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Interstage Shunsaku Data Manager トラブルシューティング集

2.4.6 最新のバックアップデータではない

【現象】

shundrecoverコマンドによるリカバリ終了宣言時に、以下のメッセージが出力されリカバリがエラーとなる。


[出力メッセージ]

shn30338u : There is an error with the backup data that has been restored. [shund1]

リストアされたディレクタデータファイルは、最終バックアップ時刻に採取されたバックアップデータと異なるため、リカバリできません。


【原因】

リストアされたディレクタデータファイルのバックアップデータが、shundstateコマンドの“LastBackedUp”で表示される最終バックアップ時刻に採取されたデータ(最新のバックアップ)ではありません。

そのため、オペレーションログファイルに蓄積された更新ログデータを適用するリカバリ処理(最新状態までのリカバリ、または任意の時点までのリカバリ)では、バックアップデータと更新ログデータの整合性がとれていないため、本エラーメッセージを出力してリカバリ処理がエラーとなります。


図2.2 shn30338uのエラーメッセージが出力される例

【問題発生時の対処方法】

最後に採取したバックアップデータをリストアしてから、shundrecoverコマンドのeオプションによるリカバリ終了宣言を実行してください。


  1. shundstateコマンドで表示されるdirectorの稼働状況が“ACTIVE”の場合、リカバリ開始宣言を行います。
    (directorの稼働状況が“RECOVER”の場合、不要です。)


    shundrecover -s shund1 -b
    shun: INFO: shn21001i: Starting process... [shund1] shun: INFO: shn30327i: Recovery start declaration processing has been completed. [shund1] shun: INFO: shn21002i: Processing has been completed. [shund1]

  2. 最後に採取したバックアップデータをリストアします。


  3. shundrecoverコマンドでリカバリ終了宣言を実行します。

    以下は、最新状態までのリカバリを例としています。


    shundrecover -s shund1 -e
    shun: INFO: shn21001i: Starting process... [shund1] shun: INFO: shn30334i: Recovery end declaration processing is complete. [shund1] shun: INFO: shn21002i: Processing has been completed. [shund1]

  4. shundstateコマンドで表示されるdirectorの稼働状況が“ACTIVE”であることを確認します。


    shundstate -s shund1
    Shunsaku shundstate 2006/09/01 13:10:00 Time State DataFileStatus DataSize Fragments(%) LastBackedUp OperationLogStatus OperationLogSize Records ReadRecords ReadTime(sec) ReadSize 13:10:00 ACTIVE NORMAL 9.67MB 66 2006/08/31 22:00:00 NORMAL 20.8MB 10000 10000 0.829 9.78MB

  5. shundbackupコマンドでディレクタデータファイルをバックアップします。


  6. 運用を再開します。