールは続行されません。
・all指定などによりインストールされていない機能のみインストールされます。
・Solaris 10で実行した場合、未サポートの機能は表示されません。詳細は“Solaris 10にインストールする場合の注意事項”を参照してください。

Functions:
  * 1 Webサーバ(Interstage HTTP Server)
  * 2 JDK/JRE5.0
    3 J2EE(Servlet Service/Interstage EJB Service)
  * 4 Interstage管理コンソール
    5 SOAPサービス (互換機能)
    6 UDDIクライアント
    7 シングル・サインオン
    8 ディレクトリサービス
    9 オプションライブラリ
   10 JDK/JRE1.4
   11 Tomcat4.1ベースのServlet (互換機能)
   12 フレームワーク
   13 ポータル機能
   14 サンプル

インストールする機能を選択してください。複数選択する場合、","で区切って指定してください。[?,??,all,q]:

7 パッケージの格納ディレクトリを入力してください。省略値を採用する場合は
<RETURN>を入力してください。

インストールディレクトリを指定してください。(省略: /opt) [?,q]:
定義ファイルディレクトリを指定してください。(省略: /etc/opt) [?,q]:
テンポラリファイルディレクトリを指定してください。(省略: /var/opt) [?,q]:

注)
・省略値から変更する場合は、指定するディレクトリが存在すること、また、指定したパスがディレクトリであることを確認してください。
・ディレクトリに「/」(ルートディレクトリ)は指定しないでください。

8 Interstageサービスのポート番号を設定します。
Interstageサービスのポート番号を指定してください。(省略: 8002) [?,q]:

9 インストールするJDK/JREに対する設定を行います。
JDKまたはJREを選択してください。(1: JDK, 2: JRE) (省略: 1) [1,2,q]:

注)ポータル機能(FJSVispw)はJDKを必須とするため、ポータル機能を選択するかインストール済みの場合、この問い合わせは表示されずに自動的にJDKが選択されます。

10 FJSVihsに対する問い合わせを行います。


Webサーバ(Interstage HTTP Server)のホスト名を指定してください。(省略: host) [?,q]:
Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号を指定してください。(省略: 80) [?,q]:

11 FJSVsoapに対する問い合わせを行います。
/etc/opt/FJSVsoap/conf/jswatch.conf のバックアップファイルが既に存在します。
前回のSOAP配置ファイルを使用しますか?(省略: y) [y,n,q]:
/etc/opt/FJSVsoap/etc/DeployService/server-config.wsdd のバックアップファイルが既に存在します。
前回のSOAPデプロイファイルを使用しますか?(省略: y) [y,n,q]:

12 J2EE共通ディレクトリの指定を行います。
J2EE共通ディレクトリを指定してください。(省略: /opt/FJSVj2ee/var/deployment) [?,q]:

注)
・省略値から変更する場合は、すでに存在するディレクトリを正確に指定してください。
・ディレクトリに「/」(ルートディレクトリ)は指定しないでください。

13 Interstage管理コンソールの設定を行います。
Interstage管理コンソールのホスト名を指定してください。(省略: host) [?,q]:
Interstage管理コンソールのポート番号を指定してください。(省略: 12000) [?,q]:
Interstage管理コンソールでSSL暗号化通信を使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:

注)「SSL暗号化通信を使用しない(n)」を選択した場合は、Interstage管理コンソールをアクセスするためのIDやパスワードなどが、ネットワーク上をそのまま流れます。そのため、通信データが傍受されないような対策を実施することを推奨します。

Interstage管理コンソールでメッセージマニュアルを使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:

14 表示された情報でインストールを開始する場合はy <RETURN>を入力してください。

インストール情報:
    インストールパッケージ:
        FSUNtd FJSVisas FSUNextp FSUNod  FJSVjdk5 FJSVjdk14 FJSVirepc FSUNots 
FJSVporb FJSVxmlpc FJSVuddic FJSVssosv FJSVssoac FJSVssoaz FJSVssocm 
FJSVfsvl FJSVssofs FJSVirep FJSVena FJSVsclr FJSVsmee FSUNssll FJSVjs2su 
FJSVisscs FJSVes FJSVihs FJSVispw FJSVbcco FJSVwebc FJSVapcst FJSVsoap 
FJSVisjmx FJSVejb FJSVjms FJSVj2ee FJSVjs5 FJSVjs4 FJSVsvmon FJSVisgui 
FJSVisspl FJSVjssrc

    インストールディレクトリ:                           /opt
    定義ファイルディレクトリ:                           /etc/opt
    テンポラリファイルディレクトリ:                     /var/opt

    Interstageサービスのポート番号:                     8002

    Interstage管理コンソールのホスト名:                 host
    Interstage管理コンソールのポート番号:               12000
    Interstage管理コンソールのSSL使用有無:              使用する
    Interstage管理コンソールのメッセージマニュアル有無: インストールする

    JDKまたはJRE:                                       JDK

    J2EE共通ディレクトリ:                               /opt/FJSVj2ee/var/deployment

    SOAPサービスの設定ファイル:                         使用しない
    SOAPサービスのデプロイファイル:                     使用しない


    Webサーバ(Interstage HTTP Server)のホスト名:        host
    Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号:      80

    セキュリティ設定:                                 強化セキュリティモード
    Interstage運用グループ名:                         root

インストールを開始しますか? [y,q]:

 FJSVisguiはシステムの環境によってSJIS版かEUC版のどちらかがインストールされます。インストールする言語の選択は/etc/default/initファイル内のLANGを参照して以下のように決定します。

2) サーバパッケージCD3枚目、CD4枚目への切り替え

 インストール中にサーバパッケージCD3枚目およびCD4枚目に切り替えを促すメッセージが表示される場合があります。CDを入替えてから1<RETURN>を入力してください。


インストールディスク3枚目を設定してください。(1: 継続, q: 停止) [1,q]:


3) システムのリブート

 システムをリブートします。


# cd / <RETURN>
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 <RETURN>

4) Interstage起動

 マシン起動時にInterstageが起動されます。
 Interstageの自動起動をやめる場合には、以下のシンボリックリンクを削除してください。


/etc/rc2.d/S99startis


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