Interstage Application Server インストールガイド −Solaris(TM) オペレーティングシステム −
目次 前ページ次ページ

第1章 インストール> 1.4 標準インストール

1.4.1 install.shシェルによるインストール

 サーバ機能の標準インストールの作業について説明します。

 マルチユーザモードでインストールしてください。マルチユーザモードでインストールする場合は、他のユーザの操作がインストールに影響ないことを確認のうえ、行ってください。
 Solaris 10にインストールする場合、いくつかの機能・パッケージについてはインストールすることはできません。詳細は“Solaris 10にインストールする場合の注意事項”を参照してください。
 以下の手順でインストールしてください。

1) install.shシェルの実行

 サーバパッケージCD2枚目を挿入し、任意のディレクトリ上からCD-ROMに格納されているinstall.shにCD-ROMのディレクトリを指定して実行してください。この時、install.shとCD-ROMの指定はフルパスで行う必要があります。また、CD-ROM上にディレクトリを移動した状態で実行しないでください。CD-ROM上に移動した状態で実行した場合、CD-ROMの入れ替えができない場合があります。この場合、インストールを中断し、インストールした全てのパッケージをアンインストールし、再度正しい手順でインストールを行ってください。


# cd / <RETURN>
# /cdrom/cdrom0/install.sh /cdrom/cdrom0<RETURN>


注意)
・install.sh実行時、インストール画面が表示されるまで、少々時間がかかる場合があります。
空白を含むパスにはインストールできません。
・他製品に同梱されている共通のパッケージがインストールされている場合、新規にInterstageをインストールする場合でも、標準インストールを実行することはできません。

 はじめにシステムパラメタのチューニング等の確認が表示されます。問題なければ、y<RETURN>を入力して、以下の対話処理を行ってください。

+----------------------------------------------------------+
| Interstage Application Server Standard-J Edition V9.0.0  |
|                                                          |
|           All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU 2007 |
+----------------------------------------------------------+

1 セキュリティモードを選択してください。強化モードを選択した場合、続いて2の問い合わせが表示されます。

セキュリティモードを選択してください。(1: 強化モード, 2: 互換モード) (省略: 1) [1,2,q]: 2 本製品の運用コマンドを操作するシステムのグループ名を入力してください。システムに存在しないグループ名を指定することはできません。省略した場合は、"root"が選択されます。

注)グループ名に数値を指定した場合、グループ名として有効であるかチェックはされませんので、あらかじめグループ名として有効であることを確認してください。なお、グループ名として有効でない数値を指定した場合、インストールや運用に失敗する場合があります。

Interstage運用コマンドを操作するシステムのグループ名を入力してください。(省略: root) [?,q]:

3 インストールするサーバタイプを入力してください。アプリケーションサーバ機能は1<RETURN>を入力してください。

注)すでにInterstageのパッケージがインストール済みの状態である場合、本問い合わせメッセージは出力せず、カスタムインストールの問い合わせからはじまります。

インストールするサーバタイプを選択してください。(1: アプリケーションサーバ機能,2: Web Package機能)[1,2,q]:

4 インストール方法を入力してください。標準インストールは1<RETURN>を入力してください。

インストール方法を選択してください。(1: 標準, 2: カスタム) [1,2,q]:

5 パッケージの格納ディレクトリを入力してください。省略値を採用する場合は<RETURN>を入力してください。

インストールディレクトリを指定してください。(省略: /opt) [?,q]:
定義ファイルディレクトリを指定してください。(省略: /etc/opt) [?,q]:
テンポラリファイルディレクトリを指定してください。(省略: /var/opt) [?,q]:

注)
・省略値から変更する場合は、指定するディレクトリが存在すること、また、指定したパスがディレクトリであることを確認してください。
・ディレクトリに「/」(ルートディレクトリ)は指定しないでください。

6 ポート番号を入力してください。省略値を採用する場合は<RETURN>を入力してください。

Interstageサービスのポート番号を指定してください。(省略: 8002) [?,q]:
Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号を指定してください。(省略: 80) [?,q]:
Interstage管理コンソールのポート番号を指定してください。(省略: 12000) [?,q]:

7 Interstage管理コンソールでSSL暗号化通信の使用について入力してください。使用しない場合は<RETURN>を入力してください。

Interstage管理コンソールでSSL暗号化通信を使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:

注)「SSL暗号化通信を使用しない(n)」を選択した場合は、Interstage管理コンソールをアクセスするためのIDやパスワードなどが、ネットワーク上をそのまま流れます。そのため、通信データが傍受されないような対策を実施することを推奨します。

8 Interstage管理コンソールに表示するメッセージに対するマニュアルをインストールするか選択してください。インストールする場合は<RETURN>を入力してください。
Interstage管理コンソールでメッセージマニュアルを使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:

インストール情報:
    インストールパッケージ:
        FSUNtd FJSVisas FSUNextp FSUNod  FJSVjdk5 FJSVirepc FSUNots 
FJSVporb FJSVxmlpc FJSVirep FJSVena FJSVsclr FJSVsmee FSUNssll 
FJSVjs2su FJSVisscs FJSVes FJSVihs FJSVispw FJSVbcco FJSVwebc FJSVapcst 
FJSVisjmx FJSVejb FJSVjms FJSVj2ee FJSVjs5 FJSVsvmon FJSVisgui FJSVisspl 
FJSVjssrc 

    インストールディレクトリ:                         /opt
    定義ファイルディレクトリ:                         /etc/opt
    テンポラリファイルディレクトリ:                   /var/opt

    Interstageサービスのポート番号:                   8002

    Interstage管理コンソールのポート番号:             12000
    Interstage管理コンソールのSSL使用有無:            使用する
    Interstage管理コンソールのメッセージマニュアル有無: インストールする

    JDKまたはJRE:                                     JDK

    Webサーバ(Interstage HTTP Server)のホスト名:      host
    Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号:    80

    セキュリティ設定:                                 強化セキュリティモード
    Interstage運用グループ名:                         root

インストールを開始しますか? [y,q]:

2) サーバパッケージCD3枚目、CD4枚目への切り替え

 インストール中にサーバパッケージCD3枚目およびCD4枚目に切り替えを促すメッセージが表示されます。CDを入替えてから1<RETURN>を入力してください。


インストールディスク3枚目を設定してください。(1: 継続, q: 停止) [1,q]:

3) システムのリブート

 システムをリブートします。


# cd / <RETURN>
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0 <RETURN>

4) Interstage起動

 マシン起動時にInterstageが起動されます。
 Interstageの自動起動をやめる場合には、以下のシンボリックリンクを削除してください。


/etc/rc2.d/S99startis


目次 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2007