クライアントからサーバのネーミングサービスにリモート接続をする場合、接続先をJNDIの環境プロパティに指定する必要があります。リモートサーバにはIIOP通信するため、接続先のホスト名とIIOPリスナーのポート番号を設定する必要があります。
ポート番号は以下の定義項目から確認できます。Interstage Java EE管理コンソールでも確認できます。
${clusterName_instanceName_configName}.iiop-service.iiop-listener.${iiop-listener-id}.port
初期設定ではこの設定はシステムプロパティのIIOP_LISTENER_PORTを参照しているため、以下にポート番号が設定されています。
${instanceName}.system-property.IIOP_LISTENER_PORT
IJServerクラスタの場合
IJServerクラスタから他プロセスまたはリモートサーバのネーミングサービスに登録されたEnterprise JavaBeanにアクセスする場合には、INSの規則を使用して、他プロセスまたはリモートサーバのホスト名、IIOPリスナーのポート番号、JNDI名をInterstage deployment descriptorファイルに指定する必要があります。定義方法の詳細は「3.11.2 環境ネーミングコンテキスト(Environment Naming Context)」を参照してください。
アプリケーションクライアントコンテナの場合
アプリケーションクライアントコンテナを使用する場合には、Interstage deployment descriptor (sun-acc.xml)ファイルの<target-server>タグに接続先のサーバを指定してください。name属性に一意の名前を指定し、addresss属性には接続先のホスト名またはIPv4のIPアドレス、port属性には接続するIIOPリスナーのポート番号を指定してください。
例
<client-container> <target-server name="server1" address="host1" port="23700"/> </client-container>
Interstage deployment descriptor (sun-acc.xml)ファイルの詳細は、「4.2.3 Interstage deployment descriptor」を参照してください。
スタンドアロンクライアントの場合
スタンドアロンクライアントの場合は、ロードバランス機能を使用してください。詳細は、「5.12.4 RMI-IIOPロードバランスおよびフェイルオーバーアルゴリズムについて」を参照してください。