マネージャの、クラスタサービス(クラスタアプリケーション)の削除の流れを以下に示します。
図B.4 マネージャサービスの設定解除の流れ
以下の手順で、マネージャのクラスタサービス(クラスタアプリケーション)の解除を行います。
設定解除は、OSの管理者権限で行ってください。
クラスタアプリケーションの停止(プライマリノード)
クラスタシステムの運用管理ビュー(Cluster Admin)を使用してマネージャ業務のクラスタサービス(クラスタアプリケーション)を停止します。
クラスタリソースの削除(プライマリノード)
クラスタシステムのRMS Wizardを使用して、対象のクラスタサービス(クラスタアプリケーション)に登録されているマネージャ業務のリソースを削除します。
クラスタサービス(クラスタアプリケーション)が本製品のマネージャで使用するリソースだけで構成されている場合は、クラスタサービス(クラスタアプリケーション)も削除します。
RMS Wizardで、リソースだけを削除する場合は、以下を削除します。
Cmdlineリソース(本製品用のスクリプト定義だけ)
Glsリソース(他で使用しない場合)
Gdsリソース(他で使用しない場合)
Fsystemリソース(マネージャ用共用ディスクのマウントポイント)
RMS Wizardによる削除はクラスタを構成するどれかのノードに対して行います。
詳細については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。
共用ディスクのマウント(セカンダリノード)
マネージャ用共用ディスクが、プライマリノードとセカンダリノードでアンマウント状態であるか確認したあと、マネージャ用共用ディスクをセカンダリノードにマウントします。
共用ディスクへのリンク削除(セカンダリノード)
セカンダリノードのローカルディスク上のディレクトリとファイルから、共用ディスク上のディレクトリとファイルに対して設定したシンボリックリンクを削除します。
以下のコマンドを実行します。
# rm シンボリックリンク <RETURN> |
削除するディレクトリのシンボリックリンク
/etc/opt/FJSVrcvmr/opt/FJSVssmgr/current/certificate
/etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf
/var/opt/FJSVrcvmr
/etc/opt/FJSVscw-common
/var/opt/FJSVscw-common
/etc/opt/FJSVscw-tftpsv
/var/opt/FJSVscw-tftpsv
/etc/opt/FJSVscw-pxesv
/var/opt/FJSVscw-pxesv
/etc/opt/FJSVscw-deploysv
/var/opt/FJSVscw-deploysv
/etc/opt/FJSVscw-utils
/var/opt/FJSVscw-utils
削除するファイルのシンボリックリンク
/etc/opt/FJSVrcvmr/rails/config/rcx_secret.key
退避資源の復元(セカンダリノード)
クラスタ環境構築時に退避しておいたディレクトリ、ファイルを元に戻します。
以下のコマンドを実行します。復元元ファイル名(またはディレクトリ名)には、クラスタ環境構築時に変更元ファイル名(またはディレクトリ名)_oldなどの名前で退避したファイルまたはディレクトリを指定してください。復元先ファイル名(またはディレクトリ名)には、復元元ファイル名(またはディレクトリ名)に対応する以下のファイル名またはディレクトリ名を指定してください。
# mv -i 復元元ファイル名(またはディレクトリ名) 復元先ファイル名(またはディレクトリ名) <RETURN> |
以下のディレクトリ名とファイル名を元に戻します。
/etc/opt/FJSVrcvmr/opt/FJSVssmgr/current/certificate
/etc/opt/FJSVrcvmr/rails/config/rcx_secret.key
/etc/opt/FJSVrcvmr/sys/apache/conf
/var/opt/FJSVrcvmr
/etc/opt/FJSVscw-common
/var/opt/FJSVscw-common
/etc/opt/FJSVscw-tftpsv
/var/opt/FJSVscw-tftpsv
/etc/opt/FJSVscw-pxesv
/var/opt/FJSVscw-pxesv
/etc/opt/FJSVscw-deploysv
/var/opt/FJSVscw-deploysv
/etc/opt/FJSVscw-utils
/var/opt/FJSVscw-utils
マネージャの起動設定の変更(セカンダリノード)
マネージャの起動処理が、クラスタシステムではなく、OSに制御されるように設定します。
セカンダリノードで、以下のコマンドを実行します。
# /opt/FJSVrcvmr/cluster/bin/rcxclchkconfig unsetup <RETURN> |
共用ディスクのアンマウント(セカンダリノード)
マネージャ用共用ディスクをセカンダリノードからアンマウントします。
共用ディスクのマウント(プライマリノード)
マネージャ用共用ディスクをプライマリノードにマウントします。
共用ディスクへのリンク削除(プライマリノード)
プライマリノードのローカルディスク上のディレクトリとファイルから、共用ディスク上のディレクトリとファイルに対して設定したシンボリックリンクを削除します。
削除するディレクトリ・ファイルは、手順4.の「削除するディレクトリのシンボリックリンク」と「削除するファイルのシンボリックリンク」と同じです。
退避資源の復元(プライマリノード)
クラスタ環境構築時に退避しておいたディレクトリ、ファイルを元に戻します。
手順については、手順5.を参照してください。
共用ディスク上のディレクトリの削除(プライマリノード)
共用ディスクに作成したディレトリ"共用ディスクのマウント先/RCoordinator"を削除します。
以下のコマンドを実行します。
# rm -r 共用ディスクのマウント先/RCoordinator <RETURN> |
rmコマンドの問合わせが必要ない場合は、-fオプションを追加してください。rmコマンドについては、OSのマニュアルを参照してください。
マネージャの起動設定の変更(プライマリノード)
マネージャの起動処理が、クラスタシステムではなく、OSに制御されるように設定します。
プライマリノードで実行するコマンドについては、手順6.を参照してください。
共用ディスクのアンマウント(プライマリノード)
マネージャ用共用ディスクをプライマリノードからアンマウントします。
nwsnmp-trapdの停止(プライマリノード/セカンダリノード)
両ノードで以下のコマンドを実行して、nwsnmp-trapdを停止します。
# /opt/FJSVswstt/bin/mpnm-trapd stop <RETURN> |
注意
管理サーバにSystemwalker Centric ManagerまたはETERNUS SF Storage Cruiserがインストールされている環境では、本手順は行わないでください。
マネージャのアンインストール(プライマリノード/セカンダリノード)
「3.1.3 アンインストール【Linux】」を参照し、プライマリノードとセカンダリノードのマネージャをアンインストールします。
クラスタ構成を解除してシングル構成に戻す場合は、どちらか一方のノードのマネージャをアンインストールしてください。
クラスタアプリケーションの起動(プライマリノード)
他にクラスタサービス(クラスタアプリケーション)が存在する場合は、クラスタシステムの運用管理ビュー(Cluster Admin)を使用してクラスタサービス(クラスタアプリケーション)を起動します。