Webサーバ(Interstage HTTP Server)を使用する場合の注意事項
管理サーバ機能のインストール直後は、Webサーバの動作環境が作成されません。管理サーバ機能をインストールしたシステム上のWebサーバを運用する必要がある場合は、ihscreateコマンドを使用してWebサーバの動作環境を作成してください。ihscreateコマンドについては、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage HTTP Server運用コマンド”を参照してください。
JDK/JREを使用する場合の注意事項
ホスト名に設定できる文字
ホスト名には、図1に示す文字を使用してください。
(注1) 最後のピリオドの直後には、数字は使用できません。 |
図1 ホスト名に設定可能な文字
ホスト名に図1以外の文字(例:“_”(アンダースコア))を使用した場合、インストール時に、Interstage Operation Toolサービスの起動に失敗した旨のエラーダイアログが、表示されます。エラーダイアログの表示後もインストール処理は継続されますが、IJServerの作成に失敗した旨のエラーダイアログが表示されます。
インストール完了後、Interstage管理コンソールにログインすると、「IS: エラー: is40003: Interstage JMXサービスに接続できませんでした」のメッセージが出力され、Interstageの運用操作は行えません。
他の富士通製製品導入に関する注意事項
FJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージは、Systemwalker Centric Managerなど、Interstage以外の富士通製製品に同梱されている場合があります。その場合のインストール時の注意事項について説明します。
インストールについて
FJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージがインストールされているかを確認します。また、インストールされている場合には、そのバージョン・レベルを確認します。
本バージョンのInterstageが同梱しているFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllのバージョンは以下のとおりです。
FJSVsmee 4.0.6 |
以下の手順で、インストールされているFJSVsmeeパッケージについて確認します。
# pkginfo -l FJSVsmee | grep VERSION |
以下の手順で、インストールされているFJSVsclrパッケージについて確認します。
# pkginfo -l FJSVsclr | grep VERSION |
以下の手順で、インストールされているFSUNssllパッケージについて確認します。
# pkginfo -l FSUNssll | grep VERSION |
インストールされている場合にはバージョン情報が表示されます。何も表示されなかった場合にはインストールされていないため、特に注意は不要です。通常どおりインストールしてください。
インストールしようとしている富士通製品に含まれているパッケージのバージョンは、以下の手順で確認できます。
# pkginfo -l -d パッケージの格納されたパス名 パッケージ名 | egrep -e 'PKGINST|VERSION' |
実行結果は以下のように表示されます。パッケージ名とバージョン情報(下線部)を参照して確認してください。
# pkginfo -l -d /cdrom/cdrom0 FJSVsmee | egrep -e 'PKGINST|VERSION' |
他の製品が同梱しているFJSVsmeeパッケージが古いか同じである場合、FJSVsmeeパッケージはInterstageがインストールしたパッケージをそのまま使用してください。
他の製品が同梱しているFJSVsclrパッケージが古いか同じである場合、FJSVsclrパッケージはInterstageがインストールしたパッケージをそのまま使用してください。
他の製品が同梱しているFSUNssllパッケージが古いか同じである場合、FSUNssllパッケージはInterstageがインストールしたパッケージをそのまま使用してください。
他の製品が同梱しているFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージのほうが新しい場合、以下の手順で他の製品をインストールします。
1. Interstageが動作している場合には、Interstageを停止します。
# isstop -f |
また、Interstage以外の製品でも使用されている場合がありますので、すべての富士通製製品を停止してください。停止方法については、それぞれの製品のマニュアルを参照してください。
2. 古いパッケージをアンインストールします。
インストールされているFJSVsmeeパッケージが古い場合、以下を実行します。
# pkgrm FJSVsmee |
インストールされているFJSVsclrパッケージが古い場合、以下を実行します。
# pkgrm FJSVsclr |
インストールされているFSUNssllパッケージが古い場合、以下を実行します。
# pkgrm FSUNssll |
3. 他の製品をインストールします。インストール方法については、各製品のマニュアルを参照してください。
4. Interstageを起動します。
# isstart |
以下の手順でインストールします。
1. 全ての富士通製製品を停止します。停止方法については、各製品のマニュアルを参照してください。
2. FJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージをアンインストールします。
# pkgrm FJSVsmee |
3. Interstageをインストールします。
4. InterstageのインストールしたFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージのバージョンが、すでにインストールされていたパッケージよりも古い場合、FJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージをアンインストールします。
# pkgrm FJSVsmee |
5. 新しいバージョンのFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージを同梱していた製品からFJSVsmee、FJSVsclr、FSUNssllパッケージを再インストールします。インストール方法については、その製品のマニュアルを参照してください。
6. 1.で停止した全ての製品を起動します。起動方法については、各製品のマニュアルを参照してください。
Fujitsu Enablerを使用する場合の注意事項
omsアカウントの登録について
omsアカウントがシステムに登録されていない場合、Fujitsu Enablerをインストールする時にomsアカウントを新規にシステムに登録します。
omsアカウントはFujitsu Enablerで必須のアカウントですので、削除しないでください。削除した場合は、Fujitsu Enablerサービスが起動しません。
使用するポート番号について
Fujitsu Enablerサービスが使用するポート番号の初期値は9700です。Fujitsu Enablerサービスの使用するポート番号を初期値から変更したい場合は、以下の方法で他のアプリケーションや他のFujitsu Enablerのデータストアが使用していないものに変更してください。
以下のコマンドを実行する場合は、LANG環境変数に「C」を設定する必要があります。
/opt/FJSVena/server/bin/omschangeport -u "新しいポート番号"
Fujitsu Enablerサービスのポート番号を変更する場合は、Fujitsu Enablerサービスを停止してください。Fujitsu Enablerサービスは、以下の方法で停止してください。
以下のコマンドを実行する場合は、LANG環境変数に「C」を設定する必要があります。
/opt/FJSVena/server/bin/enablerstop
また、Fujitsu Enablerサービスのポート番号は、Fujitsu Enablerサービスが起動中でも変更することができます。Fujitsu Enablerサービスを起動中にポート番号を変更する場合は、以下の状態である必要があります。
Interstage ディレクトリサービスのリポジトリが停止している
なお、Fujitsu Enablerサービスが使用しているポート番号は、以下のファイルに定義されています。“OMS_SERVICE=”に定義されている値が、Fujitsu Enablerサービスが使用しているポート番号です。
/opt/FJSVena/server/param/enabler.conf
リポジトリが使用するポート番号の初期値は、6000~65535のうち、リポジトリ生成時に使用されていない番号です。リポジトリの使用するポート番号を初期値から変更したい場合は、以下の方法で他のアプリケーションや他のFujitsu Enablerのデータストアが使用していないものに変更してください。
以下のコマンドを実行する場合は、LANG環境変数に「C」を設定する必要があります。
/opt/FJSVena/server/bin/omschangeport “リポジトリ名” -pn “新しいポート番号”
なお、Fujitsu Enablerのデータストアが使用しているポート番号は、以下の方法で、確認してください。
以下のコマンドを実行する場合は、LANG環境変数に「C」を設定する必要があります。
/opt/FJSVena/server/bin/omslist -l
【実行結果例】
----------------
rep001: server=host01 port=6000 XF
rep002: server=host01 port=6001 XF
----------------
「port」の値が、Fujitsu Enablerのデータストアが使用しているポート番号です。
フレームワークを使用する場合の注意事項
動作環境の設定について
動作環境の設定方法の詳細については、“Apcoordinatorユーザーズガイド”を参照してください。
Formcoordinator連携互換機能のインストールについて
INTERSTAGE WEBCOORDINATOR V4.0が提供していたFormcoordinator連携機能を利用する場合は、別途、Formcoordinator連携互換機能のインストールが必要です。
Formcoordinator連携互換機能をインストールすることにより、本製品のインストールディレクトリの配下に以下のファイルが追加されます。
FJSVwebc/lib/ujiiform.jar
FJSVwebc/lib/iform.tld
インストールは以下の手順で実施してください。
スーパユーザになります。
サーバパッケージCD4枚目をCD-ROM装置に挿入します。
CD-ROMに格納されているパッケージ(FJSVapcf4.pkgtrans)をpkgadd(1M)コマンドでインストールします。
# pkgadd -d /cdrom/cdrom0/PKGS/FJSVapcf4.pkgtrans <RETURN> |
以下の対話処理を行ってください。
1 インストールするパッケージの指定を要求するメッセージが以下のように表示されますので、 下線部のように“all”を入力してください。 The following packages are available: 1 FJSVapcf4 Interstage Apcoordinator - Formcoordinator Linkage Function(V4.0 compatible) (sparc) 9.1 Select package(s) you wish to process (or 'all' to process all packages). (default: all) [?,??,q]: all<RETURN> |
アンインストールする場合は以下の手順で実施してください。
スーパユーザになります。
pkgrm(1M)コマンドでパッケージをアンインストールします。
# pkgrm FJSVapcf4 <RETURN> |
本製品のアンインストール後にFormcoordinator連携互換機能をアンインストールした場合、本製品のインストールディレクトリの配下にFJSVwebcディレクトリが残る場合があります。残っている場合、削除してください。