Interstage Application Server/Interstage Web Server トラブルシューティング集
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A.4 スレッドダンプツール

■スレッドダンプツールとは
スレッドダンプツールは、Java VMのスレッドダンプ(コマンドプロンプトから[Ctrl]キーを押しながら[Break]キーを押し採取したスレッドダンプ)と同じく、各スレッドの状態を出力し、プログラム全体や、各スレッドの実行状況を解析する助けとなるスレッドダンプを出力する機能です。
スレッドダンプツールは、Java VMのスレッドダンプ出力に以下の機能を追加しています。
- ファイル出力
オプション(-f)で指定したファイルに、スレッドダンプを出力できます。
- ヘッダ、フッタ出力
標準出力や標準エラー出力にスレッドダンプを出力した場合、アプリケーションのログファイル(ServletやEJBの標準出力を格納するファイルなど)に、そのスレッドダンプが含まれることになります。ヘッダやフッタは、そのログファイルを参照する場合に、目印となる情報です。(-fオプションを指定した場合も出力します。)
ヘッダには、スレッドダンプの採取日時、コマンドラインおよび、メモリの使用状況の情報が含まれます。
■動作環境
サポート対象のJDK/JRE
製品添付のJDK/JRE 1.4、5.0
■2種類のコマンド
Windows Vista(R)で“セッション0分離”が導入されました。これにより、Windowsサービス(システム内に常駐して動作するプログラム)はセッション番号0番で動作され、通常のアプリケーション(ユーザが起動するプログラム)はセッション番号1番以降で動作されます。Windowsサービスとして動作するサーバアプリケーションはセッション番号0番で動作するため、ワークユニットとして動作しているServletやEJBなどのサーバアプリケーションのスレッドダンプを採取するには、スレッドダンプツールもWindowsサービスとして動作する必要があります。
そのため、スレッドダンプツールには、通常のアプリケーションとして動作するthdumpコマンドと、Windowsサービスとして動作するthdumpSVCコマンドの2つがあります。
次の条件に一致する場合は、thdumpSVCコマンドを使用してスレッドダンプを採取してください。
- 動作環境がWindows Vista(R)で、かつ
- スレッドダンプ採取対象のJavaプログラムが、Windowsサービスとして動作している場合
なお2つのコマンドには、機能的な相違点はありません。
■格納先
格納先は次のとおりです(製品を“C:\Interstage”にインストールした場合)。
- thdumpコマンド:
- C:\Interstage\jdk14\tools\thdump (JDK 1.4)
- C:\Interstage\jre14\tools\thdump (JRE 1.4)
- C:\Interstage\jdk5\tools\thdump (JDK 5.0)
- C:\Interstage\jre5\tools\thdump (JRE 5.0)
- thdumpSVCコマンド:
- C:\Interstage\jdk14\tools\thdump\thdumpSVC (JDK 1.4)
- C:\Interstage\jre14\tools\thdump\thdumpSVC (JRE 1.4)
- C:\Interstage\jdk5\tools\thdump\thdumpSVC (JDK 5.0)
- C:\Interstage\jre5\tools\thdump\thdumpSVC (JRE 5.0)
A.4.1 thdumpコマンドの使用方法
A.4.2 thdumpSVCコマンドの使用方法
A.4.3 オプション
A.4.4 サンプルプログラムと出力例
A.4.5 注意事項
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