Interstage Application Server トラブルシューティング集 |
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第10章 コンポーネントトランザクションサービス使用時の異常 | > 10.2 ワークユニット使用時の異常発生時の対処 |
ワークユニットの起動に失敗した場合、起動に失敗した原因がメッセージに出力されています。使用者はメッセージを参照し、対処を行ってください。
以下にワークユニット起動失敗となる原因の可能性について説明します。
ワークユニット定義が登録されていない場合、以下のいずれかのメッセージが出力されます。ワークユニット定義の登録を行ってください。
tdstartwu:エラー:td21015:コマンドの実行に失敗しました 理由コード(3)
isstartwu: エラー: is30807:コマンドの実行に失敗しました 理由コード(3)
ワークユニット定義で指定されたディレクトリが存在しない場合、メッセージEXTP4317が出力されます。
カレントディレクトリを作成するか、ワークユニット定義を正しく修正してください。
ワークユニット起動時に以前使用していたフォルダを削除した後、カレントフォルダを作成します。
エクスプローラなどがカレントフォルダ配下を使用中の場合や、使用中のプロセスが存在する場合、メッセージEXTP4316が出力されます。
カレントフォルダを使用されている原因を調査してください。
ワークユニット起動時に呼び出されるワークユニット出口プログラム(前処理)が異常終了した場合、メッセージEXTP4659が出力されます。異常終了した原因の調査を行ってください。これは使用者が作成したプログラムであるため、使用者が調査する必要があります。
ワークユニット起動時に呼び出されるワークユニット出口プログラム(前処理)が異常終了した場合、メッセージEXTP4661が出力されます。異常復帰した原因の調査を行ってください。これは使用者が作成したプログラムであるため、使用者が調査する必要があります。
以下の場合、メッセージEXTP4640が出力され、ワークユニットの起動に失敗します。
以前は正常に起動していたワークユニットが、プロセス多重度を増加させてワークユニット起動を行うと、ポップアップダイアログが出力されワークユニット起動失敗となる場合、デスクトップヒープ領域が不足している可能性があります。デスクトップヒープ領域の拡張を行い、再度起動を行ってください。
以前は正常に起動していたワークユニットが、プロセス多重度を増加させてワークユニット起動を行うと、ワークユニット起動失敗となる場合、スワップ領域が不足している可能性があります。その場合、メモリ不足を示すInterstageのメッセージ、および、スワップ領域不足を示すOSのメッセージが出力されます。
スワップ領域が不足している場合は、スワップ領域の追加を行ってください。また、スワップ領域がシステムに正しく追加されているかどうか、“/usr/sbin/swap -l”コマンドを実行して確認してください。
CORBAワークユニットの起動に失敗した場合、インプリメンテーションリポジトリに登録されたサーバアプリケーションの活性化後の動作モードがデフォルトの“COMPATIBLE”が指定されている可能性があります。以下に該当する場合、サーバアプリケーションの活性化後の動作モードは“SYNC_END"を指定してください。
・サーバアプリケーションをプロセスモードで作成した場合
・Javaのサーバアプリケーションの場合
・COBOLのサーバアプリケーションの場合
・OOCOBOLのサーバアプリケーションの場合
CORBAワークユニットの起動に失敗した場合、アプリケーションの起動に必要な環境変数や起動パラメタが不足している可能性があります。
この場合、ワークユニット定義の“Start Log”(プロセス起動ログ採取)ステートメントに“YES”を指定し、プロセス起動時のログ出力機能を有効にして、ワークユニットを起動してください。
これにより、カレントディレクトリ配下に、プロセス起動時に設定されている環境変数と起動パラメタがログファイルに出力されます。ログファイルを参照し、環境変数と起動パラメタに過不足がないか確認してください。過不足がある場合は、ワークユニット定義を修正し、再度実行してください。
(注) 実行ファイル名および実行ファイルのパスに誤りがある場合は、プロセス起動時のログは出力されません。
通常使用するJDK/JREのバージョンを1.4に設定してインストールした環境において、JDK/JRE1.3環境を使用したCORBAワークユニットを起動する場合は、クラスパスにCORBAサービスが提供するライブラリ"%OD_HOEM%\etc\class\ODjava2.jar"を設定する必要があります。
使用するJDK/JREのバージョンに応じたCORBAサービスが提供するライブラリをクラスパスに設定する必要があります。詳細は、“アプリケーション作成ガイド (CORBAサービス編)のCORBAアプリケーションの実行”を参照してください。
【プロセス起動ログによる解析例】
起動パラメタおよびenv[19]のJAVA_HOMEを参照すると、通常JDK1.4を使用している環境においてJDK1.3環境を使用してCORBAワークユニットを起動しています。この場合、classpathに"C:\Interstage\ODWIN\etc\class\ODjava2.jar"が設定されている必要がありますが、env[1]のclasspathを参照すると設定されていません。そのため、ワークユニットの起動に失敗していると判断できます。
--------------------------------------------------------------------------------
08/09/2004 08:39:44 ・・・起動時刻
--------------------------------------------------------------------------------
"C:\Interstage\JDK13\bin\java.exe" "simple_s" ・・・起動パラメタ
env[0] : ALLUSERSPROFILE=C:\Documents and Settings\All Users ・・・環境変数
env[1] : classpath=C:\Interstage\ODWIN\src\sample\complex\samplelist.Java\data\array;.;C:\Interstage\lib\isadmin_scs.jar;C:\Interstage\jms\lib\fjmsprovider.jar;C:\Interstage\J2EE\lib\isj2ee.jar;C:\Interstage\J2EE\lib\providerutil.jar;C:\Interstage\J2EE\lib\fscontext.jar;C:\Interstage\F3FMsoap\lib\issoap4.jar;C:\Interstage\F3FMsoap\lib\issoapsec.jar;C:\Interstage\Enabler\Runtime\Java\Classes\jena.jar;C:\Interstage\Enabler\Runtime\Java\Classes\jcifs.jar;C:\Interstage\Enabler\Runtime\Java\Classes\jenaj2ee.jar;C:\Interstage\lib;C:\Interstage\lib\xmlpro.jar;C:\Interstage\lib\xmltrans.jar;C:\Interstage\lib\xmltransx.jar;C:\Interstage\ODWIN\etc\class\ODjava4.jar;C:\Interstage\eswin\lib\esnotifyjava4.jar
env[2] : CommonProgramFiles=C:\Program Files\Common Files
env[3] : COMPUTERNAME=Interstage
env[4] : ComSpec=C:\WINNT\system32\cmd.exe
env[5] : EXTPPATH=C:\Interstage\bin
env[6] : FJIIOPPATH=C:\Interstage\EJB\BIN
env[7] : INCLUDE=C:\Program Files\Microsoft Visual Studio .NET 2003\SDK\v1.1\include\
env[8] : IS_APL_INFO1=0
env[9] : IS_APL_INFO2=0
env[10] : IS_APL_SERIALNUM=1
env[11] : IS_APL_STARTNUM=1
env[12] : IS_APL_SYSNAME=default
env[13] : IS_APL_USRNAME=root
env[14] : IS_APL_WUNAME=ODSAMPLE
env[15] : IS_HOME=C:\Interstage
env[16] : IS_J2EEAPF=C:\Interstage\J2EE\var\deployment
env[17] : JAVA_HOME=C:\Interstage\JDK14
env[18] : LOGOFF_IGNORE=YES
env[19] : NUMBER_OF_PROCESSORS=1
env[20] : OD_HOME=C:\Interstage\ODWIN
env[21] : OD_IMPLID=ImpleArraytest
env[22] : OD_WORKUNIT=ON
env[23] : OD_WUCURRENTDIR=ON
env[24] : OD_WUIMPLID=ImpleArraytest
env[25] : OS=Windows_NT
env[26] : Os2LibPath=C:\WINNT\system32\os2\dll;
env[27] : Path=C:\Interstage\JDK14\bin;C:\WINNT\system32;C:\WINNT;C:\WINNT\System32\Wbem;C:\INTERS~1\bin;C:\Interstage\bin;C:\Interstage\ODWIN\bin;C:\INTERS~1\ID\Dir\bin;C:\INTERS~1\ID\Dir\sdk\c\bin;C:\INTERS~1\ID\Dir\sdk\c\lib\dynamic
env[28] : PATHEXT=.COM;.EXE;.BAT;.CMD;.VBS;.VBE;.JS;.JSE;.WSF;.WSH
env[29] : PROCESSOR_ARCHITECTURE=x86
env[30] : PROCESSOR_IDENTIFIER=x86 Family 15 Model 2 Stepping 9, GenuineIntel
env[31] : PROCESSOR_LEVEL=15
env[32] : PROCESSOR_REVISION=0209
env[33] : ProgramFiles=C:\Program Files
env[34] : SystemDrive=C:
env[35] : SystemRoot=C:\WINNT
env[36] : TD_HOME=C:\INTERS~1\td
env[37] : TEMP=C:\WINNT\TEMP
env[38] : TMP=C:\WINNT\TEMP
env[39] : UJI_HOME=C:\Interstage\APC\
env[40] : USERPROFILE=C:\Documents and Settings\oms
env[41] : windir=C:\WINNT
CORBAワークユニットに配備したCORBA-Javaアプリケーションが、アプリケーションの格納ディレクトリに指定したjavaコマンドと異なるバージョンのjavacコマンドでコンパイルされています。アプリケーションの格納ディレクトリに指定したjavaコマンドと同一バージョンのjavacコマンドでアプリケーションをコンパイルし、アプリケーションを置き換えたあと、再度、CORBAワークユニットを起動してください。
CORBA-Javaアプリケーションにおいて、標準エラー出力をファイルに割り当てている場合は、ファイル内にjava.lang.IncompatibleClassChangeErrorが出力されていないかを確認してください。
カレントディレクトリ配下の標準エラー出力ファイル(stderr)を参照して、java.lang.IncompatibleClassChangeErrorが出力されていないかを確認してください。
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