グループ管理サービス(GMS)は、IJServerクラスタに属するサーバーインスタンスが互いに起動状態を監視する機能を提供します。例えばサーバーインスタンスが異常に停止した場合、停止したことを各サーバーインスタンスに通知することにより、IIOP通信のリクエスト振り分け対象のサーバーインスタンスから除外できます。グループ管理サービスは、以下の機能で使用できます。
RMI-IIOPロードバランスおよびフェイルオーバーについては、「5.12.4 RMI-IIOPロードバランスおよびフェイルオーバーアルゴリズムについて」を参照してください。
各サーバーインスタンスは、正常に動作していることを示すために定期的に信号を送信します。これをハートビートと呼びます。各IJServerクラスタにはハートビートを有効にする定義があり(デフォルトは有効)、以下の定義項目にハートビートの信号を送信するアドレスとポート番号を指定します。ハートビートを無効にすると、IJServerクラスタに属するサーバーインスタンスはすべて起動状態であると認識します。
ハートビートアドレス
ハートビートポート
ハートビートアドレスには、マルチキャストのアドレスを指定してください。各サーバーインスタンスは、ハートビートの信号をマルチキャストアドレスに送信し、そのマルチキャストアドレスから配信されるハートビートの信号を受信して各サーバーインスタンスが正常に動作していることを認識します。
また、以下の定義によりハートビートの信号を送信する時間間隔や、異常を認識するまでに試行するハートビートの信号の送信回数などをチューニングできます。指定した時間や回数だけハートビートの信号が送信されないと、該当のサーバーインスタンスに対してping要求を送信し、それでも反応がなければそのサーバーインスタンスが停止したと判断します。
プロトコル最大試行
プロトコルタイムアウト
検証済みタイムアウト
pingタイムアウト
ハートビートアドレスおよびハートビートポートの設定は、Interstage Java EE管理コンソール、およびasadminコマンドを使用して変更できます。詳細については、以下のマニュアルを参照してください。
Interstage Java EE管理コンソールヘルプ
また、プロトコルタイムアウトなどのグループ管理サービスのチューニング項目の設定は、Interstage Java EE管理コンソール、およびasadminコマンドを使用して変更できます。詳細については、以下のマニュアルを参照してください。
Interstage Java EE管理コンソールヘルプ