Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド |
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第1部 J2EE共通編 | > 第2章 J2EEアプリケーションの設計 | > 2.2 J2EEアプリケーションが運用される環境(IJServer) |
Interstage管理コンソールやisj2eeadminコマンドで作成したIJServerや配備したアプリケーションは以下の構成で管理されています。
J2EE共通ディレクトリ\ijserver\
(J2EE共通ディレクトリのデフォルトは、C:\Interstage\J2EE\var\deployment です。)
J2EE共通ディレクトリ/ijserver/
(J2EE共通ディレクトリのデフォルトは、/opt/FJSVj2ee/var/deployment です。)
上位ディレクトリ← →下位ディレクトリ |
|||
IJServer名 |
apps (※1) |
モジュール名 |
|
current (※2) |
IJServer名 |
PID |
|
distribute (※3) |
モジュール名 |
||
log (※4) |
プロセス通番 |
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Shared (※5) |
classes |
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lib |
|||
work (※6) |
|
||
ext (※7) |
|
※1)配備されたアプリケーションのファイルがモジュール名のディレクトリに展開されます。EARファイルを配備した場合は、その中のWAR/ejb-jar/RARファイルも展開されます。また、配備するEARファイルにSharedディレクトリが存在した場合、そのディレクトリ内のjarファイル、およびクラスファイルは、EAR内のアプリケーションで共通に使用するファイルとなります。jarファイルはShared/libディレクトリ、クラスファイルはShared/classesディレクトリに格納してください。なお、配備後にSharedディレクトリを作成してもロード対象となります。
※2)Java VMプロセスのカレントディレクトリです。最新はIJServer名のディレクトリで、ワークユニットの起動時にIJServer名.old1、IJServer名.old2、・・・、IJServer名.old5のように5世代までバックアップを残します。IJServer名配下のPIDディレクトリはPID単位でディレクトリが構成されており、PIDに対応するJava VMプロセスのコンテナのカレントディレクトリです。なお、カレントディレクトリの場所はInterstage管理コンソールの[ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [詳細設定] > [ワークユニット設定] > [カレントディレクトリ]で変更することが可能です。また、isj2eeadminコマンドで変更することも可能です。詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
※3)モジュール名のディレクトリが作成され、そのディレクトリにEJBのクライアント配布物、およびCORBA/SOAPサーバゲートウェイファイルを格納します。EARファイルを配備した場合は、モジュール名のディレクトリにejb-jarファイル名のディレクトリが作成され、そのディレクトリに格納します。
※4)Java VMプロセスのログディレクトリです。IJServerのプロセス多重度分のプロセス通番ディレクトリがあり、このディレクトリにログファイルが出力されます。なお、ログディレクトリの場所はInterstage管理コンソールの[ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [詳細設定] > [ワークユニット設定] > [ログ出力ディレクトリ]で変更することが可能です。また、isj2eeadminコマンドで変更することも可能です。詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。なお、[ワークユニット] > “ワークユニット名” > [ログ参照]タブから参照できます。
※5)IJServer内のアプリケーションで共通に使用するjarファイル、およびクラスファイルを格納します。jarファイルはShared/libディレクトリ、クラスファイルはShared/classesディレクトリに格納してください。
Sharedディレクトリ配下に保管したクラスファイルまたはjarファイルはHotDeployおよびクラスのオートリロードの対象外です。Sharedディレクトリ配下のクラスファイルまたはjarファイルを上書きおよび削除した場合、それらクラスファイルまたはjarファイルはIJServerを再起動するまで有効となりません。
Shared/lib配下のjarファイルはIJServerが起動している場合は上書きおよび削除することはできません。
※6)コンテナのテンポラリファイル(JSPのコンパイル結果など)が入ります。
※7)JDBCドライバは、extディレクトリではなくSharedのlibに格納してください。
デフォルトでは、IJServerのカレントディレクトリは以下のディレクトリです。
※[IJServer名 *]のディレクトリ名部分は、ワークユニットの起動時にIJServer名.old1、IJServer名.old2、・・・、IJServer名.old5のようにバックアップを残し、最新のディレクトリ名はIJServer名になります。
上記の下線部分は、Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [詳細設定] > [ワークユニット設定] > [カレントディレクトリ]で指定可能です。また、isj2eeadminコマンドで変更することも可能です。詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
なお、指定の際に、“IJServerで一意のカレントディレクトリとする”をチェックすると、指定ディレクトリそのものがカレントディレクトリとなり、実際のカレントディレクトリをIJServerとして一意にすることができます。
以下に、カレントディレクトリに関する設定とカレントディレクトリの関係をまとめます。
“カレントディレクトリ”の選択肢
ディレクトリ名
“IJServerで一意のカレントディレクトリとする”
カレントディレクトリ
デフォルトのディレクトリ構成
(指定不可)
J2EE共通ディレクトリ\ijserver
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J2EE共通ディレクトリ/ijserver− (無効)
J2EE共通ディレクトリ\ijserver\[IJServer名]\current\[IJServer名 *]\[プロセスID]
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J2EE共通ディレクトリ/ijserver/[IJServer名]/current/[IJServer名 *]/[プロセスID]ユーザ指定
指定例:
C:\tmp\current
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/tmp/currentチェック時
C:\tmp\current
![]()
/tmp/current非チェック時
C:\tmp\current\[IJServer名]\current\[IJServer名 *]\[プロセスID]
![]()
/tmp/current/[IJServer名]/current/[IJServer名 *]/[プロセスID]
“IJServerで一意のカレントディレクトリとする”をチェックした場合は、以下の点に注意してください。
IJServerは、“IJServerで使用するクラス一覧”で記述されたクラスを自動的にロードします。クラスがロードされる優先順位はクラスの設定場所、クラスローダの分離、およびクラスローダの検索順番の設定で変わってきます。詳細は、“クラスローダ”を参照してください。
コンテナが動作するために必要なクラスパスより優先して使用したいクラスがある場合には、extディレクトリにjarファイルをコピーしてください。extディレクトリにjarファイルをコピーする場合は、以下の点に注意してください。
また、J2EEアプリケーション内にクラスを含めることによりIJServerのクラスより優先して使用することができます。この場合は同名のクラスが存在してもIJServerはJ2EEアプリケーション内のクラスを使用することはありませんので、J2EEアプリケーション内にクラスを含めることをお勧めします。詳細は“IJServerで使用するクラスの設定について”を参照してください。
IJServerを起動すると起動時のクラスパスの情報が以下の起動情報(info.log)およびコンテナログ(container.log)に出力されます。起動情報およびコンテナログを参照することでクラスパスの設定を確認することができます。起動情報およびコンテナログは、Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > “ワークユニット名” > [ログ参照]タブから参照できます。
No |
クラスファイル |
クラスローダ |
|
---|---|---|---|
1 |
コンテナが動作するために必要なクラスパス |
C:\Interstage\J2EE\lib\ijserverboot.jar |
システムクラスローダ |
2 |
ワークユニット設定の使用するXMLパーサの種別で指定されたXMLパーサ |
C:\Interstage\J2EE\lib\xercesImpl.jar |
システムクラスローダ |
3 |
コンテナが動作するために必要なクラスパス |
C:\Interstage\J2EE\lib\isj2eert.jar |
Interstageクラスローダ |
No |
クラスファイル |
クラスローダ |
|
---|---|---|---|
1 |
コンテナが動作するために必要なクラスパス |
/opt/FJSVj2ee/lib/ijserverboot.jar |
システムクラスローダ |
2 |
ワークユニット設定の使用するXMLパーサの種別で指定されたXMLパーサ |
/opt/FJSVj2ee/lib/xercesImpl.jar |
システムクラスローダ |
3 |
コンテナが動作するために必要なクラスパス |
/opt/FJSVj2ee/lib/isj2eert.jar |
Interstageクラスローダ |
No |
クラスファイル |
クラスローダ |
|
---|---|---|---|
1 |
コンテナが動作するために必要なクラスパス |
/opt/FJSVj2ee/lib/ijserverboot.jar |
システムクラスローダ |
2 |
ワークユニット設定の使用するXMLパーサの種別で指定されたXMLパーサ |
/opt/FJSVj2ee/lib/xercesImpl.jar |
システムクラスローダ |
3 |
コンテナが動作するために必要なクラスパス |
/opt/FJSVj2ee/lib/isj2eert.jar |
Interstageクラスローダ |
IJServerは起動時にumaskが022に設定されます。IJServerからファイル生成を行う場合、このumaskの設定に従いますので、ご注意願います。
アプリケーションファイルのアクセス権は、IJServer定義のアプリケーションファイル保護レベルの設定に応じて、下記のとおりに設定されます。
ディレクトリ: 755
ファイル: 644
ディレクトリ: 777
ファイル: 666
アクセス権の変更対象となる資源は、下記のとおりです。
デフォルトの設定では、[高(管理者のみ)]が設定されています。必要に応じてアプリケーションファイル保護レベルの設定を変更してください。
なお、この項目の選択状態では、ファイル、およびディレクトリのオーナは変更されません。例えば、一般ユーザでファイルを格納している状態で、[高(管理者のみ)]を選択した場合には、そのファイルのオーナ、および管理者のみがそのファイルにアクセスすることができます。
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