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 Apcoordinatorユーザーズガイド

8.6.1 EJB再試行機能の概要

EJB再試行機能は、セションBeanがアプリケーション例外を発生した場合に、再度自動的にセションBeanを呼び出す機能です。セションBeanを呼び出すアプリケーションで使用します。 ロック中のデータベースにアクセスできなかったなどの原因で、セションBeanを再度呼び出すことで正常終了する可能性があるエラーが発生した場合に、その処理を再実行する目的で本機能を使用します。

EJB再試行機能を使って呼び出せるのはApcoordinatorで作成したセションBeanです。 また、EJBの呼び出しにはリモート共通インタフェースを使用します。EJB再試行機能を使用しないでセションBeanを呼び出す場合と呼び出し方法が共通です。

Apcoordinatorを使用したセションBeanの作成方法は“第4部 EJBアプリケーションの開発”を参照してください。また、EJB再試行機能で呼び出すセションBeanを作成する際の注意点については、“8.6.3 セションBean作成時の注意事項”を参照してください。

再試行が実施される契機

アプリケーションがCallインタフェースのinvokeメソッドによってセションBeanを呼び出し、セションBeanがある特定のアプリケーション例外を発生した場合に、ApcoordinatorがセションBeanの呼び出しを再試行します。再試行を起こすアプリケーション例外を再試行例外と呼びます。再試行例外として使用する例外クラスはリモートマップで指定します。

セションBeanがシステム例外を発生した場合は、再試行されません。また、セションBeanオブジェクトの作成時は例外が発生しても再試行されません。

アプリケーション例外とシステム例外については“第4部 EJBアプリケーションの開発”の“25.2.1 例外処理”を参照してください。