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Interstage Application Server/Interstage Web Server Java EE運用ガイド

4.1.11 IPCOMと連携する場合の注意事項

IPCOMと連携したIIOP通信の負荷分散機能を使用する場合には以下に注意してください。

呼び出し可能なEJBアプリケーション

呼び出し可能なEJBアプリケーションは、Stateless Session Beanだけです。Stateful Session Beanで本機能を使用した場合、セションが継続されないため使用しないでください。

unique-idタグに一意のIDを指定

アプリケーション作成時にモジュールに含むInterstage deployment descriptorファイルのunique-idタグにIJServerクラスタ内で一意のIDを指定してください。
unique-idタグを指定しなかった場合、unique-idは配備時に自動的に番号が付けられます。この場合、配備したアプリケーションが同一であってもunique-idが異なる場合には異なるアプリケーションと見なされます。このため、同一アプリケーションが配備された複数サーバ間の負荷分散であってもエラーとなるため、配備前にunique-idをあらかじめ定義してください。

unique-idタグの指定例

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<!DOCTYPE sun-ejb-jar PUBLIC
"-//Sun Microsystems, Inc.//DTD Application Server 9.0 EJB 3.0//EN"
"http://www.sun.com/software/appserver/dtds/sun-ejb-jar_3_0-0.dtd">
<sun-ejb-jar>
  <enterprise-beans>
      <unique-id>1</unique-id>
      <ejb>
        <ejb-name>hogehoge</ejb-name>
        <jndi-name>MyEjb</jndi-name>
      </ejb>
  </enterprise-beans>
</sun-ejb-jar>

配備するモジュールの形式により、unique-idを指定するInterstage deployment descriptorファイルが異なります。

配備するモジュールの形式

Interstage deployment descriptorファイル

EAR

sun-application.xml

ejb-jar

sun-ejb-jar.xml

JNDI名に仮想ホスト名の指定

異なるIJServerクラスタのEJBアプリケーションを呼び出す場合、「3.11.2 環境ネーミングコンテキスト(Environment Naming Context)」の説明のようにInterstage deployment descriptorファイルにInteroperable Naming Service(以降、INS)の規則を使用して、他プロセスまたはリモートサーバのホスト名、IIOPリスナーのポート番号、JNDI名を指定する必要があります。IPCOMと連携したIIOP通信の負荷分散機能を利用する場合には、このリモートサーバのホスト名にIPCOMが存在する仮想ホスト名を指定してください。