Interstage Application Server チューニングガイド
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第1章 必要資源> 1.2 メモリ容量

1.2.1 Application Serverのサーバ機能を使用する場合

項番

機能 (注1)

メモリ所要量
(単位:Mバイト)

備考

1

Interstage管理コンソール


60以上

 

2

Webサーバ(Interstage HTTP Server)


9.4+(0.036×m)+(0.06×n)

m:環境定義ファイルで指定した最大リクエスト同時処理数(httpd.confファイルのThreadsPerChildディレクティブの値)。
n:クライアントからのHTMLファイル同時アクセス数


24+(6×n)

HTMLファイルを複数クライアント同時アクセス時
n:クライアントからのHTMLファイル同時アクセス数


20+(6×n)

3

IJServerワークユニット


59.6以上 (注2)
56.5以上 (注20)

“WebアプリケーションとEJBアプリケーションを同一JavaVMで運用”で運用
サンプルアプリケーションのEjbBmp(Web,Session,BMP)を運用した場合


107.4以上 (注2)


90.2以上 (注2)


62.1以上 (注2)
56.6以上 (注20)

“WebアプリケーションとEJBアプリケーションを同一JavaVMで運用”で運用
サンプルアプリケーションのEjbCmp11(Web,Session,CMP1.1)を運用した場合


108.7以上 (注2)


65.8以上 (注2)


65.8以上 (注2)
61.2以上 (注20)

“WebアプリケーションとEJBアプリケーションを同一JavaVMで運用”で運用
サンプルアプリケーションのEjbCmp20(Web,Session,CMP2.0)を運用した場合


114.7以上 (注2)


89.9以上 (注2)


71.6以上 (注2)
66.2以上 (注20)

“WebアプリケーションとEJBアプリケーションを同一JavaVMで運用”で運用
サンプルアプリケーションのEjbMessageDriven(Web,Session,MDB)を運用した場合


119.2以上 (注2)


99.6以上 (注2)


51.6以上 (注2)
53.1以上 (注20)

“Webアプリケーションのみ運用”で運用
サンプルアプリケーションのHelloServlet(Web)を運用した場合


97.7以上 (注2)


81.4以上 (注2)


54.3以上
55.8以上 (注20)

“EJBアプリケーションのみ運用”で運用
サンプルアプリケーションのEjbBmp(Session,BMP)を運用した場合 (注3)


98.2以上


87.7以上


55.8以上
55.9以上 (注20)

“EJBアプリケーションのみ運用”で運用
サンプルアプリケーションのEjbCmp11(Session,CMP1.1)を運用した場合 (注3)


100.9以上


86.4以上


57.9以上
58.6以上 (注20)

“EJBアプリケーションのみ運用”で運用
サンプルアプリケーションのEjbCmp20(Session,CMP2.0)を運用した場合 (注3)


107.9以上


86.4以上


59.8以上
60.2以上 (注20)

“EJBアプリケーションのみ運用”で運用
サンプルアプリケーションのEjbMessageDriven(Session,MDB)を運用した場合 (注3)


109.9以上


96.9以上

4

CORBAサービス
(Interstage Application Server Web-J Editionの場合)


32 以上

 

5

CORBAサービス


16以上 (注4)

 


8.0以上

8.0以上

ネーミングサービス運用時

45.6以上 (注5)

インタフェースリポジトリ運用時


2.4

COBOL Webサブルーチン使用時

6

SOAPサービス


19以上 (注6)

 


64以上 (注7)

7

CORBA/SOAPクライアントゲートウェイ

16以上

 

8

CORBA/SOAPサーバゲートウェイ

16以上

 

9

イベントサービス


16以上 (注8)

 


8.0以上 (注8)

10

ノーティフィケーションサービス

ユニット数 ×100 + イベントサービスのユニット定義ファイルのshmmaxの合計 (注8)

不揮発チャネル運用時

11


Portable-ORB

1.5以上

 

12

コンポーネントトランザクションサービス


48以上 (注9)

サービスの起動


50.0以上 (注10)


4.0以上 (注11)

サービスの起動(1つのワークユニットでプロセス多重度を1とした場合)

13

データベース連携サービス


18.0+10×n+0.008×m

(データベース連携サービス動作マシン上の)サービスの起動
n:リソース管理ごとの多重度+1の総数
m:最大トランザクション数


8.0 以上 (注12)

(OTSシステムとリソース管理プログラムを起動するマシン上の) サービスの起動
最大トランザクション数512の場合


18.0+10×n+0.008×m

(リソース管理プログラムだけの起動するマシン上の) サービスの起動
n:リソース管理ごとの多重度+1の総数
m:最大トランザクション数


4.0 以上 (注12)

(リソース管理プログラムだけの起動するマシン上の) サービスの起動

14


ロードバランス

2.0

 

15


セション情報管理機能

7.0以上

 

16


負荷計測エージェント

2.0×n

Interstage連携を行う場合
n: システム数

17

J2EE Deploymentツール

64以上

 

18


ebXML Message Service

150以上 (注13)

 

19


UDDIレジストリサービス

150以上 (注14)

 

20

ポータル機能

同時利用者数 × 0.1MB

 

21

フレームワーク


Application Serverが使用するメモリ使用量 + 32Mバイト

 


2.9[参考値] (注15)

サンプル“model”を実行した場合

22

Interstage シングル・サインオンの業務サーバ機能

1.0以上 (注16)

 

23

Interstage シングル・サインオンの認証サーバ機能

1.0以上 (注17)

 

24

Interstage シングル・サインオンのリポジトリサーバ機能

1.0以上 (注18)

 

25

Smart Repository


340.0以上 (注19)

Smart Repositoryをスタンドアロンで運用、またはスレーブで運用する場合


150.0以上 (注19)


217.0以上 (注19)

50.0以上

Smart Repositoryをマスタで運用する場合
(前項のSmart Repositoryをスタンドアロンで運用する場合に加えて必要となる値)

2.0以上

Smart Repositoryのエントリ管理コマンドを使用する場合


22.0以上

Smart Repositoryのエントリ管理ツールを使用する場合


60.0以上

26

Smart Repository SDK

m × n × 3

検索時
m: 1エントリの登録に使用したLDIFファイルのサイズ
n: 検索により通知されるエントリ数

27

Interstage JMXサービス


90.0以上
81.3以上 (注20)

270.0以上

130.0以上

 

28

MessageQueueDirector の基本機能使用時 (注21)

100 + m + s / 1000 以上

m: MQD環境定義のMQDConfiguration セクションの MessageBufferMaxSize
s: MQD環境定義の MemoryQueue セクションの size

29


MessageQueueDirector の同報配信サービス使用時 (注21)

10 以上

 

30


MessageQueueDirector の ACM連携サービス使用時 (注21)

13 以上

 

31

MessageQueueDirector のイベントチャネル連携サービス使用時 (注21)

39 + sc * 0.3 + rc * 0.3以上

sc: イベントチャネル連携サービスのCHANNELセクション定義数
rc: イベントチャネル連携サービスのRCHANNELセクション定義全部の総集信数

32


MessageQueueDirector の SMTP連携サービス使用時 (注21)

305 + sq * 0.2 + rq * 0.1 + メッセージ長 以上

sq: SMTP連携サービス定義中の送信メッセージキュー数
rq: SMTP連携サービス定義中の受信メッセージキュー数

33


Session Registry Server


(例)254

(例)120
(注22)

 

注1)
Interstage Application Server Web-J Editionでは、以下の機能を使用できます。
注2)
詳細は以下の式で見積もってください。

 ServletはJava VM上で動作するため、実際のメモリ使用量(ヒープ領域を含む)は、以下に示す要因により異なります。

 そのため正確なメモリ使用量(ヒープ領域、Perm領域)は次のようにして実測することにより見積もることを推奨します。

注3)
以下を参考に、EJBサービス運用時のメモリ所要量を見積もってください。
EJBアプリケーション運用時、Java VMが使用するメモリ量(初期値、最大値)および1プロセスで必要な全メモリ量は、以下に示す要因により異なります。

いずれのメモリ量も簡単には算出できないので、次のようにして実測することにより見積もってください。

  1. Java VMが使用するメモリ量の初期値(javaコマンドの-Xmsオプションで指定する値)
    EJBアプリケーションを、本番運用の通常時(ピーク時ではない)と同一条件で動作させます。Java VMが使用するメモリ量(最大値)が不足すると、IJServer21033またはEJB1033メッセージが出力されますので、試行錯誤によりメモリ量(最大値)を最適な値としてください。このようにして求めたメモリ量(最大値)を本番運用時のメモリ量(初期値)として利用します。メモリ量(初期値)の省略値は以下に示すとおりです。
      JDK/JRE1.3およびJDK/JRE1.4 : 2Mバイト
  2. Java VMが使用するメモリ量の最大値(javaコマンドの-Xmxオプションで指定する値)
    EJBアプリケーションを、本番運用のピーク時と同一条件で動作させます。Java VMが使用するメモリ量(最大値)が不足すると、IJServer21033またはEJB1033メッセージが出力されますので、試行錯誤によりメモリ量(最大値)を最適な値としてください。このようにして求めたメモリ量(最大値)をそのまま本番運用時のメモリ量(最大値)として利用します。メモリ量(最大値)の省略値は以下に示すとおりです。
      JDK/JRE1.3およびJDK/JRE1.4 : 64Mバイト
  3. 1プロセスで必要な全メモリ量
    1)と2)でJava VMが使用するメモリ量を見積り時、同時に1プロセスで必要な全メモリ量も実測して見積もってください。
注4)
CORBAサービスの動作環境定義(configファイル)の設定により、16Mバイト+加算値(下表)が必要です。

運用形態

必要数(加算値)

CORBAサービス運用時

100KB + max_IIOP_resp_con × 16KB
 + max_IIOP_resp_requests × 16KB
 + max_impl_rep_entries × 6KB(以上)

トレース機能を使用する場合

(CORBAサービス運用時)+ 20KB
 + max_processes × trace_size_per_process(以上)

スナップショット機能を使用する場合

(CORBAサービス運用時)+ 10KB + snap_size(以上)

また、クライアントパッケージのCORBAアプリケーションを動作させる場合、1プロセスあたり1.5Mバイトのメモリが必要となります。

注5)
インタフェースリポジトリは、起動時にデータベースに格納されているオブジェクトをメモリ上に展開します。インタフェースリポジトリを使用する場合のメモリ容量について説明します。
注6)
 見積もり式は以下のとおりです。
(19×c)+(s+k)×(P+0.05) (Mバイト)
 (c:サーブレット・コンテナの起動数。)
 (s:SOAPサービスへのセション数。)
 (k:SOAPサービスへの同時アクセス数。)
 (P:Webサービス・サーバアプリケーション1つあたりの実行サイズ。)
 CORBA/SOAPサーバゲートウェイ運用時には、CORBA/SOAPサーバゲートウェイのメモリ容量を加算してください。
注7)
詳細は以下の式で見積もってください。

CORBA/SOAPサーバゲートウェイ運用時には、CORBA/SOAPサーバゲートウェイのメモリ容量を加算してください。

注8)
essetcnfおよびessetcnfchnlコマンド実行時に、イベントチャネルに接続できるコンシューマ数・サプライヤ数の初期値を省略値から拡張する場合、以下の式で見積もったメモリ所要量を加算してください。
(a:essetcnfコマンドの-coninitオプションで指定するコンシューマ数の拡張数)
(b:essetcnfコマンドの-supinitオプションで指定するサプライヤ数の拡張数)
(c:イベントチャネルのグループ数)
(d:essetcnfコマンドの-dchmaxオプションで指定するイベントチャネルの最大起動数)
(e:essetcnfchnlコマンドで設定するイベントチャネルのグループの数)
(f:essetcnfchnlコマンドの-coninitオプションで指定するコンシューマ数の拡張数)
(g:essetcnfchnlコマンドの-supinitオプションで指定するサプライヤ数の拡張数)
注9)
この値はCORBAサービスのメモリ容量を含んでいません。
この値にCORBAサービスのメモリ容量を加算してください。
注10)
ユーザ認証機能を使用する場合は、0.9Mバイト加算してください。
アクセス制御を使用する場合は、0.6Mバイト加算してください。
注11)
詳細は以下の式で見積もってください。
注12)
 データベース連携サービスのメモリ所要量の算出方式は以下のとおりです。
 メモリ所要量 = 4Mバイト
   + 2Mバイト(OTSシステムを起動するマシン上)
   + 0.004Mバイト × 最大トランザクション数(OTSシステムを起動するマシン上)
注13)
詳細は以下の式より、見積もってください。
  150 + (1.5 + 20×p)×c (Mバイト)
  (c:ebXML Message Serviceで使用するイベントチャネルの数(送信/受信))
  (p:送信するペイロードの最大長)
注14)
詳細は以下の式より、見積もってください。
  150 + (8×k) (Mバイト)
  (k:UDDIレジストリサービスへの同時アクセス数)
注15)
フレームワークを使用して作成したWebアプリケーションを運用する場合、必要となるメモリ容量は、Servletサービスの運用に必要となるメモリ容量に含めて見積もってください。注2)の計算式のPn(各サーブレットまたはJSPの実行サイズ)の値として、Webアプリケーションのメモリ使用量を適用してください。この値は、フレームワークのサンプル“model”の場合、2.9Mバイトです。なお、Servletサービスの運用に必要となるメモリ容量は、注2)に記載した方法で実測によって見積もることができます。
フレームワークを使用して作成したEJBアプリケーションを運用する場合、必要となるメモリ容量は、EJBサービスの運用に必要となるメモリ容量に含めて、注3)に記載した方法で見積もってください。
フレームワークを使用して作成したSOAPサーバアプリケーションを運用する場合、必要となるメモリ容量は、SOAPサービスの運用に必要となるメモリ容量に含めて、注7)に記載した方法で見積もってください。
注16)
詳細は以下の式より、見積もってください。
  1048576バイト+(2400バイト+(ロール数+ロールセット数+(ロールセット数×ロール数))×2048バイト以上)×パス定義数
  ロール数 : SSOリポジトリに定義した保護リソースの、チューニングを行う業務サーバのパス定義に設定したロールの総数
  ロールセット数 : SSOリポジトリに定義した保護リソースの、チューニングを行う業務サーバのパス定義に設定したロールセットの総数
  パス定義数 :SSOリポジトリに定義した保護リソースの、チューニングを行う業務サーバのパス定義の総数
注17)
詳細は以下の式より、見積もってください。
  ((サイト定義数×1024)+(パス定義数×1024))×2
  サイト定義数: SSOリポジトリに定義したサイト定義の総数
  パス定義数: SSOリポジトリのすべてのサイト定義に定義したパス定義の総数
注18)
詳細は以下の式より、見積もってください。
  ((ロール数+ロールセット数+ロールセット数×ロール数)×2048バイト以上)×2
  ロール数 : SSOリポジトリに定義したロールの総数
  ロールセット数 : SSOリポジトリに定義したロールセットの総数
なお、セション管理を行う場合は、上記の算出値に、以下の式から算出される値を加算してください。
  23500000バイト+((同時にシングル・サインオンシステムを使用する利用者数×2560バイト)×2)
注19)
リポジトリを複数作成して運用する場合は、以下の式よりメモリ所要量を算出してください。

 メモリ所要量 = リポジトリ数 × 340.0(Mバイト)

 メモリ所要量 = リポジトリ数 × 150.0(Mバイト)

 メモリ所要量 = リポジトリ数 × 217.0(Mバイト)
注20)
Windows Server(TM) 2003 x64 Editionsを使用した場合の所要量です。
注21)
MQDシステムが複数ある場合には、それぞれのMQDシステムについて見積もった値の合計が所要量になります。
注22)
詳細は以下の式で見積もってください。

85.7+(2.5×k)+(0.01×a)+((0.002+d)×s)×2 (Mバイト)

28.7+(1.3×k)+(0.01×a)+((0.002+d)×s)×2 (Mバイト)
例:対象とするIJServerは同時処理数64、アプリケーション1つ、セションに格納するデータ量が2KB、セション数が1000の場合。

85.7+(2.5×64)+(0.01×1)+((0.002+0.002)×1000)×2
=85.7+160+0.01+8
≒254

28.7+(1.3×64)+(0.01×1)+((0.002+0.002)×1000)×2
=28.7+83.2+0.01+8
≒120
Session Registry ServerはJava VM上で動作するため、実際のメモリ使用量(ヒープ領域を含む)は負荷やGCの動作状況により異なります。
そのため正確なメモリ使用量は次のようにして実測することにより見積もることを推奨します。
なお、Session Registry Serverは、Interstage Application Server Enterprise Editionで運用可能です。


 動作させるために必要なメモリ容量が確保されていない場合、動作に不具合が生じる場合があります。


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