Interstage Application Server/Interstage Web Server リファレンスマニュアル(コマンド編)

27.37 ssobackup

名前

　ssobackup　−　Interstage シングル・サインオンの資源のバックアップ・移出

形式

　ssobackup -f filepath {[-sv] [-ac] [-az]}

機能説明

　Interstage シングル・サインオンが使用する資源ファイルのバックアップ・移出を行います。

　以下に、ssobackupコマンドのオプションと引数を説明します。

-f filepath

　バックアップ・移出を行うInterstage シングル・サインオンの資源格納ファイルを絶対パスで指定します。

-sv

　Interstage シングル・サインオンのリポジトリサーバ資源のバックアップ・移出を行います。

-ac

　Interstage シングル・サインオンの認証サーバ資源のバックアップ・移出を行います。

-az

　Interstage シングル・サインオンの業務サーバ資源のバックアップ・移出を行います。

注意事項

• 本コマンドは管理者権限で実行してください。
• filepathには、Interstageのインストールディレクトリ配下を指定しないでください。Interstageのインストールディレクトリ配下を指定した場合、資源格納ファイルが正しく作成されない場合があります。
• 本コマンドはInterstage シングル・サインオンの資源のみをバックアップ・移出します。以下の資源については、必要に応じて別途実施してください。
  なお、バックアップ・移出の対象となる資源については、“運用ガイド(基本編)”の“資源のバックアップとリストア”を参照してください。
  • SSOリポジトリの資源
    Interstage ディレクトリサービスのバックアップ・移出手順に従ってください。
  • Interstage証明書環境の資源
    Interstage証明書環境のバックアップ・移出手順に従ってください。
  • Webサーバ（Interstage HTTP Server）の資源
    Interstage HTTP Serverのバックアップ・移出手順に従ってください。
  • Webサーバ（Interstage HTTP Server以外）の資源
    各Webサーバが提供するバックアップ・移出手順に従ってください。
  • 業務システムのコンテンツ
    利用者が作成したコンテンツについては、利用者自身でバックアップ・移出を行ってください。
• 統合Windows認証を行っている場合は、-acオプションを指定してバックアップ・移出を行ったあと、サーブレットアプリケーションとしてサーブレットコンテナに配備された統合Windows認証アプリケーションのバックアップ・移出が必要です。IJServerのバックアップ・移出手順に従って行ってください。
• シングル・サインオンJavaAPIを使用している場合は、-azオプションを指定してバックアップ・移出を行ったあと、サーブレットアプリケーションのバックアップ・移出が必要です。IJServerのバックアップ・移出手順に従って行ってください。
• 複数のオプションを指定することにより、複数のサーバの資源を同時にバックアップ・移出することができます。例えば、リポジトリサーバと認証サーバの資源をバックアップ・移出する場合は、“-ac -sv”と指定します。
• -sv、-acおよび-azのいずれのオプションも指定されていない場合は、その旨をエラーメッセージに表示してエラーで終了します。
• 本コマンドを実行するマシンに、オプションで指定したサーバの資源が存在しない場合は、その旨をエラーメッセージに表示してエラーで終了します。
• 資源格納ファイルには、以下の権限を設定します。
  
  　AdministratorsグループとSYSTEMのみアクセス可能となります。
  
  　ファイルの所有者はスーパユーザとなりスーパユーザのみアクセス可能となります。
• 資源格納ファイルは、外部記憶媒体やネットワーク転送などの手段を用いてリストア・移入するマシンに転送してください。ネットワーク転送を用いて資源格納ファイルを転送する場合には、第三者に盗聴などされないように注意してください。また、資源格納ファイルを転送する際には、ファイル形式(バイナリ形式)とファイルの権限は変更しないでください。
• 資源格納ファイルを転送した後は、必ず削除してください。
• filepathに指定した資源格納ファイルがすでに存在する場合は、その旨をエラーメッセージに表示してエラーで終了します。

使用例

業務サーバの資源を“C:\temp\ssoazfile”ファイルにバックアップします。

ssobackup -f C:\temp\ssoazfile -az

業務サーバの資源を“/tmp/ssoazfile”ファイルにバックアップします。

/opt/FJSVssocm/bin/ssobackup -f /tmp/ssoazfile -az

以下のサーバの資源を“C:\temp\ssosvacfile”ファイルにバックアップします。

• リポジトリサーバ
• 認証サーバ

ssobackup -f C:\temp\ssosvacfile -sv -ac

以下のサーバの資源を“/tmp/ssosvacfile”ファイルにバックアップします。

• リポジトリサーバ
• 認証サーバ

/opt/FJSVssocm/bin/ssobackup -f /tmp/ssosvacfile -sv -ac