Interstage Application Server チューニングガイド
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目次
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5.2.4.1 システムパラメタ
一般的なイベントサービスが使用する共用メモリ、セマフォ、およびメッセージキューのシステムパラメタのチューニングについて説明します。
イベントサービスの他に共用メモリ、セマフォ、およびメッセージキューを使用するアプリケーションが存在する場合、そのアプリケーションが使用する資源にイベントサービスの資源量を加算してください。
システムパラメタの変更方法
“IPC資源の設定方法について”を参照してください。
イベントサービスで必要となるシステム資源について、以下に示します。

- 以降の説明で、「種類」の意味は以下のとおりです。
- 設定値
必要数の条件に応じた値に変更してください。
- 加算値
すでに設定されている値に、必要数を加算してください。
- 揮発運用と不揮発運用を併用している場合は、不揮発運用の必要数を使用してください。
共用メモリ
パラメタ |
資源制御 |
種類 |
必要数 |
備考(内容) |
shmmax |
project.max-shm-memory |
加算値 |
以下を加算した値を指定します。
- 1040バイト × イベントチャネル最大作成数(注1) + 600Kバイト
- traceconfigファイルのtrace_sizeパラメタに指定したバイト数(注2)
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共用メモリの最大サイズ
(揮発運用の場合) |
以下を加算した値を指定します。
- 1040バイト × イベントチャネル最大作成数(注1)
+ 184バイト × 同時実行可能なグローバルトランザクション数(注3)
+ 600Kバイト
- 17 × 1024 × 1024
+ 576 × トランザクションの多重度
+ 88 × (システム用データ格納域の数
+ イベントデータ用データ格納域の数)
+ ユニットで使用する共用メモリサイズ
× 1024 × 1024 バイト (注4)
- traceconfigファイルのtrace_sizeパラメタに指定したバイト数(注2)
- (MessageQueueDirectorのイベントチャネル連携サービスのパッキング転送機能を使用する場合)
イベントデータの平均サイズ(注5)
× MessageQueueDirectorのイベントチャネル連携サービスのサービス定義で指定したCHANNELセクションのpackmsg_cntキーワード値
× 23 - 42 × 1024 × 1024 バイト |
共用メモリの最大セグメントサイズ
(不揮発運用の場合) |
shmmni |
project.max-shm-ids |
加算値 |
4 |
共用メモリの識別子数
(揮発運用の場合) |
100以上の値 (ユニット単位に加算) |
共用メモリの識別子数
(不揮発運用の場合) |
- (注1)
- イベントチャネル最大作成数 =
静的生成イベントチャネル最大作成数+動的生成イベントチャネル最大作成数
- (注2)
- traceconfigファイルの詳細については、“traceconfig”を参照してください。
- (注3)
- 同時実行可能なグローバルトランザクション数 =
イベントサービスの構成情報管理コマンド(essetcnf)による-gtrnmaxオプションの設定値
- (注4)
- トランザクションの多重度 =
ユニット作成コマンド(esmkunit)によるユニット定義tranmaxの設定値
システム用データ格納域の数 =
ユニット作成コマンド(esmkunit)によるユニット定義sysqnumの設定値
イベントデータ用データ格納域の数 =
ユニット作成コマンド(esmkunit)によるユニット定義userqnumの設定値
ユニットで使用する共用メモリサイズ =
ユニット作成コマンド(esmkunit)によるユニット定義shmmaxの設定値
(ユニットで使用する共用メモリサイズが42より小さい場合は、42)
なお、複数のユニットを使用する場合は、それぞれのユニットに対して、算出してください。
- (注5)
- [アプリケーション内で送受信するイベントデータの平均サイズが2Kバイト以内の場合]
イベントデータの平均サイズ =
((アプリケーション内で送受信するイベントデータの平均サイズ+1)/512)×512バイト
(小数点以下は、切り上げ)
[アプリケーション内で送受信するイベントデータの平均サイズが2Kバイトを超える場合]
イベントデータの平均サイズ =
2K+((アプリケーション内で送受信するイベントデータの平均サイズ-2K)/16K)×16Kバイト
(小数点以下は、切り上げ)
セマフォ
パラメタ |
資源制御 |
種類 |
必要数 |
備考(内容) |
semmni |
project.max-sem-ids |
加算値 |
3 |
システム全体のセマフォ識別子数 |
メッセージキュー
パラメタ |
資源制御 |
種類 |
必要数 |
備考(内容) |
msgmnb |
process.max-msg-qbytes |
設定値 |
4,096以上 |
待ち行列上の最大バイト数
(不揮発運用の場合) |
msgmni |
project.max-msg-ids |
加算値 |
2 |
メッセージキューIDの数
(揮発運用の場合) |
ユニット数 × 3 + 2 |
メッセージキューIDの数
(不揮発運用の場合) |
msgtql |
process.max-msg-messages |
加算値 |
ユニット数 × 3 |
システムメッセージのヘッダ数
(不揮発運用の場合) |
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