Interstage Application Server トラブルシューティング集
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第6章 マルチサーバ管理の異常

6.4 運用編

 本項ではマルチサーバ管理の運用時に発生するトラブルへの対処方法について説明します。本項では、マルチサーバ特有の事象についてのみ説明します。各機能のトラブル詳細については各機能のトラブルシューティングも参照してください。

■ CORBAの通信エラーが返ってくる

 以下の可能性があります。

 以下の対処を行ってください。

 参照先サーバのInterstage状態を確認してください。参照先サーバが削除されている場合には、サイトの構成を見直してください。問題がない場合には他の問題の可能性があります。“CORBAサービス運用中のシステム例外発生”を参照して対処してください。

■ サーバグループの一部分のサービスやワークユニットが運用操作をしていないのに起動・停止する

 以下の可能性があります。それぞれ対処を行ってください。

■ 管理対象サーバから応答が返ってこない

 管理対象サーバで、処理が完了しているのに管理対象サーバから応答が帰ってこない場合は、以下の可能性があります。

 LANを接続した後に再度Interstage管理コンソールにログインして、処理結果を確認してください。また、処理結果の受信時間は時間監視しており、タイムアウト時間を超過すると通信エラーが発生します。時間監視時間はカストマイズできます。
 カストマイズ方法については“運用ガイド”の“Interstage管理コンソール環境のカスタマイズ”を参照してください。

■ Interstage管理コンソールでシステムの状態が“不明”と表示される

 Interstage管理コンソールの[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム]においてシステムの状態が“不明”と表示され、かつ、Interstage管理コンソールの操作時にis20726が出力される場合、isjmx.xmlにローカルホストが

設定されていない可能性があります。
 “Interstage Application Server 運用ガイド”の“サーバグループ環境の初期構築”を参照しisjmx.xmlにローカルホストを設定してください。

■ プロビジョニング機能を使用している環境においてCORBA/EJBアプリケーションとの通信に失敗する

 サーバグループ間のリレーションに「Traffic Directorを使用する」を指定している場合、以下の原因が考えられます。

 保守モードを設定している場合は、保守モードを解除してください。
 クライアントとなるサーバのhostsファイルにホスト情報が設定されていない場合、ホスト情報を設定してください。また、設定後、仮想IPアドレスに対応するホスト名に対してpingコマンドを実行し、正しく接続されていることを確認してください。

■ サイト移行後の環境においてアプリケーションがエラーとなる

 サイト移行後の環境においてアプリケーションがエラーとなる場合、以下の原因が考えられます。

 サイト情報定義ファイルの定義内容に誤りがないか見直してください。また、移入を行う一括実行バッチファイル(シェルスクリプト)のカストマイズに誤りがないか見直してください。
 バックアップ資源の移入先サーバとサイト情報定義ファイルが一致しているか見直しをしてください。
 見直し後にサイトの移行を最初から行ってください。サイトの移行手順については“Interstage Application Server 運用ガイド”の“開発環境から運用環境へのサイト移行”を参照してください。


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