WebブラウザでURL(Uniform Resource Locator)によりWebサーバ上の取得したいデータ(HTML文書や画像データなど)を指定することで、Webサーバに格納されたデータを取得し、Webブラウザに返却できます。
Webブラウザから指定されるURLの形式を以下に示します。
http://ホスト名:ポート番号/パス
取得すべきデータが格納されているホスト名。
ポート番号。ホストのポート番号が80である場合は、省略可(省略する場合、コロン(:)は不要)。
サーバ上のディレクトリ構成のパス。
環境定義ファイル(httpd.conf)のDocumentRootディレクティブからの相対パス名のファイルを検索し、内容をWebブラウザに返却します。
注意
2バイトコードのURLを使用する場合は、以下の設定を行ってください。
Webブラウザにおいて、UTF-8のURLを送信する設定を有効にします。
注)UTF-8のURLを送信する設定ができない場合、2バイトコードのURLは使用できません。
Webサーバに、ファイル名が文字コード“UTF-8”であるHTML文書を格納します。
URLのパスの末尾にスラッシュ(/)を付加しないでディレクトリを指定すると、初期設定の場合、Webサーバでは以下のように処理します。
Webブラウザ(クライアイト)に、ステータスコード“301”(Moved Permanently)を返却します。このとき、環境定義ファイル(httpd.conf)のServerNameディレクティブの設定値、および末尾にスラッシュ(/)を付加したパスでリダイレクトURLを設定します。
Webブラウザ(クライアイト)からリダイレクトURLへのリクエストを受け付けます。
Webブラウザ(クライアイト)に、環境定義ファイル(httpd.conf)のDirectoryIndexディレクティブに設定されたファイルの内容を返却します。
(Linux for x86の場合)
2Gバイト以上のファイルは、使用できません。URLのパスに2Gバイト以上のファイルを指定すると、WebサーバはWebブラウザ(クライアント)にステータスコード“403”(Forbidden)を返却します。
例
ホスト名 | www.httpserver.co.jp |
ポート番号 | 80 |
公開用ルートディレクトリ |
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HTML文書のファイル |
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上記のような場合、環境定義ファイル(httpd.conf)のDocumentRootディレクティブの指定とWebブラウザからのURLは、次のようになります。
ポート番号は、環境定義ファイル(httpd.conf)のListenディレクティブに80が指定されている場合(インストール時に指定)は、省略できます。
DocumentRootディレクティブの指定 |
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Webブラウザから指定されるURL | http://www.httpserver.co.jp/ |