通信環境の設定作業で最初に行う作業は、ポート番号の設定です。ポート番号の設定作業は、Systemwalker Operation Manager サーバと、接続先のSAP R/3 システムのアプリケーションサーバを、異なるサーバ上にインストールした場合に行ってください。
ポート番号とは、TCP/IP 通信を行うために必要な情報の1つで、接続先のアプリケーションを識別するのに使用されます。Systemwalker Operation Manager サーバは、TCP/IP を利用してSAP R/3 システムと通信するので、あらかじめポート番号を設定しておく必要があります。
ポート番号の設定は、Systemwalker Operation Manager サーバ上で、システム管理者が行います。設定の手順は以下のとおりです。
アプリケーションサーバ側のポート番号の設定を複写
アプリケーションサーバをインストールしたサーバ上でservices ファイルを開き、SAP R/3 システムに関するポート番号の設定をすべて複写します。
services ファイルは、以下のディレクトリ配下に格納されています。
/etc
システムルート\system32\drivers\etc
SAP R/3 システムのポート番号の設定は、以下の形式で記述されています。
sapdpXX YYYY/tcp
sapgwXX YYYY/tcp
sapspXX YYYY/tcp
注)上記の“XX”および“YYYY”には数字が設定されています。
複写したポート番号の設定をSystemwalker Operation Manager サーバ側に追加
Systemwalker Operation Manager サーバをインストールしたサーバ上でservices ファイルを開き、1.で複写したポート番号の設定を追加します。
なお、Windows版の場合は、services ファイルの最後に必ず改行を入力してください。
ポート番号の記述例を以下に示します。
sapdp00 3200/tcp |
以上でポート番号の設定作業は完了です。次は、“3.2.2 接続先システムの定義”を行ってください。
注意
同じポート番号が他製品で使われている場合について
SAP R/3 システムのポート番号と同じものが他製品で使用されている場合は、SAP R/3 システムの設定を優先してください。