Java EE運用環境の初期化操作を行うと、定義情報と資産が初期化/削除され、インストール直後の状態を復元できます。
アプリケーションの運用やテストを行った環境を初期状態へ戻したい場合に利用します。初期化方法の詳細については、「11.7 ijinit」を参照してください。
初期化時の動作
初期化操作を行った際の各資源の動作について、以下に説明します。
項目 | 初期化時の動作 | 備考 |
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IJServerクラスタ | 定義済みIJServerクラスタがすべて削除されます。 |
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サーバーインスタンス | 定義済みサーバーインスタンスがすべて削除されます。 |
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アプリケーション | 配備済みアプリケーションがすべて削除されます。 | システムが利用するアプリケーションは再作成されます。 |
リソース | 定義済みリソースがすべて削除されます。 | システムが利用するリソースは再作成されます。 |
システムプロパティ | 定義済みシステムプロパティがすべて削除されます。 |
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メッセージブローカ | 作成済みメッセージブローカがすべて削除されます。 | ユーザーは初期化操作の実行前にすべてのブローカを停止する必要があります。 |
Webサーバコネクタ | IJServerクラスタと連携するWebサーバコネクタが削除されます。 | IJServerクラスタと連携するWebサーバコネクタだけ削除され、J2EEのIJServerと連携するWebサーバコネクタは削除しません。 |
初期化時に指定可能な設定項目
初期化操作の際、以下に示す項目の設定を変更できます。
なお、この時に指定できる項目は、インストール時に指定できる設定項目と同等です。
項目 | デフォルト値 | 意味 | 備考 |
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管理ユーザーID | admin | Interstage Java EE管理コンソールまたはasadminコマンドのログイン時に指定する管理ユーザーIDを指定します。 |
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管理者パスワード | なし | Interstage Java EE管理コンソールまたはasadminコマンドのログイン時に指定するパスワードを指定します。 |
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項目 | デフォルト値 | 意味 | 備考 |
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IIOPポート | 23600 | IIOP(ORB)のリスナーポート番号 | コマンド実行時にJava EEの他機能の設定項目とポート番号が重複した場合は、エラーとなります。
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IIOP_SSLポート | 23601 | IIOP/SSLのリスナーポート番号 | コマンド実行時にJava EEの他機能の設定項目とポート番号が重複した場合は、エラーとなります。
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IIOP_MUTUALAUTHポート | 23602 | 相互認証用のIIOP/SSLリスナーポート番号 | コマンド実行時にJava EEの他機能の設定項目とポート番号が重複した場合は、エラーとなります。
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JMX_ADMINポート | 8686 | JMXの管理ツールで指定するJMXコネクタのリスナーポート番号 | コマンド実行時にJava EEの他機能の設定項目とポート番号が重複した場合は、エラーとなります。
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項目 | デフォルト値 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
Java EE共通ディレクトリ |
| Interstage Java EE Node Agentサービス、IJServerクラスタ、およびInterstage Java EE DASサービスの資産を格納するディレクトリ | 初期化操作により、以前のJava EE共通ディレクトリ配下に格納されているファイルは削除されます。 |
項目 | デフォルト値 | 意味 | 備考 |
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Java EE機能が利用するJDK | JDK5 | Java EE機能が利用するJDK。JDK5/JDK6のいずれかを指定できます。 | JDK6がインストールされていない環境でJDK6を指定した場合、エラーとなります。 |
項目 | デフォルト値 | 意味 | 備考 |
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Java EE機能が利用するJRE | JRE5 | Java EE機能が利用するJRE。JRE5/JRE6のいずれかを指定できます。 | JRE6がインストールされていない環境でJRE6を指定した場合、エラーとなります。 |