ページの先頭行へ戻る
Interstage Interaction Manager V9.1.1 Interstage Portalworks管理者ガイド

11.1.9 サービスのログオンの設定

Portalworksには、サービスへのログオンを簡略化する機能として、以下の機能があります。

代理ログオン機能の設定の詳細については、“Portalworks利用者ガイド”を参照してください。
Interstageシングル・サインオン連携機能の設定は、“11.1.7 Interstageシングル・サインオン認証サーバの設定”を参照してください。

代理ログオン機能についての留意事項

1) ベーシック認証を継承した追い出し機能を利用する場合

ベーシック認証を継承した追い出し機能を利用する場合、ActiveXコントロールを利用します。

ActiveXコントロールは、Microsoft CorporationのセキュリティパッチMS04-004で利用が行えなくなった“user:pass@”付きのURLの動作を、“user:pass@”付きのURLを利用せずに実現する処理が行われます。

ActiveXコントロールを利用することで、以下の脅威があげられます。

  1. URL詐称によるフィッシングの問題

  2. ユーザの入力を迂回する問題(悪用されて)

これらの脅威に対し、以下の対処を行っています。

  1. ブラウザに表示されるURLと表示されるコンテンツのURLを同じものとしています。

  2. ActiveXコントロールは、呼出元サイトを確認する仕組みを実装しており、呼出元サイトを信頼することにより回避できます。

「ベーシック認証を継承した除外URLリスト」に設定したサイトに最初にアクセスするときに、ActiveXコントロールがインストールされます。

ActiveXコントロールの実行時の注意事項については、“B.8 ActiveXコントロール実行時の注意事項”を参照してください。

2) 代理ログオン機能を利用してフォーム認証を行った場合

代理ログオン機能を利用してフォーム認証を行った場合、フォーム認証ページでないページ(例えば、パスワード変更をするためのページ)がフォーム認証ページとみなされてしまうことがあります。このような場合は、WebUSP運用管理の拡張機能を利用し、該当するページのフォーム認証を無効に設定してください。または、利用者の[フォーム認証情報設定確認]画面で「保存する」ラジオボタンを選択し、かつ、「このページは代理ログオンの対象にしない。」チェックボックスをチェックしてください。それ以降、このページはフォーム認証画面とはみなされなくなります。

WebUSP運用管理の拡張機能については、“3.3.1 WebUSP運用情報の設定”を参照してください。
[フォーム認証情報設定確認]画面の詳細については、“Portalworks利用者ガイド”を参照してください。

簡易SSO機能についての留意事項

簡易SSO機能とは、Portalworksとサービスが同一のLDAP認証サーバ(Interstageディレクトリサービス、Active Directory)を使用しており、サービスが基本認証で個人認証を行っている場合に、Portalworksからサービスに認証情報を送信することにより、サービスとのシングル・サインオンを実現する機能です。
代理ログオン機能との機能差を、以下に示します。

代理ログオン機能

簡易SSO機能

認証情報

利用者が設定。

運用管理者が設定。

認証サーバとの関係

Portalworksとサービスの認証サーバは別々でもよい。

Portalworksとサービスの認証サーバは同一、かつLDAP認証サーバである。

サービスの設定

Portalworksが自動で判定。

運用管理者が設定。

認証方式

ベーシック認証、フォーム認証、proxy認証をサポート。

ベーシック認証のみサポート。

簡易SSO機能を継承した追い出し機能を利用する場合は、ベーシック認証を継承した追い出しと同じように、ActiveXコントロールを利用します。

簡易SSO機能の設定方法

簡易SSO機能の設定は、以下の操作で行います。

操作

  1. 運用管理コンソールを起動し、[システム全般 - 簡易SSO設定]をクリックします。運用管理コンソールの起動方法については、“1.4.3 運用管理機能(運用管理コンソール)の起動”を参照してください。
    ⇒[簡易SSO設定]画面が表示されます。

  2. 必要な指定を行い、[設定]ボタンをクリックします。

    • [簡易SSOの設定]
      簡易SSO機能を「使用する」か「使用しない」かのどちらかを選択します。システム標準では、「使用しない」に設定されています。

    • [シナリオへの通知]
      簡易SSO機能をシナリオに「通知する」か「通知しない」かのどちらかを選択します。システム標準では、「通知しない」に設定されています。

    • [対象のURL]
      簡易SSO機能の対象とするアドレスを、以下の形式で指定します。
      サーバ指定の場合 :「サーバ名」または「IPアドレス」
      ドメイン指定の場合:「*.ドメイン名」
      複数指定する場合、アドレスをセミコロン(;)で区切って指定します。
      例:http://www.fujitsu.*;http://foo.fujitsu.com
      [対象のURL]の指定方法の詳細は、“3.3.1 WebUSP運用情報の設定”の“[URLの指定方法]”を参照してください。


Portalworksにログオン中に、認証サーバでその利用者のパスワードが変更された場合は、Portalworksをいったんログオフして、再度ログオンする必要があります。



対象のURLとしてファイル名まで記述した場合(http://aaa.bbb.com/index.htmlなど)は、URL内のファイル名まで一致したときだけ、簡易SSO機能が有効になります。
そのため、ログオン時にURLが遷移するサービスについては、以下のいずれかの方法で指定してください。

  • ファイル名として、ワイルドカード(*)を指定する。

  • ファイル名を含むすべてのURLを指定する。


例えば、“http://aaa.bbb.com/index.html”から“http://aaa.bbb.com/index2.html”に遷移する場合は、以下のようになります。

  • 設定例1:対象のURLとして、“http://aaa.bbb.com/*”を指定します。

  • 設定例2:対象のURLとして、“http://aaa.bbb.com/index.html;http://aaa.bbb.com/index2.html”を指定します。