searcherのメモリ使用量の見積り式について説明します。
共用メモリの見積り式について以下に示します。
定義単位 | 変動要因 | サイズ(バイト) |
---|---|---|
コマンド情報格納領域 | 固定 | 1,000,000 |
メモリ検索を使用している場合の、ローカルメモリの見積り式について以下に示します。
定義単位 | 変動要因 | サイズ(バイト) |
---|---|---|
固定 | なし | 6,000,000 |
実データ確保メモリ |
| (r + I+12) × Sn |
検索依頼格納領域(注3) |
| (k × 1,152) × M |
更新依頼格納領域 |
| ((r + 40) × Tn + 1,280) ×T |
ヒット結果格納領域 |
| (I+[M / 8]) ×10,000 ※[ ]は計算結果を整数値に切り上げ |
サーチデータのオーバーフロー制御機能を使用している場合の、ローカルメモリの見積り式について以下に示します。
定義単位 | 変動要因 | サイズ(バイト) |
---|---|---|
固定 | なし | 63,000,000 |
実データ確保メモリ |
| min(r × Sn,Sm) +(I+ 12) × Sn ※min( )は、r×SnとSmの最小値を使用 |
検索依頼格納領域(注3) |
| (k × 1,152) × M |
更新依頼格納領域 |
| ((r + 40) × Tn + 1,280) × T |
ヒット結果格納領域 |
| (I+[M / 8]) ×10,000 ※[ ]は計算結果を整数値に切り上げ |
ディスク検索機能を使用している場合の、ローカルメモリの見積り式について以下に示します。
定義単位 | 変動要因 | サイズ(バイト) |
---|---|---|
固定 | なし | 63,000,000 |
データ履歴管理域(注9) | Sn:searcherに配置するレコード件数(注1) | Sn × 12 |
検索依頼格納領域(注3) |
| (k × 1,152) × M |
更新依頼格納領域 |
| ((r + 40) × Tn + 1,280) × T |
ヒット結果格納領域 |
| (I+[M / 8]) ×10,000 ※[ ]は計算結果を整数値に切り上げ |
注1)searcherに割り当てる検索データのレコード件数を指定します。
注2)director用動作環境ファイルのUsedTheShunrdbDataの設定内容によってIの値が異なります。
UsedTheShunrdbDataに0が設定またはUsedTheShunrdbDataが省略されている場合
“l”には、8を指定してください。
UsedTheShunrdbDataに1が設定されている場合
“l”には、18を設定してください。
注3)以下の3つの注意点があります。
最小値として、20メガバイト使用します。算出したサイズが20メガバイトを超える場合には、20メガバイトの倍数で最も近い値に切り上げます。
部分文字指定、文字範囲指定または数値範囲指定の検索を実行する場合は、以下の計算式となります。
(部分文字の数、文字の範囲または数値の範囲 × キーワードの平均バイト数 ×1,152) × 検索依頼の同時受付最大件数
部分文字指定、文字範囲指定および数値範囲指定を組み合わせて検索を実行する場合、以下の計算式となります。
(部分文字の数 × 文字の範囲 × 数値の範囲 × キーワードの平均バイト数 ×1,152) × 検索依頼の同時受付最大件数
注4) 1つの検索式あたりに指定するキーワードの平均バイト数を指定します。1つの検索式に複数のキーワードが指定されている場合には、その合計になります。
注5)director用動作環境ファイルのMultiMaxで定義します。
注6)1トランザクション内で更新する平均レコード件数を指定します。
注7)同時実行する最大トランザクション数を指定します。
注8)システム用動作環境ファイルのDirectorパラメタのSearcherMaxMemorySizeをバイトに変換した値を指定します。
注9)最小値として、1メガバイト使用します。算出したサイズが1メガバイトを超える場合には、1メガバイトの倍数で最も近い値に切り上げます。
見積り例
メモリ検索機能を使用した場合の、ローカルメモリの見積り例を以下に示します。
変動要因が以下の条件の場合
レコードの平均サイズ:4,000(バイト)
searcherに配置するレコード件数:10,000(件)
検索式の平均サイズ:200(バイト)
キーワードの平均文字数:80(バイト)
検索依頼の同時受付最大件数:100(件)
トランザクション内平均更新レコード件数:10(件)
最大トランザクション数:100
UsedTheShunrdbDataは省略
実データ確保メモリ
(4,000 + 8 + 12) × 10,000 = 40,200,000バイト(約38.4MB)
検索依頼格納領域
(80 × 1,152) × 100 = 9,216,000バイト(約8.8MB) →20MB
更新依頼格納領域
((4,000 + 40) × 10 + 1,280) × 100 = 4,168,000バイト(約4.0MB)
ヒット結果格納領域
(8 + 100/8) × 10,000 = 210,000バイト (約0.2MB)
サーチデータのオーバーフロー制御機能を使用した場合の、ローカルメモリの見積り例を以下に示します。
変動要因が以下の条件の場合
レコードの平均サイズ:4,000(バイト)
searcherに配置するレコード件数:10,000(件)
検索式の平均サイズ:200(バイト)
キーワードの平均文字数:80(バイト)
検索依頼の同時受付最大件数:100(件)
トランザクション内平均更新レコード件数:10(件)
最大トランザクション数:100
searcherの最大メモリ使用量:1024M(バイト)
UsedTheShunrdbDataは省略
実データ確保メモリ
min(4,000×10,000, 1,073,741,824) + (8 + 12) × 10,000 = 40,200,000バイト(約38.4MB)
検索依頼格納領域
(80 × 1,152) × 100 = 9,216,000バイト(約8.8MB) →20MB
更新依頼格納領域
((4,000 + 40) × 10 + 1,280) × 100 = 4,168,000バイト(約4.0MB)
ヒット結果格納領域
(8 + 100/8) × 10,000 = 210,000バイト (約0.2MB)
ディスク検索機能を使用した場合の、ローカルメモリの見積り例を以下に示します。
変動要因が以下の条件の場合
レコードの平均サイズ:4,000(バイト)
searcherに配置するレコード件数:10,000(件)
検索式の平均サイズ:200(バイト)
キーワードの平均文字数:80(バイト)
検索依頼の同時受付最大件数:100(件)
トランザクション内平均更新レコード件数:10(件)
最大トランザクション数:100
UsedTheShunrdbDataは省略
データ履歴管理域
10,000 × 12 = 120,000バイト(約117KB) →1MB
検索依頼格納領域
(80 × 1,152) × 100 = 9,216,000バイト(約8.8MB) →20MB
更新依頼格納領域
((4,000 + 40) × 10 + 1,280) × 100 = 4,168,000バイト(約4.0MB)
ヒット結果格納領域
(8 + 100/8) × 10,000 = 210,000バイト (約0.2MB)