ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド

1.10.4 脅威への対策

  保護資源に対して考えうる脅威への対策について、以下に示します。

加えられる可能性のある脅威

対策

ユーザID・パスワードの漏洩

  • 情報を保存しているファイルに対するアクセス権の設定

ユーザID・パスワード搾取

  • ユーザIDとパスワードの有効期限の設定

ファイルに記録されている情報の書き換え

  • 情報を保存しているファイルに対するアクセス権の設定

  • 定期的なデータバックアップの実施

ファイルに記録されている情報の搾取

  • 情報を保存しているファイルに対するアクセス権の設定

ファイル自体の破壊

  • 情報を保存しているファイルに対するアクセス権の設定

1.10.4.1 ユーザID・パスワードの漏洩への対策

  インターネットのように一般的に開放されている環境内でユーザIDやパスワードが定義ファイルに格納されている時、そのファイルを参照されることで、ユーザIDやパスワードが解読される可能性があります。このような脅威に対しては、ファイルに適切なアクセス権を設定することが有効です。

1.10.4.2 ユーザID・パスワード搾取への対策

  イントラネットのように特定の利用者にのみ開放されている環境内では、伝達経路内でユーザIDやパスワードが解読される可能性はそれほど高くありません。ただし、そのような環境はユーザIDやパスワードそのものの管理元となることがあります。このような場合、ユーザIDやパスワード情報はファイル内に格納されているというケースが多くなります。これらの情報格納ファイルが不特定多数のユーザからアクセス可能な場合、そこからユーザIDやパスワード情報を搾取される危険性が高くなります。このため、ユーザIDやパスワード情報格納ファイルに対して適切なアクセス権を設定することが、脅威への有効な対策となります。

1.10.4.3 ファイルに記録されている情報の書き換えへの対策

  Sysemwalker Resource Coordinator連携を使用するには、連携定義(rc.properties)ファイルやイメージデータが必要です。これらのファイルの内容が不正に書き換えられると、プロビジョニング機能が動作しなくなるなどの様々な問題が発生します。このような脅威に対しては、ファイルに適切なアクセス権を設定することが有効です。

1.10.4.4 ファイルに記録されている情報の搾取への対策

  Sysemwalker Resource Coordinator連携を使用するには、連携定義(rc.properties)ファイルやイメージデータが必要です。これらのファイルの記述内容も資産の一部であり、その搾取を防止することは重要です。このような情報搾取の脅威に対しては、情報を保存しているファイルに適切なアクセス権を設定することが有効です。

1.10.4.5 ファイル自体の破壊への対策

  Sysemwalker Resource Coordinator連携を使用するには、連携定義(rc.properties)ファイルやイメージデータが必要です。これらのファイルの内容が不正に書き換えられると、プロビジョニング機能が動作しなくなるなどの様々な問題が発生します。このような脅威に対しては、ファイルに適切なアクセス権を設定することが有効です。