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Interstage Shunsaku Data Manager トラブルシューティング集

A.6.4 縮退

サーチサーバがハードウェア障害でダウンした際に数十秒間検索を受け付けなくなります。回避方法を教えてください。

ハードウェア異常時の仕様で、縮退による自動復旧が作動しています。

縮退とは、異常が発生したsearcherのサーチデータを残りのsearcherに配布する機能です。ただし、縮退中はデータの検索および更新操作(追加・更新・削除)はできません。縮退が完了したあと、運用を継続することができます。

ハードウェア異常時の縮退処理は、回避できません。

縮退の基本的な動作は、以下のとおりです。

  • ハードウェア障害でサーチサーバがダウンした場合
    検索時にタイムアウトが発生するまで待ち状態となり、タイムアウト後、縮退を開始します。
    タイムアウト時間は、director用動作環境ファイルのSearcherWTimerパラメタで設定された値で、標準では180秒です。

  • ソフトウェア異常でsearcherのダウンを検出できる場合
    検索時に即時にエラー復帰し、縮退を開始します。

なお、代替searcherによるフェイルオーバ運用を行っている場合、上記のどちらの場合にも、まず、代替searcherへの切替えが行われます。
代替searcherが存在しない、または、代替searcherへの切替えに失敗した場合には、縮退が開始します。

縮退および代替searcherによるフェイルオーバ運用については、“導入・運用ガイド”の“サーチサーバのフェイルオーバ機能”を参照してください。