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Interstage Interaction Manager V9.1.1 Interstage Portalworks管理者ガイド

12.1 コンテンツのカスタマイズとは

Webサーバ上にすでに作成されているコンテンツを部分的に切り出して、別のコンテンツとして利用したり、シナリオを使って複数のサーバの情報を統合して利用したりすることを、「コンテンツのカスタマイズ」と呼びます。

カスタマイズ方法の種類

コンテンツのカスタマイズ方法には、以下の種類があります。

  1. シナリオでコンテンツを整形する。
    シナリオを使用して、アクティブシナリオJSPでUSPにリクエストを発行し、その応答としてUSPから返却されるXMLまたはXHTML形式のコンテンツをアクティブドックJSP内で整形する方法です。

    例えば、シナリオからはWebUSPを使い、Webサーバ上のHTML形式コンテンツをXHTMLに正規化した形で取得することができます。詳細は、“シナリオ作成支援ガイド”を参照してください。

  2. コンテンツ切り出しツールを使用する。
    コンテンツ切り出しツール使用して、Webサーバから返却されるHTMLの一部分だけを切り出して表示する方法であり、以下のようなケースで利用できます。

    • PCブラウザでの表示を考慮して作成された、大きなサイズのHTMLコンテンツに対し、重要な情報だけを切り出して、小さなコンテンツとして表示する場合。

    • 複数の部門のホームページから What's new などの項目だけを切り出して、シナリオを使って別の1つのコンテンツとして表示する場合。


    PCのブラウザからのアクセスに対して、コンテンツ切り出しツールで指定したコンテンツを表示するには、シナリオを経由する必要があります。


コンテンツ切り出しツールで指定した変換後のコンテンツをシナリオから取得するには、以下の条件が満足されなければなりません。

  • WebUSPまたはWebUSPの別名サービスに対するリクエストである。

  • リクエスト時のコンテンツの形式(pwst:callタグのtype属性)は、“XHTML”または“XML,XHTML”である。

  • アクセスするURL(pwst:callタグのparamObjectで指定するtargetURL)に対して、コンテンツカスタマイズの定義が設定されている。

詳細は、“12.3 カスタマイズ対象の設定”および“シナリオ作成支援ガイド”の“付録A シナリオ用タグリファレンス”を参照してください。

コンテンツ切り出しツールによる運用手順

コンテンツ切り出しツールを使用する場合は、以下の手順で行います。

  1. カスタマイズしたいWebサイトを出します。

  2. コンテンツ切り出しツールを起動し、対象のWebサイトに接続します(詳細は、12.2.1および12.2.2を参照)。

  3. 切り出し定義を行い、XSLスタイルシートに保存します(詳細は、12.2.3~12.2.9を参照)。
    (休止中状態のカスタマイズ関連付けとして保存されます。)

  4. Portalworks運用管理コンソールから、[システム全般]-[コンテンツカスタマイズ関連付け管理]を選択して、設定画面を表示します(詳細は、12.3.1を参照)。

  5. 「休止中の関連付け」を表示し、運用時に使用する定義を運用状態に変更します(詳細は、12.3.8を参照)。