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Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド

10.1 プロキシ連携機能(CORBAサービス)

  CORBAサービスのプロキシ連携機能は、Windows(R)システムとSolarisシステムの以下の製品で利用可能です。

  プロキシ連携機能は、CORBA標準(CORBA/Firewall Security)に準拠した、ファイアウォール/プロキシサーバをまたがるアプリケーション連携において、IIOPデータ通信をサポートします。

プロキシ連携で使用可能なプロキシサーバ

  プロキシ連携機能を使用して、ファイアウォール/プロキシサーバをまたがるCORBAアプリケーション連携を実現する場合、プロキシサーバに“Interstage Security Director”が必要です。“Interstage Security Director”は、CORBAアプリケーション間のIIOPデータ通信を、プロキシサーバ上で中継する機能を実現しています。

  プロキシサーバ、および“Interstage Security Director”の詳細については、“Interstage Security Director”のマニュアル(“IIOPアプリケーションゲートウェイ機能説明書”)を参照してください。

CORBAアプリケーションの開発

  CORBAアプリケーションでプロキシ連携を行う場合、通常のCORBAアプリケーションをそのまま使用することができます。CORBAアプリケーション(サーバアプリケーション)の登録時に、プロキシ連携のための情報を設定するだけで、アプリケーションの再作成(再リンケージを含む)などは必要ありません。

プロキシ連携の環境構築

  プロキシ連携では、プロキシサーバの種類として、Inbound Proxy(ファイアウォール外部からファイアウォール内部にアクセスする場合に使用される)との連携をサポートします。

  サーバアプリケーションがファイアウォール外部のクライアントからリクエストを受けるためには、サーバアプリケーション(オブジェクトリファレンス)にプロキシサーバ(Inbound Proxy)の情報を設定します。これにより、ファイアウォール/プロキシサーバ(“Interstage Security Director”)を経由するアプリケーション連携を実現することができます。

  プロキシ連携の環境構築手順については、“10.2 プロキシ連携の環境設定(CORBAサービス) ”を参照してください。

-サーバアプリケーションへのプロキシサーバ(Inbound Proxy)の設定

  サーバアプリケーションがファイアウォール外部のクライアントからリクエストを受けるためには、サーバアプリケーションが接続するプロキシサーバの情報を、サーバアプリケーションのオブジェクトリファレンスに設定する必要があります。

  オブジェクトリファレンス生成時にプロキシサーバ情報を設定するためには、OD_or_admコマンドの-xオプションでプロキシサーバ情報を指定します。

-プロキシサーバを経由したネーミングサービスへのアクセス

  クライアントアプリケーションから、プロキシサーバ(Inbound Proxy)を経由してネーミングサービスへアクセスする場合は、プロキシサーバ情報が設定されたネーミングサービスのオブジェクトリファレンスを登録したイニシャルサービス(init_svc)が必要です。

  詳細については、“Interstage Security Director”のマニュアル(“IIOPアプリケーションゲートウェイ機能説明書”)を参照してください。