Portletとは、ポータルサーバの表示画面を構成する小さなウィンドウ(Portalworksではブリックにあたります)の表示内容を生成するコンポーネントです。このPortletにさまざまな有益な情報を集約し、複数のPortletを連動させることで、より効率的に情報を生成して提供しているのがポータルサーバです。
世の中に公開されているPortletの定義や操作は、各ベンダーのポータルサーバ上だけでしか動作しないのが現状であるため、これらのPortletがどのベンダーのポータルサーバ上でも動作するようなPortletの標準仕様が策定されつつあります。
このような状況の中、米Sun Microsystemsは、ポータル用標準APIとなる新しいJava仕様「Java Specification Request (JSR) #168」を正式発表し、各社協力の下、さまざまなベンダーのソリューションでの相互運用性を確保する規約を定めました。一方、XML関連の標準化団体であるOASISは、技術委員会「OASIS Web Services for Remote Portlets(WSRP)Technical Committee」を発足させて、標準技術仕様をまとめました。WSRPとは、ネットワーク上に分散して存在するWebサービスを使用したWebアプリケーションを統合するための技術仕様です。
JSR168に基づいたPortletやWSRPを使うことで、サービスを集めてポータルを構築することができるようになります。
また、WSRP(Web Services for Remote Portlets)の詳細については、OASISのサイト(http://www.oasis-open.org/committees/wsrp/)を参照してください。 |
なお、Portalworksでは、このような標準化技術の仕様に準拠したPortletを、通常のサービスと同じように利用することができます。